SSS
ウマ夢
2024/08/29 01:48仕分け前
ウマ娘に生まれたかった。
別に、よくある話だと思う。小学生のころ、寝て起きたら耳がウマ耳になって尻尾が生えてないかなって考えながらベッドに入ることはよくあった。起きて、別に、期待してなかったですよ、って顔で支度を始めるの。
プリキュアはフィクションだけどウマ娘は実在する。キラキラした衣装を身に纏って、驚くようなスピードでターフを駆け抜けていく。憧れるなって言うのが無理な話だ。だってカッコいい。かわいい。綺麗。
だからなのかな、どうしようもない気持ちになったとき、よく外を走ってた。ランニングですらない。ジョギング。この辺はトレーニングセンターもないからウマ娘レーンもない。たまにまだ幼いウマ娘の子がわたしを追い抜かして駆けていく。もう忘れたと思った羨ましさがわっと沸いて、その後は遠ざかっていく後ろ姿に見惚れている。
すべてのウマ娘が一番になれるわけじゃなくて、わたしの横を一瞬で通りすぎてしまうあのこがずっとずっと悔しい順位だったことなんかを知ると、もう易々と「ウマ娘になりたい」みたいなことは思えない。でも今も憧れている。
ずっと応援してたウマ娘が引退を表明した。そろそろだってずっと言われてはいた。
わたしはわたしのクッション性の高いランニングシューズを履いて、外を走った。肺が痛くて、喉に血の味がする。いつものジョギングと違って、がむしゃらに走ったからだ。こんなに必死に走っても、彼女たちの見てる世界は見えない。ぼたぼたと落ちいく涙を拭った。
わたしは足が遅い。
そのことをわたしはずっと知っている。
別に、よくある話だと思う。小学生のころ、寝て起きたら耳がウマ耳になって尻尾が生えてないかなって考えながらベッドに入ることはよくあった。起きて、別に、期待してなかったですよ、って顔で支度を始めるの。
プリキュアはフィクションだけどウマ娘は実在する。キラキラした衣装を身に纏って、驚くようなスピードでターフを駆け抜けていく。憧れるなって言うのが無理な話だ。だってカッコいい。かわいい。綺麗。
だからなのかな、どうしようもない気持ちになったとき、よく外を走ってた。ランニングですらない。ジョギング。この辺はトレーニングセンターもないからウマ娘レーンもない。たまにまだ幼いウマ娘の子がわたしを追い抜かして駆けていく。もう忘れたと思った羨ましさがわっと沸いて、その後は遠ざかっていく後ろ姿に見惚れている。
すべてのウマ娘が一番になれるわけじゃなくて、わたしの横を一瞬で通りすぎてしまうあのこがずっとずっと悔しい順位だったことなんかを知ると、もう易々と「ウマ娘になりたい」みたいなことは思えない。でも今も憧れている。
ずっと応援してたウマ娘が引退を表明した。そろそろだってずっと言われてはいた。
わたしはわたしのクッション性の高いランニングシューズを履いて、外を走った。肺が痛くて、喉に血の味がする。いつものジョギングと違って、がむしゃらに走ったからだ。こんなに必死に走っても、彼女たちの見てる世界は見えない。ぼたぼたと落ちいく涙を拭った。
わたしは足が遅い。
そのことをわたしはずっと知っている。