天下統一計画(仮)
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「―――以上が報告となります」
「んー……これ、マジかよ」
甲斐に戻って3日後、姉川での戦について情報が飛び込んできた。
ザビー教の信者らしきものが姉川へ現れ、数刻に及び浅井長政、その妻であるお市を闇に沈めた。
そして再び現れたときは浅井長政の刀が信者の腕を貫いており、南へ逃走。姉川にいた兵たちが消息を負うが、信者の姿はどこにも見当たらなかった。
黒い髪、小柄な少年。ほぼ間違いなく、和海の事だろう。
日数を考えると、俺様を送り届けてその日のうちに戦を仕掛けたのだろう。
あの移動速度は異常だ、徳川につく本田よりも圧倒的に早い。また闇に潜ってしまえば気配も消せる。
「忍びとして欲しいくらいだよ」
もっと早く俺様が出会っていたら、忍びとして勧誘できていたかもしれない。
ザビー城の新城主となった和海は、こちらが少しでも危害を加えようと考えればすぐにこちらに気づいた。
だけど、ただ眺めている分には全然気づかない。寝顔を見て、何度か頬をつついたことがあったけど、起きもしなかった。
和海と初めて会話した日以降も城内に潜んでいたが、彼女は気づいていなかった。
「佐助、どうしたのだ。何か楽しい事でもあったようだな」
「あれ、俺様の顔緩んでた?」
「ああ。かすが殿を追いかけていた時のようだ」
「いや、勧誘したい人材がいたんですけどね、ダメだったんだよねー、残念」
やれやれと肩を落とすが、真田の旦那は凄く興味を持ったようだ。
「佐助が褒めるとは、よほど良い腕を持つものなのだろう。いつか刃を交える日が来るやもしれぬな」
「あ、そーいえば…旦那はさ、俺様が帰ってきたときの事覚えてる?」
「もちろん、今回の帰還は随分と早かったからな。…あの時、そばに誰か居たような」
「その子が勧誘したかった子なんだけどね、旦那の事見て逃げて帰っちゃったんだよ」
「なに?某が原因だったのか、すまぬ佐助ぇ!」
「ああ、いや冗談だって。あの時はすでにもう勧誘できない状態だったからね……」
旦那のお陰で、女の子らしい反応も見れたのはよかった。
城で観察して分かったけど、人と話をする時は凄く生き生きして明るい感じなのに、人がいなくなると別人のように感情が消える。
人形のように、生気を感じられなくなる。
その辺も忍びとして誘いたかった所なんだけどね。気配を消すのがすごくうまい。
ただ、そのせいで鬼の旦那たちからは違和感を持たれてたな。あんなに気配に差があれば、不安も感じるさ。
消えてしまいそうだという気持ちもわかってしまう。
「さてと……、旦那。仕事に行ってきますねー」
「ああ、気をつけろよ佐助」
「旦那こそ、おやつ食べすぎないように」
「わ、わかっておるわ!」
旦那に忠告して一度武田の土地を離れる。各国の動きが激しい今、忍びの情報収集は必須だ。
「あー…あのスマホって奴。俺様も欲しいなー」
密に連絡が取り合える。情報戦線では最強の道具だろう。ただし、和海が購入した明細書を見てめまいがした。
あれは無理だ、自分の資金で買えるようなものではない。それを4台も購入したのだから、ザビー教の資金はかなり潤沢なのだろう。
「俺も仮入信だけでもしたら、買ってもらえないかねぇ」
一人ぼやきながら、次の戦の下見と偵察、暗殺と……やることが、やることが多い……。
あーもうやっぱり、武田の忍び部隊全員に支給してくんないかな、御館様……。
ダメだろうな、俺の給料も上がらないんだもんな。
せめて特別手当、つけてくれないかなー……。
「んー……これ、マジかよ」
甲斐に戻って3日後、姉川での戦について情報が飛び込んできた。
ザビー教の信者らしきものが姉川へ現れ、数刻に及び浅井長政、その妻であるお市を闇に沈めた。
そして再び現れたときは浅井長政の刀が信者の腕を貫いており、南へ逃走。姉川にいた兵たちが消息を負うが、信者の姿はどこにも見当たらなかった。
黒い髪、小柄な少年。ほぼ間違いなく、和海の事だろう。
日数を考えると、俺様を送り届けてその日のうちに戦を仕掛けたのだろう。
あの移動速度は異常だ、徳川につく本田よりも圧倒的に早い。また闇に潜ってしまえば気配も消せる。
「忍びとして欲しいくらいだよ」
もっと早く俺様が出会っていたら、忍びとして勧誘できていたかもしれない。
ザビー城の新城主となった和海は、こちらが少しでも危害を加えようと考えればすぐにこちらに気づいた。
だけど、ただ眺めている分には全然気づかない。寝顔を見て、何度か頬をつついたことがあったけど、起きもしなかった。
和海と初めて会話した日以降も城内に潜んでいたが、彼女は気づいていなかった。
「佐助、どうしたのだ。何か楽しい事でもあったようだな」
「あれ、俺様の顔緩んでた?」
「ああ。かすが殿を追いかけていた時のようだ」
「いや、勧誘したい人材がいたんですけどね、ダメだったんだよねー、残念」
やれやれと肩を落とすが、真田の旦那は凄く興味を持ったようだ。
「佐助が褒めるとは、よほど良い腕を持つものなのだろう。いつか刃を交える日が来るやもしれぬな」
「あ、そーいえば…旦那はさ、俺様が帰ってきたときの事覚えてる?」
「もちろん、今回の帰還は随分と早かったからな。…あの時、そばに誰か居たような」
「その子が勧誘したかった子なんだけどね、旦那の事見て逃げて帰っちゃったんだよ」
「なに?某が原因だったのか、すまぬ佐助ぇ!」
「ああ、いや冗談だって。あの時はすでにもう勧誘できない状態だったからね……」
旦那のお陰で、女の子らしい反応も見れたのはよかった。
城で観察して分かったけど、人と話をする時は凄く生き生きして明るい感じなのに、人がいなくなると別人のように感情が消える。
人形のように、生気を感じられなくなる。
その辺も忍びとして誘いたかった所なんだけどね。気配を消すのがすごくうまい。
ただ、そのせいで鬼の旦那たちからは違和感を持たれてたな。あんなに気配に差があれば、不安も感じるさ。
消えてしまいそうだという気持ちもわかってしまう。
「さてと……、旦那。仕事に行ってきますねー」
「ああ、気をつけろよ佐助」
「旦那こそ、おやつ食べすぎないように」
「わ、わかっておるわ!」
旦那に忠告して一度武田の土地を離れる。各国の動きが激しい今、忍びの情報収集は必須だ。
「あー…あのスマホって奴。俺様も欲しいなー」
密に連絡が取り合える。情報戦線では最強の道具だろう。ただし、和海が購入した明細書を見てめまいがした。
あれは無理だ、自分の資金で買えるようなものではない。それを4台も購入したのだから、ザビー教の資金はかなり潤沢なのだろう。
「俺も仮入信だけでもしたら、買ってもらえないかねぇ」
一人ぼやきながら、次の戦の下見と偵察、暗殺と……やることが、やることが多い……。
あーもうやっぱり、武田の忍び部隊全員に支給してくんないかな、御館様……。
ダメだろうな、俺の給料も上がらないんだもんな。
せめて特別手当、つけてくれないかなー……。