天下統一計画(仮)
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「あの…和海さんの負担になっていませんか?」
「ん?ちょっと移動するくらい大したことないよ」
ちょっとという距離ではないのに、和海さんは何でもない顔で移動する。
武田軍の下へ移動し、孫市ねえさまに事の次第を伝えて一緒に伊予に来て欲しいと頼みました。
私の護衛なのだから当然だと一緒に付いてきてくれることになりました!
「それで、和海は大阪で待機なんだろう。小田原はどうするつもりなんだ」
「徳川との騒動が済んだら大阪から向かうつもりだけど
万が一の事もあるし、どうにか兵を集めなきゃと思ってはいる。
一番手っ取り早いのは俺が動けたらよかったんだけどな」
和海さんは不思議な能力を持っていて、複数の場所の出来事を同時に知る事が出来たみたいです。
ただ、とても体に負担がかかってしまうのか、ひどい顔色でした。
突然の鼻血にも驚きましたし、白目も真っ赤に染まっていました。一晩たつと落ち着いていましたが、それでもまだあまり顔色はよくありません。
「ほう、伊達軍か……。幸村よ、体調は万全か?」
「はっ!いつでも戦へ向かえます」
「先日の戦、和海のおかげで我等はすぐにでも戦いに出れる。
特に相手は伊達軍とあらば、幸村を連れて行くがいい」
「よろしいのですか、武田殿」
「幸村よ、和海の為にその槍存分に奮うがいい」
「お任せくだされ御館様!和海殿!」
「ありがとうございます。それでは二人を伊予に送った後にこちらに戻ってきますので、準備をお願いいたします」
武田軍の援助が得られる事になり、不安だった小田原防衛の目途も立ちました。
「ってことで、伊予は二人に任せる事になる。
雑賀さん、余計な仕事増やしてすみません」
「気にするな、ちょうど烏と話もしたかった所だ」
カラスって?と首をかしげる和海さんちょっとかわいいです。
「我等より、和海。お前はいいのか」
「あー…まぁ、いいも何も今回相手は侵略者ですから。
一線超えるっていうなら、討つしかないでしょう」
声色は極めて明るくしていますが、その表情は辛そうでした。
「……成程な。分かった、なるべく殺さず追い返すに止めよう」
「ご配慮、痛み入ります。鶴姫さんも…ごめんな。自分と仲間の命を優先してくれ。
生きてさえいれば、俺がどうにかするからさ」
他人を治療すると和海さんは自分の体力や寿命を消費してしまうと注意したのに、簡単に自分を消費する方法を選んでしまう。
「駄目です!どうにかしようとしては駄目なんです!
絶対に元気に戻りますから、和海さんこそ無理は絶対にしないでください」
「ははは、分かったから。じゃあ、大人しく俺は大阪で寝ているからいい報告を待っているよ」
そういって和海さんは私と孫市ねえさまを伊予に送り届けてくれました。
伊予の皆さんに戦が始まる事を伝え、急ぎ戦いに備えました。
「……巫女姫、本当にいいのか」
「本当は戦いは嫌です。でも…私がここで戦わなきゃ駄目なんです」
時々見える未来。この場所で和海さんが戦う未来を見ました。でも、その結果は散々でした。
和海さんが長曾我部元親、鳳凰寺和海を殺害して、自身は重症。
酷い火傷が原因で天下統一前に亡くなってしまった。
「まだ和海さんを死なせるわけにはいかないんです」
「……なら、巫女姫は和海が無茶をしない様に止め続けなければならないだろうな。
アレも烏だからな」
「よーし!私がバーン!とやっつけてドドーンと和海さんの未来を守って見せます☆」
突然、空気が変わった。
ぞくりと背筋に寒いものが走る。
「……早めに行動して正解だったな」
和海さんが想定していたよりも早く、鳳凰寺軍がやってきてしまいました。
「なんでサヤカがここに……」
「私は巫女姫の護衛、契約をしている。彼女の傍に居るのは当然だろう。それよりこちらが聞きたい。
元親、いつから織田の下に付いた……」
孫市ねえさまは織田をひどく憎んでいるのでした。
「それは―――」
「元親様は織田についたわけではありません。雑賀孫一様」
金色の瞳を持つ黒く長い髪の女性、鳳凰寺和海が一歩前に出て頭を下げる。
「元親様は私と共にいてくださるだけ」
「烏め…お前に聞いていない」
すぐにでも打てるよう引き金に指をかけて銃口を鳳凰寺へ向ける。
「俺は織田に付くつもりはねぇ!だが、和海は今は織田に居る。奴らの下から離れられるようにしたいとおもってんだよ」
海賊…結局彼は過去を選んでしまうんですね。
私も武器を構えました。私が武器を構える相手は長曾我部元親。
孫市ねえさまは優しい人だから、戦う事になったらきっとつらいはずです。
私も…嫌いな相手ですが、殺したいと思ったことはありません。でも、見えてしまったから。
和海に対して一番の障害になる事を。和海を傷つける人だという事を。
「……鶴姫様、過去の件で貴方様が私を恨んでいるのは分かります。
こちらへ敵意を向けるのは理解できるのですが、どうして偽物の肩を持つのですか?」
「あの人は偽物ではありません。望みがゆがんだ形で叶い、巻き込まれこの世界に居る人です。
帰してあげたい、これ以上鳳凰寺さんの犠牲にしたくないだけです」
鳳凰寺さんは不機嫌そうに手にした鞭のような剣を地面にたたきつけると、雷撃が降り注ぎました。
当たらないぎりぎりの場所。
「私の犠牲?アレの所為で私は何度も死んだ!」
きっと威嚇ですね。でも怯みません。
「違います、貴方が死にたくないと願ったせいです!あなたの願いの数だけ和海さんは死んだんです!
鳳凰寺さん、あなたはズルいです。被害者みたいな顔をして、何度も死んだと言いました。
でもそれは貴方の願いです。何度繰り返しても、理想の未来のために死んだんですよ!
和海さんの願いは……ただ、死にたかっただけなのに。死なせてもらえなかった―――」
矢を鳳凰寺さんの額に向ける。
今死なせてしまうのは駄目。
今は追い返すだけ。戦闘に出れない様に怪我をさせて、少しでも和海さんとの接触までの時間を稼がないといけません。
「でも、今回の鳳凰寺さんには感謝しています。
和海さんは『鳳凰寺和海』ではなくなりました。もうその名に縛られない。あなたとの契約も消えたんですよ。
これで、もう繰り返しません。おめでとうございます」
そういって矢を放ちました。
呆然とする鳳凰寺さん。幾千と繰り返したために思い出せなくなっているのかもしれません。
でも、この世界で和海さんと契約したのは鳳凰寺さん、貴方だったんですよ。
「ん?ちょっと移動するくらい大したことないよ」
ちょっとという距離ではないのに、和海さんは何でもない顔で移動する。
武田軍の下へ移動し、孫市ねえさまに事の次第を伝えて一緒に伊予に来て欲しいと頼みました。
私の護衛なのだから当然だと一緒に付いてきてくれることになりました!
「それで、和海は大阪で待機なんだろう。小田原はどうするつもりなんだ」
「徳川との騒動が済んだら大阪から向かうつもりだけど
万が一の事もあるし、どうにか兵を集めなきゃと思ってはいる。
一番手っ取り早いのは俺が動けたらよかったんだけどな」
和海さんは不思議な能力を持っていて、複数の場所の出来事を同時に知る事が出来たみたいです。
ただ、とても体に負担がかかってしまうのか、ひどい顔色でした。
突然の鼻血にも驚きましたし、白目も真っ赤に染まっていました。一晩たつと落ち着いていましたが、それでもまだあまり顔色はよくありません。
「ほう、伊達軍か……。幸村よ、体調は万全か?」
「はっ!いつでも戦へ向かえます」
「先日の戦、和海のおかげで我等はすぐにでも戦いに出れる。
特に相手は伊達軍とあらば、幸村を連れて行くがいい」
「よろしいのですか、武田殿」
「幸村よ、和海の為にその槍存分に奮うがいい」
「お任せくだされ御館様!和海殿!」
「ありがとうございます。それでは二人を伊予に送った後にこちらに戻ってきますので、準備をお願いいたします」
武田軍の援助が得られる事になり、不安だった小田原防衛の目途も立ちました。
「ってことで、伊予は二人に任せる事になる。
雑賀さん、余計な仕事増やしてすみません」
「気にするな、ちょうど烏と話もしたかった所だ」
カラスって?と首をかしげる和海さんちょっとかわいいです。
「我等より、和海。お前はいいのか」
「あー…まぁ、いいも何も今回相手は侵略者ですから。
一線超えるっていうなら、討つしかないでしょう」
声色は極めて明るくしていますが、その表情は辛そうでした。
「……成程な。分かった、なるべく殺さず追い返すに止めよう」
「ご配慮、痛み入ります。鶴姫さんも…ごめんな。自分と仲間の命を優先してくれ。
生きてさえいれば、俺がどうにかするからさ」
他人を治療すると和海さんは自分の体力や寿命を消費してしまうと注意したのに、簡単に自分を消費する方法を選んでしまう。
「駄目です!どうにかしようとしては駄目なんです!
絶対に元気に戻りますから、和海さんこそ無理は絶対にしないでください」
「ははは、分かったから。じゃあ、大人しく俺は大阪で寝ているからいい報告を待っているよ」
そういって和海さんは私と孫市ねえさまを伊予に送り届けてくれました。
伊予の皆さんに戦が始まる事を伝え、急ぎ戦いに備えました。
「……巫女姫、本当にいいのか」
「本当は戦いは嫌です。でも…私がここで戦わなきゃ駄目なんです」
時々見える未来。この場所で和海さんが戦う未来を見ました。でも、その結果は散々でした。
和海さんが長曾我部元親、鳳凰寺和海を殺害して、自身は重症。
酷い火傷が原因で天下統一前に亡くなってしまった。
「まだ和海さんを死なせるわけにはいかないんです」
「……なら、巫女姫は和海が無茶をしない様に止め続けなければならないだろうな。
アレも烏だからな」
「よーし!私がバーン!とやっつけてドドーンと和海さんの未来を守って見せます☆」
突然、空気が変わった。
ぞくりと背筋に寒いものが走る。
「……早めに行動して正解だったな」
和海さんが想定していたよりも早く、鳳凰寺軍がやってきてしまいました。
「なんでサヤカがここに……」
「私は巫女姫の護衛、契約をしている。彼女の傍に居るのは当然だろう。それよりこちらが聞きたい。
元親、いつから織田の下に付いた……」
孫市ねえさまは織田をひどく憎んでいるのでした。
「それは―――」
「元親様は織田についたわけではありません。雑賀孫一様」
金色の瞳を持つ黒く長い髪の女性、鳳凰寺和海が一歩前に出て頭を下げる。
「元親様は私と共にいてくださるだけ」
「烏め…お前に聞いていない」
すぐにでも打てるよう引き金に指をかけて銃口を鳳凰寺へ向ける。
「俺は織田に付くつもりはねぇ!だが、和海は今は織田に居る。奴らの下から離れられるようにしたいとおもってんだよ」
海賊…結局彼は過去を選んでしまうんですね。
私も武器を構えました。私が武器を構える相手は長曾我部元親。
孫市ねえさまは優しい人だから、戦う事になったらきっとつらいはずです。
私も…嫌いな相手ですが、殺したいと思ったことはありません。でも、見えてしまったから。
和海に対して一番の障害になる事を。和海を傷つける人だという事を。
「……鶴姫様、過去の件で貴方様が私を恨んでいるのは分かります。
こちらへ敵意を向けるのは理解できるのですが、どうして偽物の肩を持つのですか?」
「あの人は偽物ではありません。望みがゆがんだ形で叶い、巻き込まれこの世界に居る人です。
帰してあげたい、これ以上鳳凰寺さんの犠牲にしたくないだけです」
鳳凰寺さんは不機嫌そうに手にした鞭のような剣を地面にたたきつけると、雷撃が降り注ぎました。
当たらないぎりぎりの場所。
「私の犠牲?アレの所為で私は何度も死んだ!」
きっと威嚇ですね。でも怯みません。
「違います、貴方が死にたくないと願ったせいです!あなたの願いの数だけ和海さんは死んだんです!
鳳凰寺さん、あなたはズルいです。被害者みたいな顔をして、何度も死んだと言いました。
でもそれは貴方の願いです。何度繰り返しても、理想の未来のために死んだんですよ!
和海さんの願いは……ただ、死にたかっただけなのに。死なせてもらえなかった―――」
矢を鳳凰寺さんの額に向ける。
今死なせてしまうのは駄目。
今は追い返すだけ。戦闘に出れない様に怪我をさせて、少しでも和海さんとの接触までの時間を稼がないといけません。
「でも、今回の鳳凰寺さんには感謝しています。
和海さんは『鳳凰寺和海』ではなくなりました。もうその名に縛られない。あなたとの契約も消えたんですよ。
これで、もう繰り返しません。おめでとうございます」
そういって矢を放ちました。
呆然とする鳳凰寺さん。幾千と繰り返したために思い出せなくなっているのかもしれません。
でも、この世界で和海さんと契約したのは鳳凰寺さん、貴方だったんですよ。
