天下統一計画(仮)
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奇妙な感覚に襲われた。
和海に対して感じていた感覚が奪われた。
大阪に戻ってきた和海に対して、小さく抱えていた罪悪感は消えていた。
織田にいる鳳凰寺の事を考えると、罪悪感を覚えた。
感情を入れ替えられたかのような不快感。
「いやー、思ったより帰ってくるのに時間かかってすまない」
和海は石田君たちを先に送り返して、なかなか帰ってこなかった理由を特に告げずニコニコ笑って誤魔化そうとしている。
「その後ろにいる方はどなたかな?」
「ああ、鶴姫さん。一応は毛利の保護下にいて俺の友人的な…?」
「きゃ!お友達として紹介してもらえるなんて感激です」
……海神の巫女がこちらについてくれたことはありがたい話なのだが、何となくイラっとするのは、和海と仲がいい所為だろうか?
「一応顔見せって事で。この後九州の方へ戻る予定だ」
「大阪に戻ってきたばかりで?」
「……まぁ、確認しておきたい事とやらなきゃいけないことがでてきてなぁ……」
「和海!貴様ぁ、犬を追い払う様なしぐさで飛ばしおって!」
不機嫌そうに飛び込んできたのは三成君。
とはいえ、彼の場合はこちらに戻ってきてから和海に対して険が取れたようだ。
「いやぁ、あれは事故だって。なんか寝込んでから感覚がおかしい所があってな、あんな風に飛ぶとは思わなかったんだって」
「…病み上がりだったという事で、今回だけは許してやろう」
三成君、その視線を泳がせて身振り手振りが大きいときは大体嘘ついている時だよ。その話を信用しないほうがいい……。
「あ、俺はちょっと竹中と話があるから鶴姫に場内を案内してくれないか?」
「それはいいね、三成君。お願いできるかな」
「はっ!お任せください。行くぞ、ついてこい」
……ちゃんと案内できるかな。ちょっと不安を感じるのは何故だろう。
「和海さーん!後で一緒に城下散策いきましょうねー!」
「了解ー、遊びに行こうねー」
僕らに見せる笑顔とはまた違う、柔らかい笑み。やはり同性だとまた違うのだろうか。
「さてと、俺が今からする話は何言ってんだ、って感じだろうけど聞いてほしい」
和海が語ったのは、何度もこの世界を繰り返したという『鳳凰寺和海』の記憶という経験値を根こそぎ向こう側に持っていかれたという。
その為、和海に対して抱く感情が今までと違う可能性があると教えてくれた。
お陰でこの数日の不快感を理解できて、ほっとした。
「まぁ、俺に対する感情なんかはまぁどうでもいい所があるんだが……
一部俺ってば記憶が抜けてたところがあるんだが、その辺も帰ってこないんだよなぁ。
さしあたって一番の問題は、俺の家とかどうやって豊臣たちと出会えたのかわかんないんだよな」
長曾我部君との戦場に突如現れた和海。それ以前の記憶が完全に思い出せなくなったという。
「それは…なにか困るのかな?君の城もある、ここを家と思って住んでくれてもいいんだよ」
「……そっか、割と問題ないか。まぁ、あっちで死ぬ気だったわけだしな。うん
じゃあ、ここで竹中に養ってもらっちゃおっかなー」
姿勢を崩してごろりと寝転がる。懐いた猫が伸びているようだ。
この場所が和海にとって気を許せる、落ち着ける場所だというのは嬉しい事だ。
「ふふふ、それじゃあ養う代わりに君には僕の抱き枕にでもなってもらおうかな」
「そんな好条件じゃ割に合わないぞ?それって俺寝っ転がってるだけじゃん」
「嫌がらないんだね」
冗談だからと流している訳でなく、真剣に養ってもらう方向で考え込んでいる。
「君は少し動きすぎだからね、少し寝転がっていてもいいんだよ」
「まぁ、次の戦までしばらくはのんびりさせてもらうつもりだよ。……ザビーランド開園の所為で無理かもしれないけど……」
「そういえば、そのザビーランドっていうのはどういうものなのかな」
「ああ、そうね。告知してもモノが分からなきゃ人は来ないね。
1週間くらい時間作れるか?よければ竹中を招待したいんだけど。
他の面々も予定があえば、どうかな」
「君がすぐに三成君たちをこちらへ送ってくれたおかげで仕事は早めに済んでいるからね。
2,3日もらえれば、予定を調整するよ」
「やったー!じゃあ、ザビーランド一緒に行こう。ふっふっふ、全力で遊ぶ側に回ってやる!」
……みんなでなく、君と二人きりがよかったと言ったらどんな顔をしたかな。
過去の感情に引きずられて、和海に対して罪悪感を持っていた。
けれど、今はそんな感情は無い。
目の前の和海に対して残った感情は感謝と好意。
君の代わりになる人間は、やっぱりいないよ。
和海に対して感じていた感覚が奪われた。
大阪に戻ってきた和海に対して、小さく抱えていた罪悪感は消えていた。
織田にいる鳳凰寺の事を考えると、罪悪感を覚えた。
感情を入れ替えられたかのような不快感。
「いやー、思ったより帰ってくるのに時間かかってすまない」
和海は石田君たちを先に送り返して、なかなか帰ってこなかった理由を特に告げずニコニコ笑って誤魔化そうとしている。
「その後ろにいる方はどなたかな?」
「ああ、鶴姫さん。一応は毛利の保護下にいて俺の友人的な…?」
「きゃ!お友達として紹介してもらえるなんて感激です」
……海神の巫女がこちらについてくれたことはありがたい話なのだが、何となくイラっとするのは、和海と仲がいい所為だろうか?
「一応顔見せって事で。この後九州の方へ戻る予定だ」
「大阪に戻ってきたばかりで?」
「……まぁ、確認しておきたい事とやらなきゃいけないことがでてきてなぁ……」
「和海!貴様ぁ、犬を追い払う様なしぐさで飛ばしおって!」
不機嫌そうに飛び込んできたのは三成君。
とはいえ、彼の場合はこちらに戻ってきてから和海に対して険が取れたようだ。
「いやぁ、あれは事故だって。なんか寝込んでから感覚がおかしい所があってな、あんな風に飛ぶとは思わなかったんだって」
「…病み上がりだったという事で、今回だけは許してやろう」
三成君、その視線を泳がせて身振り手振りが大きいときは大体嘘ついている時だよ。その話を信用しないほうがいい……。
「あ、俺はちょっと竹中と話があるから鶴姫に場内を案内してくれないか?」
「それはいいね、三成君。お願いできるかな」
「はっ!お任せください。行くぞ、ついてこい」
……ちゃんと案内できるかな。ちょっと不安を感じるのは何故だろう。
「和海さーん!後で一緒に城下散策いきましょうねー!」
「了解ー、遊びに行こうねー」
僕らに見せる笑顔とはまた違う、柔らかい笑み。やはり同性だとまた違うのだろうか。
「さてと、俺が今からする話は何言ってんだ、って感じだろうけど聞いてほしい」
和海が語ったのは、何度もこの世界を繰り返したという『鳳凰寺和海』の記憶という経験値を根こそぎ向こう側に持っていかれたという。
その為、和海に対して抱く感情が今までと違う可能性があると教えてくれた。
お陰でこの数日の不快感を理解できて、ほっとした。
「まぁ、俺に対する感情なんかはまぁどうでもいい所があるんだが……
一部俺ってば記憶が抜けてたところがあるんだが、その辺も帰ってこないんだよなぁ。
さしあたって一番の問題は、俺の家とかどうやって豊臣たちと出会えたのかわかんないんだよな」
長曾我部君との戦場に突如現れた和海。それ以前の記憶が完全に思い出せなくなったという。
「それは…なにか困るのかな?君の城もある、ここを家と思って住んでくれてもいいんだよ」
「……そっか、割と問題ないか。まぁ、あっちで死ぬ気だったわけだしな。うん
じゃあ、ここで竹中に養ってもらっちゃおっかなー」
姿勢を崩してごろりと寝転がる。懐いた猫が伸びているようだ。
この場所が和海にとって気を許せる、落ち着ける場所だというのは嬉しい事だ。
「ふふふ、それじゃあ養う代わりに君には僕の抱き枕にでもなってもらおうかな」
「そんな好条件じゃ割に合わないぞ?それって俺寝っ転がってるだけじゃん」
「嫌がらないんだね」
冗談だからと流している訳でなく、真剣に養ってもらう方向で考え込んでいる。
「君は少し動きすぎだからね、少し寝転がっていてもいいんだよ」
「まぁ、次の戦までしばらくはのんびりさせてもらうつもりだよ。……ザビーランド開園の所為で無理かもしれないけど……」
「そういえば、そのザビーランドっていうのはどういうものなのかな」
「ああ、そうね。告知してもモノが分からなきゃ人は来ないね。
1週間くらい時間作れるか?よければ竹中を招待したいんだけど。
他の面々も予定があえば、どうかな」
「君がすぐに三成君たちをこちらへ送ってくれたおかげで仕事は早めに済んでいるからね。
2,3日もらえれば、予定を調整するよ」
「やったー!じゃあ、ザビーランド一緒に行こう。ふっふっふ、全力で遊ぶ側に回ってやる!」
……みんなでなく、君と二人きりがよかったと言ったらどんな顔をしたかな。
過去の感情に引きずられて、和海に対して罪悪感を持っていた。
けれど、今はそんな感情は無い。
目の前の和海に対して残った感情は感謝と好意。
君の代わりになる人間は、やっぱりいないよ。