朝起きたら武将が部屋に居たんだがどうしたらいい
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朝起きて、昨日の事を思い出して小一時間悶えていました。
夢だと言ってほしいけど、夢だと言ってしまうにはもったいないような複雑な心境。
「先輩になんて言おう、何言ってもいい訳だし……はぁ、お酒飲むの控えなきゃな」
朝風呂に入りながらスマホで昨日の夜に来ていたメッセージを確認する。景綱兄ちゃんから、起きたら家に来るように連絡がきていた。
ついでに武将たちが雑魚寝している写真もくれた。
うん、昨日の事は全部夢じゃないんだね。ありがとう、よく分からない奇跡。
着替えを済ませてドアを開けると、目の前には前田慶次。ひゅぅっと変な悲鳴が出てしまった。
「あ、あはは。おはよう。そろそろ起きる頃だろうから声を掛けてきてくれって言われてさ」
「お、おはようございます。わざわざ出迎えに来てくれたんですね、ありがとう」
お礼を言って、ドアを閉める。
朝からイケメンを眺めるのは心臓に悪いね。
「和海ちゃんは朝食たべたのかい?」
「いえ、まだです。景綱兄ちゃんの所で一緒に食べるか、どこか食べ行こうかなと」
朝からバイキングやっているファミレスとかあるし、モーニングセット食べるのもいいよなぁと頭の中で色んなメニューの組み合わせを考えていると、慶次が興味深そうに私の顔を見ていた。
「えっと…なにか?」
「いやぁー、ニコニコ楽しそうだから何考えているのかなって思ってね」
「あ、アハハ。朝ごはん何食べようかなーって思ってただけですよ」
「実は俺もまだ食べてないからさ、一緒に食べに行こう!」
そうか、買い物に出かけてみたいって言ってたもんね。
「それもいいかも…ぉう!」
チョップが私の頭を襲う。
「昨日の騒ぎを忘れたのか」
「景綱兄ちゃん……。忘れてないけど、昨日キッチリと常識を叩きこむって言ってたからさ」
多分基本的な事は覚えてくれただろう。
そっと慶次を見ると、よほど昨日は怖かったのか顔色が悪くてちょっとふるえてる。
「朝食まだでしょ?」
「たしかに、昨日の勉強会で朝食の準備にまで手が回らなかったからな」
あと、しれっと怖い話を聞いたけど…大量に買ってきた食料の多くを食べつくしたそうです。いや、おいしく食べてくれたならいいんだけどさ。
エンゲル係数見るの怖い。
「……いや、まだ外に連れ出すのは不安だ。和海、近くのパン屋に行って何か買ってきてくれないか」
「パン…大丈夫?」
なんでも、昨晩テレビでグルメ特集をやっていた時にパン屋が映って、パンに興味を持ったそうだ。政宗が食べてみたそうだったから今日はパンにするそうです。
まぁ、景綱兄ちゃんに頭が上がらないようだから、何を出しても大丈夫なんだろう。
「それじゃあ、ちょっと買ってくるね」
「前田、お前も荷物持ちとして付いて行ってくれ」
「了解!それじゃあ、行こうか和海」
正直、荷物持ちが来てくれてありがたかった。
私は慶次と二人で徒歩5分ほどのパン屋さんへ足を運んだ。
サンドイッチなんかの種類も多いので、お昼用によく買い物をしているお店だ。
「なんか良い匂い」
店に近づくと、パンの焼ける良い匂いが空腹のお腹を刺激する。
「ここがパン屋さんだよ。いろいろな種類買っていこうね!」
「いいね!ちなみに和海のすきなぱんはどれだい?」
「うーん、がっつり食事系なら照り焼きチキンとゆで卵のサンドイッチだけど、マフィン系も朝食なら好き。あーでも、朝から甘いデニッシュも捨てがたい」
お腹の虫が鳴るので、私は慶次にトレーを二つ持ってもらい、自分でも一つ持って気になるパンを片っ端から盛っていく。
「慶次は好みある?」
「ぱんっていうもの食べるのが初めてだから、正直よく分かんないんだよな」
「だよね。ここのパンはどれもおいしいからおすすめだよ。…あ、そうだ!ホットドック二つおねがいしますー!」
店員さんにトレーを渡し、さらにレジで注文するホットドックも購入。
「帰る前に、コレ食べてよう」
ボイルしたてのプリっとしたソーセージが入ったホットドックを一つ慶次に渡して、こうやって食べるんだよと店先のベンチに座って食べて見せた。
アツアツの肉汁に驚きながらも、慶次はおいしそうに頬張っていた。
「でも、先に食べちゃってよかったのか?」
「いいの、いいの。これは出来立てを食べるからおいしいんだもん。みんなの分は無いから、内緒ね」
出来立て食べれるのは買い物に行った人の特権だからね。後で食べたかったなと言われないために内緒なのだ。そういうと慶次は嬉しそうだった。
ぺろっと食べつくして、家に帰ると玄関先に空腹を訴える幸村が待っていた。
「ごめんねー、旦那お腹すいちゃったみたいで」
私を探して家を飛び出そうとしたと事を佐助に捕まったそうです。
「お待たせしました。いろいろ買ってきたから、食べてみて。甘いのもあるんだよ」
「朝から甘味を食べてもいいのでござるか……?」
「あー、一応パンだからいいんじゃないかな?」
「なら早く食卓に並べ我に献上せよ」
どこからともなく現れた毛利様に甘いパンを要求された。そんなに甘いもの好きだったのか……。
景綱兄ちゃんと一緒に皿の上にパンを並べる。
なんだか、机の上がパン屋さんみたいになってる。思った以上に買ってたね……。
「さぁ、どうぞ!」
どうやって食べるのか、どんな味なのか不安げに食べる皆を眺めている。すごい光景だよね、これ。
「和海、ブラックでいいか?」
「ありがとう」
景綱兄ちゃんが用意してくれたコーヒーを飲みながら、パンの争奪戦を眺めている。
うん、まだ外出は早かったね。店でこれをやられたらまずいもん。
頭を抱える兄ちゃんの背をポンと叩いて労っておく。本当にお疲れ様です。
夢だと言ってほしいけど、夢だと言ってしまうにはもったいないような複雑な心境。
「先輩になんて言おう、何言ってもいい訳だし……はぁ、お酒飲むの控えなきゃな」
朝風呂に入りながらスマホで昨日の夜に来ていたメッセージを確認する。景綱兄ちゃんから、起きたら家に来るように連絡がきていた。
ついでに武将たちが雑魚寝している写真もくれた。
うん、昨日の事は全部夢じゃないんだね。ありがとう、よく分からない奇跡。
着替えを済ませてドアを開けると、目の前には前田慶次。ひゅぅっと変な悲鳴が出てしまった。
「あ、あはは。おはよう。そろそろ起きる頃だろうから声を掛けてきてくれって言われてさ」
「お、おはようございます。わざわざ出迎えに来てくれたんですね、ありがとう」
お礼を言って、ドアを閉める。
朝からイケメンを眺めるのは心臓に悪いね。
「和海ちゃんは朝食たべたのかい?」
「いえ、まだです。景綱兄ちゃんの所で一緒に食べるか、どこか食べ行こうかなと」
朝からバイキングやっているファミレスとかあるし、モーニングセット食べるのもいいよなぁと頭の中で色んなメニューの組み合わせを考えていると、慶次が興味深そうに私の顔を見ていた。
「えっと…なにか?」
「いやぁー、ニコニコ楽しそうだから何考えているのかなって思ってね」
「あ、アハハ。朝ごはん何食べようかなーって思ってただけですよ」
「実は俺もまだ食べてないからさ、一緒に食べに行こう!」
そうか、買い物に出かけてみたいって言ってたもんね。
「それもいいかも…ぉう!」
チョップが私の頭を襲う。
「昨日の騒ぎを忘れたのか」
「景綱兄ちゃん……。忘れてないけど、昨日キッチリと常識を叩きこむって言ってたからさ」
多分基本的な事は覚えてくれただろう。
そっと慶次を見ると、よほど昨日は怖かったのか顔色が悪くてちょっとふるえてる。
「朝食まだでしょ?」
「たしかに、昨日の勉強会で朝食の準備にまで手が回らなかったからな」
あと、しれっと怖い話を聞いたけど…大量に買ってきた食料の多くを食べつくしたそうです。いや、おいしく食べてくれたならいいんだけどさ。
エンゲル係数見るの怖い。
「……いや、まだ外に連れ出すのは不安だ。和海、近くのパン屋に行って何か買ってきてくれないか」
「パン…大丈夫?」
なんでも、昨晩テレビでグルメ特集をやっていた時にパン屋が映って、パンに興味を持ったそうだ。政宗が食べてみたそうだったから今日はパンにするそうです。
まぁ、景綱兄ちゃんに頭が上がらないようだから、何を出しても大丈夫なんだろう。
「それじゃあ、ちょっと買ってくるね」
「前田、お前も荷物持ちとして付いて行ってくれ」
「了解!それじゃあ、行こうか和海」
正直、荷物持ちが来てくれてありがたかった。
私は慶次と二人で徒歩5分ほどのパン屋さんへ足を運んだ。
サンドイッチなんかの種類も多いので、お昼用によく買い物をしているお店だ。
「なんか良い匂い」
店に近づくと、パンの焼ける良い匂いが空腹のお腹を刺激する。
「ここがパン屋さんだよ。いろいろな種類買っていこうね!」
「いいね!ちなみに和海のすきなぱんはどれだい?」
「うーん、がっつり食事系なら照り焼きチキンとゆで卵のサンドイッチだけど、マフィン系も朝食なら好き。あーでも、朝から甘いデニッシュも捨てがたい」
お腹の虫が鳴るので、私は慶次にトレーを二つ持ってもらい、自分でも一つ持って気になるパンを片っ端から盛っていく。
「慶次は好みある?」
「ぱんっていうもの食べるのが初めてだから、正直よく分かんないんだよな」
「だよね。ここのパンはどれもおいしいからおすすめだよ。…あ、そうだ!ホットドック二つおねがいしますー!」
店員さんにトレーを渡し、さらにレジで注文するホットドックも購入。
「帰る前に、コレ食べてよう」
ボイルしたてのプリっとしたソーセージが入ったホットドックを一つ慶次に渡して、こうやって食べるんだよと店先のベンチに座って食べて見せた。
アツアツの肉汁に驚きながらも、慶次はおいしそうに頬張っていた。
「でも、先に食べちゃってよかったのか?」
「いいの、いいの。これは出来立てを食べるからおいしいんだもん。みんなの分は無いから、内緒ね」
出来立て食べれるのは買い物に行った人の特権だからね。後で食べたかったなと言われないために内緒なのだ。そういうと慶次は嬉しそうだった。
ぺろっと食べつくして、家に帰ると玄関先に空腹を訴える幸村が待っていた。
「ごめんねー、旦那お腹すいちゃったみたいで」
私を探して家を飛び出そうとしたと事を佐助に捕まったそうです。
「お待たせしました。いろいろ買ってきたから、食べてみて。甘いのもあるんだよ」
「朝から甘味を食べてもいいのでござるか……?」
「あー、一応パンだからいいんじゃないかな?」
「なら早く食卓に並べ我に献上せよ」
どこからともなく現れた毛利様に甘いパンを要求された。そんなに甘いもの好きだったのか……。
景綱兄ちゃんと一緒に皿の上にパンを並べる。
なんだか、机の上がパン屋さんみたいになってる。思った以上に買ってたね……。
「さぁ、どうぞ!」
どうやって食べるのか、どんな味なのか不安げに食べる皆を眺めている。すごい光景だよね、これ。
「和海、ブラックでいいか?」
「ありがとう」
景綱兄ちゃんが用意してくれたコーヒーを飲みながら、パンの争奪戦を眺めている。
うん、まだ外出は早かったね。店でこれをやられたらまずいもん。
頭を抱える兄ちゃんの背をポンと叩いて労っておく。本当にお疲れ様です。