天下統一計画(仮)
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俺は慶次と共に京へ向かったのだが、前田夫婦の気配を察した慶次は風のような速さで逃げて行った。
実際、少しして前田夫婦が慶次を探してうろうろしているのを遠くで見かけたので、慶次の感は凄いなと感心していると、スマホが鳴った。
『大大大事件でーす!』
知らない番号からの電話にでると、かわいらしい声が響いてきた。
巫女のパワーで俺の番号がわかったらしい。なんかそのうちテレパシーを送ってきそうで怖いな鶴姫。
「あー、はい。どんな事件ですか」
『和海さんの記憶が盗まれました!』
なんか、鳳凰寺が襲来して俺の記憶持って行ったそうです。まぁなんでそんなものを―――。
『記憶の一つ一つに力が宿っているので、それを取り込もうとしているのかもしれません。
やっぱり、あの時無理やりにでも貴方に記憶を取り戻してもらうべきだったんです』
「……この未来も見えていたのか?」
『はい……可能性として、低い可能性ではありましたが、それが現実になってしまうなんて』
俺に対して悲しそうな顔をした理由はこれだったのか。
「その結果、どんな未来が見えましたか」
『私が和海さんを殺したときと同じような未来の再来です』
バケモノになってヒャッハーしちゃった、あの痛い過去か。うん……今、織田軍に居るだろ?
バケモノになって、魔王のしもべって絵的にはいいんじゃないか。なんて意識を明後日の方向に投げ捨てて現実逃避をする。
「まぁ難しい事を考えてもどうにもならない。うん、なる様にしかならないから、何とかするよ」
そのままだと、織田軍VSその他軍ってなるんだろうか。
俺は電話を切って澄み切った青い空を眺めていた。
完全に現実逃避である。
「鳥になりてぇ……」
とはいえ鳥も鳥の苦労があるわけで……。
時間が空きすぎてしまって、どうするかな。のんびりと徒歩で国に帰るか。大阪辺りで食べ歩きしに行くか。
でも大阪は戦の準備で忙しいというか、もうじき出兵するのか?
時間の感覚がよく分からなくなってきたな。
茶屋で団子を注文し、スマホを片手に今後の予定を考えていると、伊達からLI●Eが届いた。徳川と一緒に写っている写真も送られてきた。
仲良しかよって眺めていたが、文面を見て思わず団子の串をかみ砕いてしまった。
「伊達と徳川が同盟だと……?!さらに上杉も伊達に付く……まじかよ」
ここ数日、事態が色々と動きすぎじゃないか?
あーでも、ゲームの方でも自分以外の国が結構消えたり同盟したりなんかしてた気がしないでもない。
「さてと…それじゃあサンデー毛利にでも、今後の展望を確認してみるか」
ザビー城に帰ると、こっちはこっちで問題が起きていた。
「さて、和海よ。よい話と、悪い話、どちらから聞きたいか申してみよ」
「あー…悪い方で」
毛利が取り出してきた資料は現在建設中のザビーランドの損害状況と今後の展望で、思った以上に開園が早くなりそうだった。
そして収益の計算はどうやって出したのか分からないけど、結構儲かりそうな算段だった。
……遠方の客を送迎する担当に俺の名前が入っていたのは見なかったことにしよう。
「それで、いい話は?意外とザビーランドの話はよい話っぽかったけど」
「ザビーランドの建設に人手が必要で、真田との戦にはだれも出せぬぞ」
はははー、まぁ大丈夫だろう、舐めているのかってめちゃくちゃ石田あたりに怒られそうだけど。
「いい話と言えば、瀬戸内は我が手中に収まった」
「……まぁ確かに今は鶴姫いませんけど、チカはどうした」
「奴は今頃織田の下よ」
さらりと毛利は言った。えっと、それは織田の軍門に下ったって意味か?
悶々としていると、毛利はスマホを取り出して、地図を見せる。GPSで表示されるのは織田の領地だった。
「自ら赴いたのか、拉致されたのかまでは詳細が分からぬが、鳳凰寺と共にいる姿を見た者が数名いたそうな」
力を手にしてから長曾我部を連れて行った。
「まぁ、あっちの俺と積もる話もあるだろうし……。しばらく俺も顔合わせにくいからちょうどいいか」
「おそらく殺されることは無いだろう。だが、ずいぶんと大きく各国が動き始めた以上、いつまでも放置しておくわけにはいかぬぞ」
俺が問題を先送りにしていることを見透かされている。
でも、記憶を取り戻したらなおの事。俺は長曾我部の隣に立つべきではないと思ってしまう。
「―――和海、貴様はバカの癖に変に気を回そうとするな。三人寄れば文殊の知恵などと言うが、馬鹿は何人集まろうと馬鹿なのだ」
「ふぅー、それは分かってる。考えたって分からない。過去というか、あっちの俺と今のはほぼ別人だしな。
断片的に過去を思い出したが、今の俺とはうまく重ならないからね。この外見の事もあるし……本当に俺が」
「それ以上は口を慎め。言ったであろう、馬鹿が馬鹿なことを考えるな」
「へーい」
毛利は俺が自己についての追及はあまり望んでいないようだ。まぁ、そうね。
どうこう考えても分からないし。これ以上俺自身がブレても困る。
今は戦の事だけを考えよう。
武田、真田……上手く仲間になってくれるといいんだけどな。
実際、少しして前田夫婦が慶次を探してうろうろしているのを遠くで見かけたので、慶次の感は凄いなと感心していると、スマホが鳴った。
『大大大事件でーす!』
知らない番号からの電話にでると、かわいらしい声が響いてきた。
巫女のパワーで俺の番号がわかったらしい。なんかそのうちテレパシーを送ってきそうで怖いな鶴姫。
「あー、はい。どんな事件ですか」
『和海さんの記憶が盗まれました!』
なんか、鳳凰寺が襲来して俺の記憶持って行ったそうです。まぁなんでそんなものを―――。
『記憶の一つ一つに力が宿っているので、それを取り込もうとしているのかもしれません。
やっぱり、あの時無理やりにでも貴方に記憶を取り戻してもらうべきだったんです』
「……この未来も見えていたのか?」
『はい……可能性として、低い可能性ではありましたが、それが現実になってしまうなんて』
俺に対して悲しそうな顔をした理由はこれだったのか。
「その結果、どんな未来が見えましたか」
『私が和海さんを殺したときと同じような未来の再来です』
バケモノになってヒャッハーしちゃった、あの痛い過去か。うん……今、織田軍に居るだろ?
バケモノになって、魔王のしもべって絵的にはいいんじゃないか。なんて意識を明後日の方向に投げ捨てて現実逃避をする。
「まぁ難しい事を考えてもどうにもならない。うん、なる様にしかならないから、何とかするよ」
そのままだと、織田軍VSその他軍ってなるんだろうか。
俺は電話を切って澄み切った青い空を眺めていた。
完全に現実逃避である。
「鳥になりてぇ……」
とはいえ鳥も鳥の苦労があるわけで……。
時間が空きすぎてしまって、どうするかな。のんびりと徒歩で国に帰るか。大阪辺りで食べ歩きしに行くか。
でも大阪は戦の準備で忙しいというか、もうじき出兵するのか?
時間の感覚がよく分からなくなってきたな。
茶屋で団子を注文し、スマホを片手に今後の予定を考えていると、伊達からLI●Eが届いた。徳川と一緒に写っている写真も送られてきた。
仲良しかよって眺めていたが、文面を見て思わず団子の串をかみ砕いてしまった。
「伊達と徳川が同盟だと……?!さらに上杉も伊達に付く……まじかよ」
ここ数日、事態が色々と動きすぎじゃないか?
あーでも、ゲームの方でも自分以外の国が結構消えたり同盟したりなんかしてた気がしないでもない。
「さてと…それじゃあサンデー毛利にでも、今後の展望を確認してみるか」
ザビー城に帰ると、こっちはこっちで問題が起きていた。
「さて、和海よ。よい話と、悪い話、どちらから聞きたいか申してみよ」
「あー…悪い方で」
毛利が取り出してきた資料は現在建設中のザビーランドの損害状況と今後の展望で、思った以上に開園が早くなりそうだった。
そして収益の計算はどうやって出したのか分からないけど、結構儲かりそうな算段だった。
……遠方の客を送迎する担当に俺の名前が入っていたのは見なかったことにしよう。
「それで、いい話は?意外とザビーランドの話はよい話っぽかったけど」
「ザビーランドの建設に人手が必要で、真田との戦にはだれも出せぬぞ」
はははー、まぁ大丈夫だろう、舐めているのかってめちゃくちゃ石田あたりに怒られそうだけど。
「いい話と言えば、瀬戸内は我が手中に収まった」
「……まぁ確かに今は鶴姫いませんけど、チカはどうした」
「奴は今頃織田の下よ」
さらりと毛利は言った。えっと、それは織田の軍門に下ったって意味か?
悶々としていると、毛利はスマホを取り出して、地図を見せる。GPSで表示されるのは織田の領地だった。
「自ら赴いたのか、拉致されたのかまでは詳細が分からぬが、鳳凰寺と共にいる姿を見た者が数名いたそうな」
力を手にしてから長曾我部を連れて行った。
「まぁ、あっちの俺と積もる話もあるだろうし……。しばらく俺も顔合わせにくいからちょうどいいか」
「おそらく殺されることは無いだろう。だが、ずいぶんと大きく各国が動き始めた以上、いつまでも放置しておくわけにはいかぬぞ」
俺が問題を先送りにしていることを見透かされている。
でも、記憶を取り戻したらなおの事。俺は長曾我部の隣に立つべきではないと思ってしまう。
「―――和海、貴様はバカの癖に変に気を回そうとするな。三人寄れば文殊の知恵などと言うが、馬鹿は何人集まろうと馬鹿なのだ」
「ふぅー、それは分かってる。考えたって分からない。過去というか、あっちの俺と今のはほぼ別人だしな。
断片的に過去を思い出したが、今の俺とはうまく重ならないからね。この外見の事もあるし……本当に俺が」
「それ以上は口を慎め。言ったであろう、馬鹿が馬鹿なことを考えるな」
「へーい」
毛利は俺が自己についての追及はあまり望んでいないようだ。まぁ、そうね。
どうこう考えても分からないし。これ以上俺自身がブレても困る。
今は戦の事だけを考えよう。
武田、真田……上手く仲間になってくれるといいんだけどな。