朝起きたら武将が部屋に居たんだがどうしたらいい
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「落ち着いたか」
「…はい。大丈夫です」
推しの過剰供給で耐え切れなくなった私はいったん自分の部屋に戻ってひとしきり暴れて叫んで帰ってきたところだ。
学生服だった彼らは佐助が選んだ洋服に替わっていた。
だめだ、また叫びそう。必死でほっぺたを噛んで表情筋を殺した。
夏と呼ぶにはまだ早いが、十分気温は高いので服装は夏仕様だ。
今日は皆さんジーンズにTシャツだった。毛利だけは長袖のパーカーを羽織っていた。
「和海殿が買ってくださった甘味、とても美味でござる!」
「気に入っていただけて良かったです」
お菓子を頬張るなんて小さな子どもかな?可愛すぎるよ?
「そういえばカメラを買ってきたらしいな。何考えているんだ?」
無駄遣いをしたと景綱兄ちゃんに怒られてしまいましたが、どうしても彼らが撮影する日常を見てみたかったんだもん。
「長曾我部さんが家電品見て興味津々だったから…。彼一人に買うのもよくないかなと思って全員分買いました」
「買っちまったもんは仕方ない。壊されても文句言うなよ」
「壊され…そうか。壊されることもあるんだね…考えが甘かった」
とりあえずちょっとお叱りを受けて、私はそのあとカメラをみんなに渡した。
アニキはとっても興味津々だった。これ解体されそうな気がするな。
慶次はさっそく使いこなして、なぜか私を撮影していた。真正面にいたから取りやすかったのかな?
政宗もすぐに使い方を理解して風景を撮ったり、景綱兄ちゃんを撮影していた。
佐助はもうすっかり使い方を理解していて、幸村に説明してくれた。
毛利様はほとんど説明も聞いてくれなかった。受け取ってくれただけましだと思うべきかな。
「そんじゃ、食事の用意をするか」
「手伝うよ」
「No、小十郎の手伝いなら俺に任せな」
政宗が率先して食事作りを手伝うというので私は引き下がった。
景綱兄ちゃんがすごくうれしそうだったから、邪魔しちゃいけない気がしたのだ。
とりあえず私は机の上を拭いたり、食卓の用意をしようと居間へ戻った。
さっきまで賑やかだった彼らが静かに何かを眺めていた。何か気になる本でもあったのかな?
「……そ、それは……」
「これってさ、和海ちゃんでしょ?」
佐助たちが見ていたのはコスプレ写真集。友達と合わせで作ったものや、私単体で撮影してもらって作ったものまである。
まさかの私の同人歴史は景綱兄ちゃんの家の物置にしまわれていたのか!
「すごいね、お化粧でごまかしてるの?」
「ええ…ある程度は化粧でごまかせるんで」
「けどよぉ、これはどうしてんだ?」
アニキのコスした時の写真ですよねー。アニキに見られるってなに?
え、本当になんなんですか?こういうのってご本人に見せちゃいけないんですよ。
なんでご本人様に見られているんですか!辛い!
「今って、ある程度体形をごまかせるようになってるんですよ。肉襦袢的なものです」
本人に見られるってホント…辛い。
「和海ちゃんが俺の恰好してると、なんか可愛いて感じだな」
もうやめて―。慶次も見ないで―。我関せずで日光浴する毛利様。ありがとう。
これに関しては本当に無関心でありがとう。
「まるで和海殿は忍びのようでござるな」
「そ、そうかな……ははは」
本物の忍びである佐助にニヤニヤしながら見られるの辛い…!
「某のこすぷれとやらをした時も肉襦袢だったでござるか?」
「ああ、その時は腹筋鍛えました。今はぷにぷにですけど……」
ええ、必死で腹筋しましたよ。でも横から見るとどうしても薄く見えるから難しかったなぁ。
「そもそも、これ何のためにやってたの?」
「あー…えっと、趣味……ですかね」
つらい、ご本人様に見られた上に根掘り葉掘り聞かれるの辛い。
「あーえっと私は食事の支度があるので―」
これ以上追及されない様に何も聞こえない見えない振りをして机の片づけを始める。
まだなんか見ているけど、早く興味を失ってほしい…切に願いますよ。
食事は思った以上に豪華だった。
なんかスッゴイ気合入ってるご飯だった。食材大目に買い込んでよかった。
かなり量が必要だから、明日以降はネットスーパーで注文しようかな。
「見慣れねぇ調理器具ばかりで手こずったぜ」
そうなんですか、でも私の食事よりおいしい気がするんですよね。
しかし皆さん現代的味付けじゃ味が濃すぎるとかそういうのないんだね。ご都合主義か。
うん、トリップとか転生とかして現代料理で武将たちの胃を掴む夢は結構あるもんね。
どうしよう、私ががっつりと胃を掴まれているよ。
皆も政宗の食事でご満悦だった。
うん、この瞬間を動画で撮影しておきたいよ。みんなにカメラを買うだけじゃなくて部屋中にカメラ設置して動画撮影しておくべきだったな。
でもそれって犯罪まがいだから……電気屋に行ったときに思いつかなくてよかった!
とりあえず、私は食事の後は自分の家に戻ることにした。
そして思い切り叫んだ。声が大きいのは自覚しているので叫びのつぼの中にとにかく叫んだ。
うん、すっきりした。特に萌えを語ったりはしない。ただ怪しい奇声を発しただけ。
下手な事聞かれたら困るもんね。特に佐助。いつの間にか部屋にいる可能性がすごく高いからね。
叫び終わって部屋を見回したらリビングで勝手にお茶を入れて優雅に読書している毛利様がいた。
「落ち着いたか、ずいぶんと奇妙な儀式をするのだな」
まぁ…ベッドの上で正座して、つぼを口元に充ててヘドバンみたいな動きをしつつ叫んでいたわけだから一種の儀式にも見えるのかも。
「あの……なぜあなた様が?」
「しれた事、あちらは煩い」
……うん、それは分かる。多分向こうは向こうでなんか遊んでそう。
「ずいぶんとこの時代は自由に書が手に入るのだな」
読んでいた本を閉じ、私のそばに寄ってきて本棚に視線を向ける。
「ええ。読書は一般市民の娯楽ですから。自分で本を書く人もいるんですよ」
「貴様のようにか?」
…………だれか、私を殺して。
それか、今すぐ毛利様の記憶を消して。
「ナ、ナンノコトデスカ?」
「答えたくなければ追及はせぬ」
って言いながら手に持ってるA6サイズの本は合同誌だよ。夢小説の合同誌じゃないですか、死にそう。
「それよりも、我も街を見てみたい。どこか連れて行け」
「どこって言われても……近所歩くだけでもいいですか?」
近くに商店街もあるしちょっとしたものなら手に入るでしょう。
「しょっぴんぐもーるとやらに連れて行くがよい。あの猿が自慢してきて目障りだからな」
成程、佐助が自慢したから自分も見に行って同じ立場になりたいと。
でも買うものもないし……あ、じゃあデパートならどうだろう。
「折角ですから、佐助さんと違う場所行きましょうよ。そっちの方が自慢になりますし」
「よかろう」
……しかし、現代服着ている毛利様かっこいいなー。ほんとスラっとしていて似合うなー。佐助先輩センス最高です。
無意識のうちに私は一眼レフで撮影をしていた。
「……貴様は、そんなカラクリで我を映して何が楽しい」
「なにが……楽しいに決まっているじゃないですか!かっこいい毛利様をこの目に焼き付け、さらに忘れないように写真を撮る。
思い出として色あせない様に、しっかり保存するためですよ。楽しいですって」
後でアルバム作りたいし、等身大パネルとかほしいなんて思ってないですよ。本当ですよ、タペストリーは作るかもしれませんけど。
残念なものを見るような冷たい目を向けられたけど、なんていうかご褒美ですよね。
デパートは徒歩圏内にあるのだけれど、こっちはちょっといいところなのでお高い。
普段買い物することはあまりないけど、イベント商品見たりプレゼントを買うときはこちらに来ることが多い。
毛利様と一緒に雑踏を歩き、その辺の建物や物を説明する。
デパートのエレベーターに乗ったときは妙にそわそわしていて面白かった。
とりあえず屋上から順にみて回ってくることにした。
屋上の小さな遊園地……懐かしいな。
子供の遊ぶ場所だと教えると、ずいぶんと贅沢だと呟いていましたね。
「長曾我部は喜びそうだな」
子供電車を見ながらつぶやいていましたが、私もそう思います。アニキには新幹線とかも見せてあげたいね。
レストラン街では多様な料理に驚いていたし、装飾品なども気軽…ではないけど、まぁ市民でも買えるというとちょっと眉をひそめていたね。
ざっと見て回り、カフェで休憩することにしました。
しかし毛利様甘味食べているの見ることになるとは思わなかったなぁ。いやそういうギャップも素敵です。
周りの女性もチラチラ見てますね、分かります。すっごい顔がいいですしね、クールな感じの彼が甘いもの食べるってかわいいですよね。
それを真正面から見れる私はなんて役得なんでしょう。ここはさすがにシャッターを切るのは我慢しました。
だけど、帰りになぜ撮影しなかったのかと聞かれてしまいましたよ。店内撮影禁止だったからと伝えると一応納得はしてくれたけど、撮影チャンスって感じで何度かこちらに視線くれたんですよね。
それを無視したとチクチク怒られました。
うん、あれ撮影したかった。
デパート探検は満足していただけたようで、帰りの足取りは軽かったんですけど―――
「……」
景綱兄ちゃんの家に戻ってきたら、非常に不服そうな他のメンバー。
どや顔気味な毛利様。
あきれる景綱兄ちゃん。
いや、兄ちゃんには一応お出かけするって伝えてはあったんだよ?
だけど、まさかこんなにほかのメンバーから非難の目を向けられることになるとは思いませんでした…とほほ……
「…はい。大丈夫です」
推しの過剰供給で耐え切れなくなった私はいったん自分の部屋に戻ってひとしきり暴れて叫んで帰ってきたところだ。
学生服だった彼らは佐助が選んだ洋服に替わっていた。
だめだ、また叫びそう。必死でほっぺたを噛んで表情筋を殺した。
夏と呼ぶにはまだ早いが、十分気温は高いので服装は夏仕様だ。
今日は皆さんジーンズにTシャツだった。毛利だけは長袖のパーカーを羽織っていた。
「和海殿が買ってくださった甘味、とても美味でござる!」
「気に入っていただけて良かったです」
お菓子を頬張るなんて小さな子どもかな?可愛すぎるよ?
「そういえばカメラを買ってきたらしいな。何考えているんだ?」
無駄遣いをしたと景綱兄ちゃんに怒られてしまいましたが、どうしても彼らが撮影する日常を見てみたかったんだもん。
「長曾我部さんが家電品見て興味津々だったから…。彼一人に買うのもよくないかなと思って全員分買いました」
「買っちまったもんは仕方ない。壊されても文句言うなよ」
「壊され…そうか。壊されることもあるんだね…考えが甘かった」
とりあえずちょっとお叱りを受けて、私はそのあとカメラをみんなに渡した。
アニキはとっても興味津々だった。これ解体されそうな気がするな。
慶次はさっそく使いこなして、なぜか私を撮影していた。真正面にいたから取りやすかったのかな?
政宗もすぐに使い方を理解して風景を撮ったり、景綱兄ちゃんを撮影していた。
佐助はもうすっかり使い方を理解していて、幸村に説明してくれた。
毛利様はほとんど説明も聞いてくれなかった。受け取ってくれただけましだと思うべきかな。
「そんじゃ、食事の用意をするか」
「手伝うよ」
「No、小十郎の手伝いなら俺に任せな」
政宗が率先して食事作りを手伝うというので私は引き下がった。
景綱兄ちゃんがすごくうれしそうだったから、邪魔しちゃいけない気がしたのだ。
とりあえず私は机の上を拭いたり、食卓の用意をしようと居間へ戻った。
さっきまで賑やかだった彼らが静かに何かを眺めていた。何か気になる本でもあったのかな?
「……そ、それは……」
「これってさ、和海ちゃんでしょ?」
佐助たちが見ていたのはコスプレ写真集。友達と合わせで作ったものや、私単体で撮影してもらって作ったものまである。
まさかの私の同人歴史は景綱兄ちゃんの家の物置にしまわれていたのか!
「すごいね、お化粧でごまかしてるの?」
「ええ…ある程度は化粧でごまかせるんで」
「けどよぉ、これはどうしてんだ?」
アニキのコスした時の写真ですよねー。アニキに見られるってなに?
え、本当になんなんですか?こういうのってご本人に見せちゃいけないんですよ。
なんでご本人様に見られているんですか!辛い!
「今って、ある程度体形をごまかせるようになってるんですよ。肉襦袢的なものです」
本人に見られるってホント…辛い。
「和海ちゃんが俺の恰好してると、なんか可愛いて感じだな」
もうやめて―。慶次も見ないで―。我関せずで日光浴する毛利様。ありがとう。
これに関しては本当に無関心でありがとう。
「まるで和海殿は忍びのようでござるな」
「そ、そうかな……ははは」
本物の忍びである佐助にニヤニヤしながら見られるの辛い…!
「某のこすぷれとやらをした時も肉襦袢だったでござるか?」
「ああ、その時は腹筋鍛えました。今はぷにぷにですけど……」
ええ、必死で腹筋しましたよ。でも横から見るとどうしても薄く見えるから難しかったなぁ。
「そもそも、これ何のためにやってたの?」
「あー…えっと、趣味……ですかね」
つらい、ご本人様に見られた上に根掘り葉掘り聞かれるの辛い。
「あーえっと私は食事の支度があるので―」
これ以上追及されない様に何も聞こえない見えない振りをして机の片づけを始める。
まだなんか見ているけど、早く興味を失ってほしい…切に願いますよ。
食事は思った以上に豪華だった。
なんかスッゴイ気合入ってるご飯だった。食材大目に買い込んでよかった。
かなり量が必要だから、明日以降はネットスーパーで注文しようかな。
「見慣れねぇ調理器具ばかりで手こずったぜ」
そうなんですか、でも私の食事よりおいしい気がするんですよね。
しかし皆さん現代的味付けじゃ味が濃すぎるとかそういうのないんだね。ご都合主義か。
うん、トリップとか転生とかして現代料理で武将たちの胃を掴む夢は結構あるもんね。
どうしよう、私ががっつりと胃を掴まれているよ。
皆も政宗の食事でご満悦だった。
うん、この瞬間を動画で撮影しておきたいよ。みんなにカメラを買うだけじゃなくて部屋中にカメラ設置して動画撮影しておくべきだったな。
でもそれって犯罪まがいだから……電気屋に行ったときに思いつかなくてよかった!
とりあえず、私は食事の後は自分の家に戻ることにした。
そして思い切り叫んだ。声が大きいのは自覚しているので叫びのつぼの中にとにかく叫んだ。
うん、すっきりした。特に萌えを語ったりはしない。ただ怪しい奇声を発しただけ。
下手な事聞かれたら困るもんね。特に佐助。いつの間にか部屋にいる可能性がすごく高いからね。
叫び終わって部屋を見回したらリビングで勝手にお茶を入れて優雅に読書している毛利様がいた。
「落ち着いたか、ずいぶんと奇妙な儀式をするのだな」
まぁ…ベッドの上で正座して、つぼを口元に充ててヘドバンみたいな動きをしつつ叫んでいたわけだから一種の儀式にも見えるのかも。
「あの……なぜあなた様が?」
「しれた事、あちらは煩い」
……うん、それは分かる。多分向こうは向こうでなんか遊んでそう。
「ずいぶんとこの時代は自由に書が手に入るのだな」
読んでいた本を閉じ、私のそばに寄ってきて本棚に視線を向ける。
「ええ。読書は一般市民の娯楽ですから。自分で本を書く人もいるんですよ」
「貴様のようにか?」
…………だれか、私を殺して。
それか、今すぐ毛利様の記憶を消して。
「ナ、ナンノコトデスカ?」
「答えたくなければ追及はせぬ」
って言いながら手に持ってるA6サイズの本は合同誌だよ。夢小説の合同誌じゃないですか、死にそう。
「それよりも、我も街を見てみたい。どこか連れて行け」
「どこって言われても……近所歩くだけでもいいですか?」
近くに商店街もあるしちょっとしたものなら手に入るでしょう。
「しょっぴんぐもーるとやらに連れて行くがよい。あの猿が自慢してきて目障りだからな」
成程、佐助が自慢したから自分も見に行って同じ立場になりたいと。
でも買うものもないし……あ、じゃあデパートならどうだろう。
「折角ですから、佐助さんと違う場所行きましょうよ。そっちの方が自慢になりますし」
「よかろう」
……しかし、現代服着ている毛利様かっこいいなー。ほんとスラっとしていて似合うなー。佐助先輩センス最高です。
無意識のうちに私は一眼レフで撮影をしていた。
「……貴様は、そんなカラクリで我を映して何が楽しい」
「なにが……楽しいに決まっているじゃないですか!かっこいい毛利様をこの目に焼き付け、さらに忘れないように写真を撮る。
思い出として色あせない様に、しっかり保存するためですよ。楽しいですって」
後でアルバム作りたいし、等身大パネルとかほしいなんて思ってないですよ。本当ですよ、タペストリーは作るかもしれませんけど。
残念なものを見るような冷たい目を向けられたけど、なんていうかご褒美ですよね。
デパートは徒歩圏内にあるのだけれど、こっちはちょっといいところなのでお高い。
普段買い物することはあまりないけど、イベント商品見たりプレゼントを買うときはこちらに来ることが多い。
毛利様と一緒に雑踏を歩き、その辺の建物や物を説明する。
デパートのエレベーターに乗ったときは妙にそわそわしていて面白かった。
とりあえず屋上から順にみて回ってくることにした。
屋上の小さな遊園地……懐かしいな。
子供の遊ぶ場所だと教えると、ずいぶんと贅沢だと呟いていましたね。
「長曾我部は喜びそうだな」
子供電車を見ながらつぶやいていましたが、私もそう思います。アニキには新幹線とかも見せてあげたいね。
レストラン街では多様な料理に驚いていたし、装飾品なども気軽…ではないけど、まぁ市民でも買えるというとちょっと眉をひそめていたね。
ざっと見て回り、カフェで休憩することにしました。
しかし毛利様甘味食べているの見ることになるとは思わなかったなぁ。いやそういうギャップも素敵です。
周りの女性もチラチラ見てますね、分かります。すっごい顔がいいですしね、クールな感じの彼が甘いもの食べるってかわいいですよね。
それを真正面から見れる私はなんて役得なんでしょう。ここはさすがにシャッターを切るのは我慢しました。
だけど、帰りになぜ撮影しなかったのかと聞かれてしまいましたよ。店内撮影禁止だったからと伝えると一応納得はしてくれたけど、撮影チャンスって感じで何度かこちらに視線くれたんですよね。
それを無視したとチクチク怒られました。
うん、あれ撮影したかった。
デパート探検は満足していただけたようで、帰りの足取りは軽かったんですけど―――
「……」
景綱兄ちゃんの家に戻ってきたら、非常に不服そうな他のメンバー。
どや顔気味な毛利様。
あきれる景綱兄ちゃん。
いや、兄ちゃんには一応お出かけするって伝えてはあったんだよ?
だけど、まさかこんなにほかのメンバーから非難の目を向けられることになるとは思いませんでした…とほほ……