天下統一計画(閑話)
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「なにこれ……」
和海に誘われて、ザビー城に遊びに来た訳だけど…近くの海岸がまるで祭りみたいだ。
いくつもの屋台が並んでいて、見慣れない着物を着た人たちが海で遊んでいる。
「ああ、いらっしゃい。ようこそ海の家へ!」
この炎天下の中、ザビー教信者らしく黒い長い服を着た和海が笑顔で手を振っている。
「何してるわけ?」
「見ての通り、海に遊びに来た人向けの商業施設を運営しているんだけど」
「え、ここってお金とるわけ?」
海で遊ぶのにわざわざ金を払う理由がない。
「佐助!某海で遊ぶのは初めてでござる!」
……金を払いそうなカモがすぐそばにいた。
「旦那…ほかの海ならお金払わなくても遊べるから」
「ふっふっふ…甘いよ佐助さん。こちらも金をとるからには楽しんでもらうためにいろいろ考えているんだよ!
それにね、一般人にはお高いかもしれないけど、武将からしたらここは格安だからね!
まぁ、どんな事できるか確認してもらってから、金を払うかどうか考えてみてよ」
そういわれて、施設の案内をしてもらうことにした。
まずは水着。この海で泳ぐのには水着に着替える必要があるらしい。
男性水着はふんどしと違って解けることはないという。
ひざ丈程度の袴のような水着、長さが同じだが、もっとぴったりと肌に吸い付くような素材で脱げにくいものもある。
色とりどりで、柄も様々だ。日焼けが気になる人に向けて上に羽織る水着もあった。
ぱーかーとかいうらしい。
「某は之がいいでござる!」
真田の旦那が身に着けている袴のような炎を描いたひざ丈の水着が気に入ったらしい。
「一日貸し出しで15文、買取なら30文だね。
ちなみに、女子の水着はこんなのがありますよ」
こそこそと俺様だけを誘い、女子の水着置き場を見せてもらう。
「これは……」
ほぼ布がない…。いや、服みたいなものもあるが、胸と股間しか隠れないようなものとか…こんなの着る女子いるのか?
いや、居るならぜひ見たいところだけど。
「今回水着のモデルとして、かすがさんがいるから後で海岸で探してみてね」
「もでる?」
「ああ、お願いして水着着てもらったんだ。ほかのお客さんも着てみたいって思ってもらえるように」
思わず目を凝らして海岸を見た。
遠いけど、多分あそこにいるのがかすがだろう。
上杉と一緒にいる。
「あれは……ありだな!」
思わず和海の手を取った。
「旅の恥はかき捨てっていうからね、結構はっちゃけて水着を着る人いるよ。
ああ、真田さん。その水着着てくれるなら、半値で貸しますよ。絶対真田さんが来てくれたら客寄せになるからね」
……まぁ、旦那ってば顔はいいからね。
いい男が着ているものってちょっとマネしたくなる気持ちは分かる。
「…あれ?俺様には貸してくれないの?」
「いや、だって佐助さんは忍びでしょ?目立っちゃまずいじゃん」
まぁ、遊ぶつもりはないからいいけど、なんかこう釈然としない。
「お次はあのお店だね。食事をしたり、酒を飲んだりできるよ。
どのメニューも一律15文だからね。
あと、海で遊ぶ遊具なんかも貸し出しているね、こっちも15文。
海水浴後の湯も15文
旅の疲れをいやす旅籠が500文ってところかな」
「へー、まぁそこそこ良心的な価格ではあるんだね」
とはいえ庶民にはちょっと厳しいところもありそうだ。
「そんで、一日お得な宿泊予定だと1両だよ」
「……いやいや、ぼったくりもいいところでしょ。お武家様には大したことないだろうけど、その価格はちょっとどうかと思うよ?」
「ハッハッハ、このプランのお宿はいいお宿なんですよ、お客様」
そういって和海は俺様をどこかへ連れて行った。
「ここは?」
城のようにも見える立派な建物。
「お得宿泊予定のお客様用のお宿。まぁ付いてきてよ」
入るときれいな女中たちがまず出迎えてくれる。通された部屋は南蛮式なのかあまり見慣れない形式だ。
「ここから先は裸足でもいいよ。こだわりの絨毯なんだよね」
言われた通り素足で乗ってみると、なんとも柔らかな床が待ち構えていた。
「え、ここで十分寝れるじゃん」
「いや、絨毯の上で寝ないでよ。
寝るならこっちで……布団と、ベッド…南蛮式の寝具があるんだよね」
布団の用意された部屋は真新しい伊草の良い香りがする。
布団も打ち立てなのか柔らかく、ためしに横になったら寝落ちしそうになった。
べっどとやらも横になったが、布団とはまた違う感触だったが、寝心地がいい……。
「着替えの着物も何着か用意してあるから、手ぶらで来ても着替え困らないんだよね」
何種類かの着物、浴衣、それに見慣れない南蛮の着物もあった。
「防音もしっかりしているから、ほかのお客様の騒音も、密談が洩れることもない。
窓からは外の風景が見えるし、食事もちゃんと夜と朝と用意してる。それでも食べたりない人のために、宿の中に飲食店があるんだ。
飲み足りない人のために部屋にも飲み物があるんだよ
部屋でも湯につかれるっていうのもお勧めするところだね
それに、この鍵がないと部屋には入れないから盗みなんかの心配はないね」
「追加で食べたり、飲んだりした分は?」
「ここに泊まる時点で、そういうのも込みこみです。思いきり飲んで食べてできるよ。
それに温泉もあるから、好きなだけ湯船につかっててもらってもいいからね。
子供向けに遊戯施設なんかも作ってみたからさ、見てってよ」
そういわれて和海に手を引かれるがまま宿の中を見て回った。
「まぁ、こんな感じで1両なんだけど……本陣よりも良心的価格だと思うんだよね。どうかな?
さすがに色事の提供はしてないけど、個人的に連れ込む分には文句言わないからその辺はご自由にどうぞ」
「和海…俺様今日泊まっていってもいい?」
「勿論!部屋は一人部屋?それとも真田さんと同室?」
見せてもらった部屋は二人部屋だというが十分広い。
一人1両なら部屋を別にしたい気もするが……
「そこは旦那と相談してからにするよ」
勝手に決めてしまうと、後で揉めそうだ。
最初は1両なんて…と思ったけど、これは泊まってみる価値はある。
「了解。ほかにも大人数で泊まれる部屋もあるから、団体で来てもらっても構わないよ」
「うーん、今度来るときは俺様一人でのんびり骨休めに来るよ」
「そっか、そん時はお酌の一つでもしてあげるよ。遊びに来るの楽しみにしてるからね」
そういわれて、不覚にもちょっとドキッとした。
和海は下心はないから、本当にお酌だけなんだろうけども……。
「和海はもうちょっと警戒心を持とうね」
ちょっとだけ心配になるよ……ほんと、もう。
和海に誘われて、ザビー城に遊びに来た訳だけど…近くの海岸がまるで祭りみたいだ。
いくつもの屋台が並んでいて、見慣れない着物を着た人たちが海で遊んでいる。
「ああ、いらっしゃい。ようこそ海の家へ!」
この炎天下の中、ザビー教信者らしく黒い長い服を着た和海が笑顔で手を振っている。
「何してるわけ?」
「見ての通り、海に遊びに来た人向けの商業施設を運営しているんだけど」
「え、ここってお金とるわけ?」
海で遊ぶのにわざわざ金を払う理由がない。
「佐助!某海で遊ぶのは初めてでござる!」
……金を払いそうなカモがすぐそばにいた。
「旦那…ほかの海ならお金払わなくても遊べるから」
「ふっふっふ…甘いよ佐助さん。こちらも金をとるからには楽しんでもらうためにいろいろ考えているんだよ!
それにね、一般人にはお高いかもしれないけど、武将からしたらここは格安だからね!
まぁ、どんな事できるか確認してもらってから、金を払うかどうか考えてみてよ」
そういわれて、施設の案内をしてもらうことにした。
まずは水着。この海で泳ぐのには水着に着替える必要があるらしい。
男性水着はふんどしと違って解けることはないという。
ひざ丈程度の袴のような水着、長さが同じだが、もっとぴったりと肌に吸い付くような素材で脱げにくいものもある。
色とりどりで、柄も様々だ。日焼けが気になる人に向けて上に羽織る水着もあった。
ぱーかーとかいうらしい。
「某は之がいいでござる!」
真田の旦那が身に着けている袴のような炎を描いたひざ丈の水着が気に入ったらしい。
「一日貸し出しで15文、買取なら30文だね。
ちなみに、女子の水着はこんなのがありますよ」
こそこそと俺様だけを誘い、女子の水着置き場を見せてもらう。
「これは……」
ほぼ布がない…。いや、服みたいなものもあるが、胸と股間しか隠れないようなものとか…こんなの着る女子いるのか?
いや、居るならぜひ見たいところだけど。
「今回水着のモデルとして、かすがさんがいるから後で海岸で探してみてね」
「もでる?」
「ああ、お願いして水着着てもらったんだ。ほかのお客さんも着てみたいって思ってもらえるように」
思わず目を凝らして海岸を見た。
遠いけど、多分あそこにいるのがかすがだろう。
上杉と一緒にいる。
「あれは……ありだな!」
思わず和海の手を取った。
「旅の恥はかき捨てっていうからね、結構はっちゃけて水着を着る人いるよ。
ああ、真田さん。その水着着てくれるなら、半値で貸しますよ。絶対真田さんが来てくれたら客寄せになるからね」
……まぁ、旦那ってば顔はいいからね。
いい男が着ているものってちょっとマネしたくなる気持ちは分かる。
「…あれ?俺様には貸してくれないの?」
「いや、だって佐助さんは忍びでしょ?目立っちゃまずいじゃん」
まぁ、遊ぶつもりはないからいいけど、なんかこう釈然としない。
「お次はあのお店だね。食事をしたり、酒を飲んだりできるよ。
どのメニューも一律15文だからね。
あと、海で遊ぶ遊具なんかも貸し出しているね、こっちも15文。
海水浴後の湯も15文
旅の疲れをいやす旅籠が500文ってところかな」
「へー、まぁそこそこ良心的な価格ではあるんだね」
とはいえ庶民にはちょっと厳しいところもありそうだ。
「そんで、一日お得な宿泊予定だと1両だよ」
「……いやいや、ぼったくりもいいところでしょ。お武家様には大したことないだろうけど、その価格はちょっとどうかと思うよ?」
「ハッハッハ、このプランのお宿はいいお宿なんですよ、お客様」
そういって和海は俺様をどこかへ連れて行った。
「ここは?」
城のようにも見える立派な建物。
「お得宿泊予定のお客様用のお宿。まぁ付いてきてよ」
入るときれいな女中たちがまず出迎えてくれる。通された部屋は南蛮式なのかあまり見慣れない形式だ。
「ここから先は裸足でもいいよ。こだわりの絨毯なんだよね」
言われた通り素足で乗ってみると、なんとも柔らかな床が待ち構えていた。
「え、ここで十分寝れるじゃん」
「いや、絨毯の上で寝ないでよ。
寝るならこっちで……布団と、ベッド…南蛮式の寝具があるんだよね」
布団の用意された部屋は真新しい伊草の良い香りがする。
布団も打ち立てなのか柔らかく、ためしに横になったら寝落ちしそうになった。
べっどとやらも横になったが、布団とはまた違う感触だったが、寝心地がいい……。
「着替えの着物も何着か用意してあるから、手ぶらで来ても着替え困らないんだよね」
何種類かの着物、浴衣、それに見慣れない南蛮の着物もあった。
「防音もしっかりしているから、ほかのお客様の騒音も、密談が洩れることもない。
窓からは外の風景が見えるし、食事もちゃんと夜と朝と用意してる。それでも食べたりない人のために、宿の中に飲食店があるんだ。
飲み足りない人のために部屋にも飲み物があるんだよ
部屋でも湯につかれるっていうのもお勧めするところだね
それに、この鍵がないと部屋には入れないから盗みなんかの心配はないね」
「追加で食べたり、飲んだりした分は?」
「ここに泊まる時点で、そういうのも込みこみです。思いきり飲んで食べてできるよ。
それに温泉もあるから、好きなだけ湯船につかっててもらってもいいからね。
子供向けに遊戯施設なんかも作ってみたからさ、見てってよ」
そういわれて和海に手を引かれるがまま宿の中を見て回った。
「まぁ、こんな感じで1両なんだけど……本陣よりも良心的価格だと思うんだよね。どうかな?
さすがに色事の提供はしてないけど、個人的に連れ込む分には文句言わないからその辺はご自由にどうぞ」
「和海…俺様今日泊まっていってもいい?」
「勿論!部屋は一人部屋?それとも真田さんと同室?」
見せてもらった部屋は二人部屋だというが十分広い。
一人1両なら部屋を別にしたい気もするが……
「そこは旦那と相談してからにするよ」
勝手に決めてしまうと、後で揉めそうだ。
最初は1両なんて…と思ったけど、これは泊まってみる価値はある。
「了解。ほかにも大人数で泊まれる部屋もあるから、団体で来てもらっても構わないよ」
「うーん、今度来るときは俺様一人でのんびり骨休めに来るよ」
「そっか、そん時はお酌の一つでもしてあげるよ。遊びに来るの楽しみにしてるからね」
そういわれて、不覚にもちょっとドキッとした。
和海は下心はないから、本当にお酌だけなんだろうけども……。
「和海はもうちょっと警戒心を持とうね」
ちょっとだけ心配になるよ……ほんと、もう。