天下統一計画(閑話)
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「あー……えっと、明日さ……その、二人で出かけないか?」
もじもじと、なかなか話を切り出さない和海だったが、やっと口にしたのは出かけの誘いだった。
「無理にじゃないんだ、元気だったでいいから!」
二人で出かけようなんて誘い、断るわけがない。
「ああ、いいぜ」
「本当か!やった、それじゃあ早めに休んで英気を養っておいてくれ」
この時点で変だと気付くべきだった。
翌日連れていかれたのは武闘大会。
逢引きなんてもんはなかったんだ……勝手に俺が期待しただけだ。
「なんでがっかりしてんだよ」
「いや……なんでもねぇ」
そもそも、和海は俺の事、男としては見ていないだろうからな。
勝手に二人で出かけるって浮かれた俺が悪い。
大会は順調に進み、あっさりと優勝を勝ち取った。
定期的に行われている大会で、和海は何度かすでに一人で参加したことがあったらしい。
なら、なんでわざわざ俺を誘ったのか。
短時間で大会を勝ち進むため……いや、一人でも十分早く勝ち上がっていただろう。
「ふっふっふ、懐が温かいって素晴らしいなー!よし、予定通り時間はまだまだある。遊んで帰ろうぜ」
「……遊ぶって…本気か?」
あきれた目を向けると、フグみたいに膨らんだ。
「そりゃだまし討ちみたいな形で大会に連れてきたのは悪かったけどさ……そういう理由でもなきゃ、二人で遊びに出かけるって最近難しいだろ」
「……は?」
確かに同盟国が増えたり、信者が増えてあちらこちら飛び回っており、近くには必ず誰かしらが居た。
「結局さ、二人で旅行のはずもなんだかんだあって、二人じゃなかっただろ。
だから、たまには本当に二人っきりで遊びにでも行きたいと思ったんだよ」
「……わかった。ただし、今度からは詳しい話を決めてから行こうぜ。
俺もいろいろと用意があるからよ」
また一緒に出掛けよう。
そういうと、和海は嬉しそうに笑った。
今回の事、いろいろと言いたいことはあったが、どうにも和海の笑顔を見るとどうでもいいことのように思えてしまう。
最終的には望んでいた、二人きりでの逢引きだともいえる。
まぁ……よかった事にしておこう。
もじもじと、なかなか話を切り出さない和海だったが、やっと口にしたのは出かけの誘いだった。
「無理にじゃないんだ、元気だったでいいから!」
二人で出かけようなんて誘い、断るわけがない。
「ああ、いいぜ」
「本当か!やった、それじゃあ早めに休んで英気を養っておいてくれ」
この時点で変だと気付くべきだった。
翌日連れていかれたのは武闘大会。
逢引きなんてもんはなかったんだ……勝手に俺が期待しただけだ。
「なんでがっかりしてんだよ」
「いや……なんでもねぇ」
そもそも、和海は俺の事、男としては見ていないだろうからな。
勝手に二人で出かけるって浮かれた俺が悪い。
大会は順調に進み、あっさりと優勝を勝ち取った。
定期的に行われている大会で、和海は何度かすでに一人で参加したことがあったらしい。
なら、なんでわざわざ俺を誘ったのか。
短時間で大会を勝ち進むため……いや、一人でも十分早く勝ち上がっていただろう。
「ふっふっふ、懐が温かいって素晴らしいなー!よし、予定通り時間はまだまだある。遊んで帰ろうぜ」
「……遊ぶって…本気か?」
あきれた目を向けると、フグみたいに膨らんだ。
「そりゃだまし討ちみたいな形で大会に連れてきたのは悪かったけどさ……そういう理由でもなきゃ、二人で遊びに出かけるって最近難しいだろ」
「……は?」
確かに同盟国が増えたり、信者が増えてあちらこちら飛び回っており、近くには必ず誰かしらが居た。
「結局さ、二人で旅行のはずもなんだかんだあって、二人じゃなかっただろ。
だから、たまには本当に二人っきりで遊びにでも行きたいと思ったんだよ」
「……わかった。ただし、今度からは詳しい話を決めてから行こうぜ。
俺もいろいろと用意があるからよ」
また一緒に出掛けよう。
そういうと、和海は嬉しそうに笑った。
今回の事、いろいろと言いたいことはあったが、どうにも和海の笑顔を見るとどうでもいいことのように思えてしまう。
最終的には望んでいた、二人きりでの逢引きだともいえる。
まぁ……よかった事にしておこう。