天下統一計画(閑話)
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「なにしてんの?」
長曾我部の部屋に人が集まっているのでのぞいてみると腕相撲をしていた。
中にいたのは伊達、真田、前田、長曾我部、島津、徳川。
「腕相撲だよ。手合わせしてたら毛利の野郎に怒鳴られてよぉ……」
「こうして平和的な力比べすることにしたんだ」
提案者は徳川らしい。
「今のところはどんな勝率なんだ?」
「島津のじっちゃんが一番かな。次いで家康、俺、元親、真田と伊達は引き分けって感じ」
「へー。やっぱり島津さんは強いですね」
「まだまだ若いもんには負けんよ」
ポンポンと腕をたたいて自慢の筋肉を見せてくれる。
「おい、折角来たんだ。アンタも参加していけよ」
伊達はかかってこいとばかりに腕を構える。
「いいけど、俺は弱いぞ?」
「和海…その謙遜はいっそ嫌味だぜ」
そんなこと長曾我部は言うけど、戦闘時は能力で底上げしているだけで、通常時はそんなに筋力があるわけじゃない。
「次は某も!ぜひ勝負してくだされ!」
「わかった、わかった」
徳川の合図で伊達との腕相撲が始まる。
「くぅ…!」
「Ha…なかなか強いじゃねーか」
何とか拮抗状態だが、これは負けそうだ……。
真田「和海殿!頑張るでござる!」
前田「いけ!和海、その調子だ!」
チカ「和海ー、独眼竜なんかに負けるんじゃねぇぞ!」
島津「なかなかいい勝負じゃ」
徳川「うん、さすが和海だな」
皆…ありがとう。なんか俺ばっかり応援されている気がする。
「なんで誰も俺を応援しねぇんだ!」
「そりゃおたくの人望の無さじゃなーい?」
くすくす笑いながら、猿飛が姿を見せる。
「この猿が…!」
伊達が猿飛に意識が向いている隙に一気に勝負をかけた。
「っしゃー!」
「あ、くっそ……卑怯だぞ!」
「ハハハ、勝負は時の運だぜ政宗ぇ!今回は俺の勝ちだ!」
猿飛はわざとあのタイミングで伊達に話しかけてくれたようだ。俺と目が合うとウインクしてくれたからね。
さすが、アシストは得意だな。
「それならば次は某と!」
ワクワクしている真田。しかし、今の一戦でだいぶ腕が疲れている。
手加減するつもりはないが、真田になら負けても仕方ないかなんて思っている。
何となく伊達に負けるのは癪なんだよな。
結局この後の腕相撲勝負は誰にも勝てなかった。
真田とはいいところまで行ったんだけど、あと一歩で負けてしまった。
徳川も島津も小さい子を相手するような手加減してくれているっていうのがすごいよくわかった。
前田はあまりにもあっさり俺に勝ってしまってひどく驚いていた。
長曾我部も俺に勝ってしまい、嘘だろう?と困惑していた。
「だから言っただろ、普段はそんなに力ないんだって」
「そんじゃ、ここはひとつ……」
猿飛が懐から金一封と書いた少し豪華な封筒を取り出した。
「一番強かった人にコレあげるよ」
長曾我部ではないが、俺も金には常に困っている。
「ほしい?」
「勿論!よっしゃ、来い!」
指を鳴らしてから腕を構える。
「今さっき、負けたばっかりじゃねーか」
伊達が鼻で笑う。
「政宗には負けてないだろ。ほら、かかって来いよ」
「言うじゃねえか…。負けて泣いても知らねぇぞ」
そういって伊達が俺の手を取った。
「それじゃあ、始めようか!」
佐助が開始の合図をする。
瞬殺だった。
「……ははっ、本気って訳か」
長曾我部が乾いた笑いを浮かべる。
卑怯と言われようが、賞金は欲しい。
「次は誰だ?」
「うむ、本気の和海と勝負は初めてだな!」
徳川が楽しそうに腕を構える。
「お手柔らかに」
一瞬、持っていかれそうになるが数秒の拮抗の後、俺が勝った。
「はぁー…やっぱり徳川殿は強いなー」
「なにをいう。和海はまだまだ余力がありそうだったぞ」
その後も順調に勝ちを重ねていくが、意外に立ちはだかったのは長曾我部だった。
俺的には一番厄介なのは島津さんだと思ったのに、俺の目をみたら勝負を放棄してしまった。
「和海には悪いが、賞金は俺のもんだ」
「いーや、あの賞金でほしいもんがあるんだ!」
意外が意外、かなり長曾我部は俺攻撃に耐える。
「あら、和海ちゃんの集中が切れてるよー」
なるほど、だから勝負が決まらないわけだ。けど、ここまで来て負けるわけにはいかない!
「ザビー様、俺に力を!」
「ヨビマシタ?」
俺の叫びが届いたのか、ふすまを開けてザビー登場。
「は?」
驚いた長曾我部の隙をついて、何とか俺が勝った。
ふふっ、卑怯だったな。仕方ない、賞金の半分は長曾我部に分けてやろう。
「はい、優勝おめでとう」
猿飛から封筒を受け取りルンルンで中身を確認する。
「……佐助さん?」
「何?」
封筒の中身は空っぽだった。
「中身がないんだけど……」
「誰も賞金って言ってないよね?俺様は封筒を見せてそれをあげるって言っただけだよ?」
「金一封って書いてあるじゃん!」
「そんな、赤字続きな武田軍に賞金用意する余裕あるわけないでしょ。
そんな賞金用意する余裕があったら俺様の懐を潤すよ」
なんだか……どっと疲れた。
「そんな……悲しい…」
「佐助、嘘はよくないぞ!」
「さっきも言ったけど、俺様嘘はついてませんからね。勝手に賞金が入っているって盛り上がっただけだから」
「こんなしょうもない手に引っかかるなんて…悔しすぎる……」
今後猿飛が何かくれるって言っても、もう信用しない…ぐすん。
長曾我部の部屋に人が集まっているのでのぞいてみると腕相撲をしていた。
中にいたのは伊達、真田、前田、長曾我部、島津、徳川。
「腕相撲だよ。手合わせしてたら毛利の野郎に怒鳴られてよぉ……」
「こうして平和的な力比べすることにしたんだ」
提案者は徳川らしい。
「今のところはどんな勝率なんだ?」
「島津のじっちゃんが一番かな。次いで家康、俺、元親、真田と伊達は引き分けって感じ」
「へー。やっぱり島津さんは強いですね」
「まだまだ若いもんには負けんよ」
ポンポンと腕をたたいて自慢の筋肉を見せてくれる。
「おい、折角来たんだ。アンタも参加していけよ」
伊達はかかってこいとばかりに腕を構える。
「いいけど、俺は弱いぞ?」
「和海…その謙遜はいっそ嫌味だぜ」
そんなこと長曾我部は言うけど、戦闘時は能力で底上げしているだけで、通常時はそんなに筋力があるわけじゃない。
「次は某も!ぜひ勝負してくだされ!」
「わかった、わかった」
徳川の合図で伊達との腕相撲が始まる。
「くぅ…!」
「Ha…なかなか強いじゃねーか」
何とか拮抗状態だが、これは負けそうだ……。
真田「和海殿!頑張るでござる!」
前田「いけ!和海、その調子だ!」
チカ「和海ー、独眼竜なんかに負けるんじゃねぇぞ!」
島津「なかなかいい勝負じゃ」
徳川「うん、さすが和海だな」
皆…ありがとう。なんか俺ばっかり応援されている気がする。
「なんで誰も俺を応援しねぇんだ!」
「そりゃおたくの人望の無さじゃなーい?」
くすくす笑いながら、猿飛が姿を見せる。
「この猿が…!」
伊達が猿飛に意識が向いている隙に一気に勝負をかけた。
「っしゃー!」
「あ、くっそ……卑怯だぞ!」
「ハハハ、勝負は時の運だぜ政宗ぇ!今回は俺の勝ちだ!」
猿飛はわざとあのタイミングで伊達に話しかけてくれたようだ。俺と目が合うとウインクしてくれたからね。
さすが、アシストは得意だな。
「それならば次は某と!」
ワクワクしている真田。しかし、今の一戦でだいぶ腕が疲れている。
手加減するつもりはないが、真田になら負けても仕方ないかなんて思っている。
何となく伊達に負けるのは癪なんだよな。
結局この後の腕相撲勝負は誰にも勝てなかった。
真田とはいいところまで行ったんだけど、あと一歩で負けてしまった。
徳川も島津も小さい子を相手するような手加減してくれているっていうのがすごいよくわかった。
前田はあまりにもあっさり俺に勝ってしまってひどく驚いていた。
長曾我部も俺に勝ってしまい、嘘だろう?と困惑していた。
「だから言っただろ、普段はそんなに力ないんだって」
「そんじゃ、ここはひとつ……」
猿飛が懐から金一封と書いた少し豪華な封筒を取り出した。
「一番強かった人にコレあげるよ」
長曾我部ではないが、俺も金には常に困っている。
「ほしい?」
「勿論!よっしゃ、来い!」
指を鳴らしてから腕を構える。
「今さっき、負けたばっかりじゃねーか」
伊達が鼻で笑う。
「政宗には負けてないだろ。ほら、かかって来いよ」
「言うじゃねえか…。負けて泣いても知らねぇぞ」
そういって伊達が俺の手を取った。
「それじゃあ、始めようか!」
佐助が開始の合図をする。
瞬殺だった。
「……ははっ、本気って訳か」
長曾我部が乾いた笑いを浮かべる。
卑怯と言われようが、賞金は欲しい。
「次は誰だ?」
「うむ、本気の和海と勝負は初めてだな!」
徳川が楽しそうに腕を構える。
「お手柔らかに」
一瞬、持っていかれそうになるが数秒の拮抗の後、俺が勝った。
「はぁー…やっぱり徳川殿は強いなー」
「なにをいう。和海はまだまだ余力がありそうだったぞ」
その後も順調に勝ちを重ねていくが、意外に立ちはだかったのは長曾我部だった。
俺的には一番厄介なのは島津さんだと思ったのに、俺の目をみたら勝負を放棄してしまった。
「和海には悪いが、賞金は俺のもんだ」
「いーや、あの賞金でほしいもんがあるんだ!」
意外が意外、かなり長曾我部は俺攻撃に耐える。
「あら、和海ちゃんの集中が切れてるよー」
なるほど、だから勝負が決まらないわけだ。けど、ここまで来て負けるわけにはいかない!
「ザビー様、俺に力を!」
「ヨビマシタ?」
俺の叫びが届いたのか、ふすまを開けてザビー登場。
「は?」
驚いた長曾我部の隙をついて、何とか俺が勝った。
ふふっ、卑怯だったな。仕方ない、賞金の半分は長曾我部に分けてやろう。
「はい、優勝おめでとう」
猿飛から封筒を受け取りルンルンで中身を確認する。
「……佐助さん?」
「何?」
封筒の中身は空っぽだった。
「中身がないんだけど……」
「誰も賞金って言ってないよね?俺様は封筒を見せてそれをあげるって言っただけだよ?」
「金一封って書いてあるじゃん!」
「そんな、赤字続きな武田軍に賞金用意する余裕あるわけないでしょ。
そんな賞金用意する余裕があったら俺様の懐を潤すよ」
なんだか……どっと疲れた。
「そんな……悲しい…」
「佐助、嘘はよくないぞ!」
「さっきも言ったけど、俺様嘘はついてませんからね。勝手に賞金が入っているって盛り上がっただけだから」
「こんなしょうもない手に引っかかるなんて…悔しすぎる……」
今後猿飛が何かくれるって言っても、もう信用しない…ぐすん。