天下統一計画(仮)
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「……知らない番号だ」
どこかから情報が洩れたのか、それともすでに和海がスマホを壊して新しい物を買ったのだろうか?
「もしもし」
一応電話に出てみる。もしも和海からの連絡だったら困るからだ。
今は奥州の方に行っていると言っていたから、情報共有かもしれない。
『小田原は小生が抑えた』
この声は、……黒田官兵衛。
「どうして君が小田原にいるのかな?」
『なに、和海に頼まれてな。小生の手にかかればあっという間よ!
……とも言っていられなくなってな』
てっきり自慢話をしてくるのかと思ったが、何か様子がおかしい。
『お前さん、和海という名前の織田兵を知っているか?』
「……いや、初耳だね」
そんな名前の兵がいるという情報は入っていない。ただ…最近明智軍に奇妙な武器を持つ兵が加入したという話だけは入っている。
『なんでも、織田にいる明智が小田原に圧をかけていたらしい。その時に明智が連れていたのが和海という兵だったそうだ。
まぁ…それは娘だったっていうから和海とはまるで違う人間だとは思うんだがな』
「……一応僕の方でも調べておくよ。何かわかったら連絡しよう」
それにしても、まさか和海が官兵衛君を勧誘していたとは思わなかったけどね。
「三成君、居るかな?」
「はっ!ここに!」
すぐ近くで待機していたのかと思うほどの速さだった。
「小田原行きは中止になった。代わりに、甲斐へともに進軍してくれるかい?」
「御意!」
とても嬉しそうだったけど……当日和海と鉢合わせた時の顔が見ものだね。
それまでに僕は少しでも織田についての情報を集めておこうかな。
忍びを呼び出し明智軍の動向を探らせ始めた。
それから数日後、今度の電話の主は元親君だった。
「君か…今は和海と二人じゃなかったのかな」
『……竹中、アンタは和海って名前の織田兵を知っているか?』
官兵衛君と同じことを聞いてくる。
「……小田原にいる官兵衛君から聞いているよ。ただ詳しい情報はまだ集まっていない状態だね」
『今日、和海がそいつを見たらしい。後で写真を送るから見ておいちゃくれないか……。
雷の技を使うらしい。アンタなら見たことが在るかもしれないからな』
どういう意味か分からなかったが、通話後に送られてきた写真を見て驚いた。
ブレているが、確かに和海に似ている。
いや……この外見は、以前彼女の手を掴んだ時に見た姿に似ている。
一体どういうことなのだろうか。……もしかして三成君が見た裏切り者というのは、織田にいる和海という少女の事なのではないだろうか。
「これは悠長に構えている場合じゃなくなるかもしれないな」
同名で似た顔立ちの武将。名前だけ広まれば要らぬ誤解が生まれる可能性もある。
今後は徹底して和海の性別を隠し、織田の存在と差別化しなければ。
いったい何者なのか。もしも和海と同じような能力を持っていたら非常に厄介だ。
「甲斐の次は明智を落とすべきかな」
勢力図を眺めながら、次をどう攻めるかに頭を悩ませることになった。
どこかから情報が洩れたのか、それともすでに和海がスマホを壊して新しい物を買ったのだろうか?
「もしもし」
一応電話に出てみる。もしも和海からの連絡だったら困るからだ。
今は奥州の方に行っていると言っていたから、情報共有かもしれない。
『小田原は小生が抑えた』
この声は、……黒田官兵衛。
「どうして君が小田原にいるのかな?」
『なに、和海に頼まれてな。小生の手にかかればあっという間よ!
……とも言っていられなくなってな』
てっきり自慢話をしてくるのかと思ったが、何か様子がおかしい。
『お前さん、和海という名前の織田兵を知っているか?』
「……いや、初耳だね」
そんな名前の兵がいるという情報は入っていない。ただ…最近明智軍に奇妙な武器を持つ兵が加入したという話だけは入っている。
『なんでも、織田にいる明智が小田原に圧をかけていたらしい。その時に明智が連れていたのが和海という兵だったそうだ。
まぁ…それは娘だったっていうから和海とはまるで違う人間だとは思うんだがな』
「……一応僕の方でも調べておくよ。何かわかったら連絡しよう」
それにしても、まさか和海が官兵衛君を勧誘していたとは思わなかったけどね。
「三成君、居るかな?」
「はっ!ここに!」
すぐ近くで待機していたのかと思うほどの速さだった。
「小田原行きは中止になった。代わりに、甲斐へともに進軍してくれるかい?」
「御意!」
とても嬉しそうだったけど……当日和海と鉢合わせた時の顔が見ものだね。
それまでに僕は少しでも織田についての情報を集めておこうかな。
忍びを呼び出し明智軍の動向を探らせ始めた。
それから数日後、今度の電話の主は元親君だった。
「君か…今は和海と二人じゃなかったのかな」
『……竹中、アンタは和海って名前の織田兵を知っているか?』
官兵衛君と同じことを聞いてくる。
「……小田原にいる官兵衛君から聞いているよ。ただ詳しい情報はまだ集まっていない状態だね」
『今日、和海がそいつを見たらしい。後で写真を送るから見ておいちゃくれないか……。
雷の技を使うらしい。アンタなら見たことが在るかもしれないからな』
どういう意味か分からなかったが、通話後に送られてきた写真を見て驚いた。
ブレているが、確かに和海に似ている。
いや……この外見は、以前彼女の手を掴んだ時に見た姿に似ている。
一体どういうことなのだろうか。……もしかして三成君が見た裏切り者というのは、織田にいる和海という少女の事なのではないだろうか。
「これは悠長に構えている場合じゃなくなるかもしれないな」
同名で似た顔立ちの武将。名前だけ広まれば要らぬ誤解が生まれる可能性もある。
今後は徹底して和海の性別を隠し、織田の存在と差別化しなければ。
いったい何者なのか。もしも和海と同じような能力を持っていたら非常に厄介だ。
「甲斐の次は明智を落とすべきかな」
勢力図を眺めながら、次をどう攻めるかに頭を悩ませることになった。