朝起きたら武将が部屋に居たんだがどうしたらいい
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景綱兄ちゃんはBASARA技を使う人はいないから喧嘩しないようにと念押しをしていた。
殺し合いを始めようとしたら縛り付けて庭の池に沈めると伝えたそうだ。
しかし……壮観だ。
あの武将たちが正座させられて頭を下げているなんて……。
「とりあえず、自己紹介だ。和海…は此処にいる者たちの名前は分かっているからいいか」
「え、なんで俺たちの事知ってんの!」
興味津々で慶次がこっちを見てくる。その笑顔…プライスレス!
「れ、歴史上で有名な方々だからデス」
「Ha、俺は後世に名を遺したようだな」
歴史とここにいる彼らとはいろいろ違う気がしているんだけど、その辺はどうなんだろう。
「景綱兄ちゃん、実際体験したことと後世に伝わる歴史の違いは何?」
「歴史なんて、残っていた文献や書などを後世の人間がまとめた結果だからな。無難な話が残った結果だろう」
そういうものなのかな。
そういう事にしておこう……。
「お前たちが脅かした子は俺の従兄妹だ。北条和海」
「北条和海です。こんにちは」
一応皆の前で頭を下げる。
「皆が戻れるまではこの家で過ごしてもらうつもりだ。基本的には俺がどうにかするつもりだが
買い出しなどは和海にも手伝ってもらいたい」
「任せて!とりあえず着替えも必要かな?でも…家から外に出ないなら要らないか」
イケメンたちに着せ替えファッションショーをしてほしいけど、帰ってしまうのなら服は無駄になるよな……
「あ、だったら買い物は俺様もついて行ってあげるよ。ほら、荷物持ちに男がいたほうが便利でしょ?」
私の後ろに付いてきていた佐助が手を挙げてくれた。
「なに!ならば某も「旦那はその恰好で街に出るつもり?完全に浮いてるよ」
キラキラした目で挙手した幸村は手を挙げてくれたけど、佐助にチョップされてしょぼんと手を下げた。
ああ、生で真田主従が見れるなんて…嬉しさで死んでしまうかもしれない。
「俺様だったらこの時代に合わせた服装になるのなんて朝飯前だしね」
ポンポンといろいろな服装に替わって見せてくれる。私は無意識のうちに泣きながらスマホで録画していた。
「家宝が増えた」
ぼそっと呟くと幸村はさっと佐助の前に飛び出す。
「なぬ、佐助は某の忍び!和海殿に渡すわけにはいかぬ!」
佐助を私に取られると思ったみたいだ。すごく真剣な顔で佐助の事を大切にしている感じが伝わってくる。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます!!」
後で私の声が入ってしまった部分は削除しよう。
お宝映像が盛りだくさんで…この映像だけで1週間は不眠不休で働けそうな気がする。
「な、なぜ某は礼を言われているのでござるか?」
「素晴らしい主従愛を見せていただきました…。その、感動したんですよ」
「……和海の感性は少しおかしいところもあるだろうから、あまり気にしないでやってくれ」
景綱兄ちゃんはかわいそうなものを見るような目で私を見ていた。ごめん、確かにおかしく見えるよね…。
「とりあえず、買い物は和海と猿飛に任せる。車は俺のを使ってくれ」
「ありがとう。それじゃあ行ってきます」
鍵を受け取って車に向かう。
佐助は幸村におやつ買ってくるからと言ってなんとか留守番するように言い聞かせていた。
かわいいな……。四六時中録画していたい。
「それで右目の旦那が言ってたくるまっていうのはどれ?」
ガレージの戸を開けて黒の軽バンを指さす。
「これ。いろんな大きさや見た目のものがあるんだけど、この形はモノが詰めるし小回りが利くから便利なんだよね」
助手席に座ってもらい、シートベルトを着用してもらう。
こんなものが動くのか?と不思議そうだったけど、走りだせば窓を開けて吹き込んでくる風を楽しんでいた。
「早いし、馬みたいに揺れたり必要な技術もなくて楽だね。ほかにも変わった乗り物あるけど、あれは?」
自転車やバイクなども説明しながら、車で30分ほどの場所にある大型のショッピングモールへたどり着いた。
「ここなら食材も着替えも買えるんだよ」
「へえー。人も多いなー」
「たくさんお店が並んでいるから、いつもお客さんが多いんだよね。はぐれない様に付いてきてね」
「了解~」
佐助はいきなり私の手を取った。これは手をつないでいるという奴ではないでしょうか……!
なにこれ夢小説?駄目だ、今日だけで数十年分の心拍を消費してしまった気がする。私の心臓持つの…?
「それで、着替えを買うって言ってたけど、服の大きさとか分かる?」
……だめだ、サイズ全然わからない。
私がやってしまったという顔をしていると佐助はにやりと笑って「一つ貸しね」と言って、家で待機している彼らの体形に合う服を選んでくれた。
化ける際に違和感がないように体形などもよく研究しているから、彼らの服のサイズを見繕うくらい容易いらしい。
素晴らしい能力だと思う。佐助に関しては現代でもうまく生きていけると思うんだよね。
何日こちらの世界にいるのかわからないが、一人5着ほど着替えを購入した。一応下着に関しても佐助にお任せしてしまったのでどんなものを買ったのかはよくわからなかった。
ふふ…結構いい値段だったけど、推し貯金がこんなところで役に立つなんてね。
ハハハ、こうなったら私のゴールドカードで豪遊よ!
着替えを一旦車においてから食材を買いに向かう。ショップのガラスに映る自分と佐助を見て、デートしてるみたいだななんて思って顔が熱くなる。
うう、妄想が現実になるってこれはなかなかに心臓に悪い。
「あ…そうだ!」
電気屋を見かけて、思わず私は2000円程度の安いデジカメを6台と高性能なコンデジを1台購入した。
「コレってどう使うの?」
一台を佐助にプレゼントした。
「写真っていって、その瞬間を絵として残せるからくりって感じかな。ここを押すと、撮影できるんだよ」
適当な風景を映して見せた。
「へぇ…。それで、なんでこんなものを買った訳?」
「現代機器を渡して困惑する武将の皆様が見たかった」
「なんか俺様に対しては考えを隠さなくなってきたね?」
「これでもまだ、自重しているんですよ。皆さんはどんな瞬間を残しておきたいと思うのかなと思って。
私は皆さんがここに居たって思い出を残しておきたい。だからカメラを使うんです」
困ったような苦笑いのような、複雑そうな顔をする佐助の顔を撮影した。
「あとね、この撮影したものはこちらの機会を使うと現像できます」
撮影した映像を近くにあった現像機で写真の状態にして佐助に見せる。
「えー、俺様ってこんな顔してた?……残しておきたい瞬間か」
写真を眺めながら、佐助は何を思ったんだろう。
どこか寂しそうな横顔……シャッター切るなというほうが無理ですよね。
「ある程度撮影したら、こうして絵にしますから。よかったらカメラで遊んでください」
「んー、気が向いたらね。でも、ありがとう」
さっき衣料品を買いに行ったときに購入したカバンに佐助はさっそくカメラをしまっていた。
しかし、現代の服でも着こなす…やっぱり佐助は顔がいいな。
「ほらほら、買い物済ませないと右目の旦那に怒られるよ」
「はーい」
食料品を買いに併設しているスーパーへ向かい、米や肉などとりあえず食料品を1週間分程度購入した。
使うかわからないけど、一応シャンプーなんかも買っておいた。もし使わなくても、後で景綱兄ちゃんが使うだろう。
「うわー…買いすぎたかなー」
カート2台を押しながら車へ戻る。本当に手伝いに来てもらって助かった……。
「あんなに沢山の食べ物が気軽に購入できるなんて、いい時代だね。食物だって季節関係なく置いてあるし…未来ってすごいね」
「そうだね。これが私には当たり前だけど…当たり前じゃなかったんだもんね」
車に荷物を積み込み、帰路に就く。
「あ、帰る前にちょっと寄り道ね」
そういって私の好きな和菓子屋さんによってから帰った。
食材買うので一生懸命で幸村のためのおやつを買っていないことを思い出したのだ。
「お菓子も種類が多くて驚いたよ」
荷物を降ろしながら、今日の買い物の感想を交わしていた。
「和海殿―!佐助ー!見てくだされ!」
幸村が着ていた服に見覚えがあった。
「あれってさ…和海ちゃんが着てた奴じゃ……」
「この時代のがくせいふくなるものをお借りしたのでござる!某にちょうどいい大きさでござるよ!」
「景綱にいちゃーああああん!」
叫びながらも、私は制服を着て嬉しそうにくるくる回る幸村を撮影した。回る可愛さ…犯罪級だな。
「おう、帰ってきたか。片づけていたら懐かしいものが出てきてな」
奥から出てきた景綱兄ちゃんは片倉小十郎の衣装に身を包んでいた。あれは合わせで写真を撮ってほしくて私が縫った衣装だ。
「わ、わた…わたし…処分したと思ってたのに…なんで?」
「なんでって、捨てるのはもったいないから預かっていてくれって言ったじゃねーか」
そうだったっけ…覚えていなかった。
「久しぶりに着てみたが、意外と着れるもんだな」
「あ、なら俺様の制服もある?」
楽しそうに笑う佐助。あるよ、ありますとも…。
がっくりうなだれながら部屋へ行くと、そこでは学バサが始まっていた。
妄想でこのくらいかなって衣装縫ったんですよ。それを皆さん着てくださって…いや、当時の妄想力すごいね。
それとも…夢小説っぽいご都合主義かな。どっちでもいいわ。
カメラ買ってきてよかった!!!
無心でシャッターを切り続けていた。心の中ではもう、鼻血が止まらない。出血多量で倒れるわ。
「へー、こういう感じか。どう、俺様も似合ってるでしょ」
いつの間にか着替えを済ませ、私にウインクしてくれた。
「佐助せんぱーい!!」
サービス精神旺盛すぎます……もう、死んでも悔いはない……
殺し合いを始めようとしたら縛り付けて庭の池に沈めると伝えたそうだ。
しかし……壮観だ。
あの武将たちが正座させられて頭を下げているなんて……。
「とりあえず、自己紹介だ。和海…は此処にいる者たちの名前は分かっているからいいか」
「え、なんで俺たちの事知ってんの!」
興味津々で慶次がこっちを見てくる。その笑顔…プライスレス!
「れ、歴史上で有名な方々だからデス」
「Ha、俺は後世に名を遺したようだな」
歴史とここにいる彼らとはいろいろ違う気がしているんだけど、その辺はどうなんだろう。
「景綱兄ちゃん、実際体験したことと後世に伝わる歴史の違いは何?」
「歴史なんて、残っていた文献や書などを後世の人間がまとめた結果だからな。無難な話が残った結果だろう」
そういうものなのかな。
そういう事にしておこう……。
「お前たちが脅かした子は俺の従兄妹だ。北条和海」
「北条和海です。こんにちは」
一応皆の前で頭を下げる。
「皆が戻れるまではこの家で過ごしてもらうつもりだ。基本的には俺がどうにかするつもりだが
買い出しなどは和海にも手伝ってもらいたい」
「任せて!とりあえず着替えも必要かな?でも…家から外に出ないなら要らないか」
イケメンたちに着せ替えファッションショーをしてほしいけど、帰ってしまうのなら服は無駄になるよな……
「あ、だったら買い物は俺様もついて行ってあげるよ。ほら、荷物持ちに男がいたほうが便利でしょ?」
私の後ろに付いてきていた佐助が手を挙げてくれた。
「なに!ならば某も「旦那はその恰好で街に出るつもり?完全に浮いてるよ」
キラキラした目で挙手した幸村は手を挙げてくれたけど、佐助にチョップされてしょぼんと手を下げた。
ああ、生で真田主従が見れるなんて…嬉しさで死んでしまうかもしれない。
「俺様だったらこの時代に合わせた服装になるのなんて朝飯前だしね」
ポンポンといろいろな服装に替わって見せてくれる。私は無意識のうちに泣きながらスマホで録画していた。
「家宝が増えた」
ぼそっと呟くと幸村はさっと佐助の前に飛び出す。
「なぬ、佐助は某の忍び!和海殿に渡すわけにはいかぬ!」
佐助を私に取られると思ったみたいだ。すごく真剣な顔で佐助の事を大切にしている感じが伝わってくる。
「ありがとうございます。本当にありがとうございます!!」
後で私の声が入ってしまった部分は削除しよう。
お宝映像が盛りだくさんで…この映像だけで1週間は不眠不休で働けそうな気がする。
「な、なぜ某は礼を言われているのでござるか?」
「素晴らしい主従愛を見せていただきました…。その、感動したんですよ」
「……和海の感性は少しおかしいところもあるだろうから、あまり気にしないでやってくれ」
景綱兄ちゃんはかわいそうなものを見るような目で私を見ていた。ごめん、確かにおかしく見えるよね…。
「とりあえず、買い物は和海と猿飛に任せる。車は俺のを使ってくれ」
「ありがとう。それじゃあ行ってきます」
鍵を受け取って車に向かう。
佐助は幸村におやつ買ってくるからと言ってなんとか留守番するように言い聞かせていた。
かわいいな……。四六時中録画していたい。
「それで右目の旦那が言ってたくるまっていうのはどれ?」
ガレージの戸を開けて黒の軽バンを指さす。
「これ。いろんな大きさや見た目のものがあるんだけど、この形はモノが詰めるし小回りが利くから便利なんだよね」
助手席に座ってもらい、シートベルトを着用してもらう。
こんなものが動くのか?と不思議そうだったけど、走りだせば窓を開けて吹き込んでくる風を楽しんでいた。
「早いし、馬みたいに揺れたり必要な技術もなくて楽だね。ほかにも変わった乗り物あるけど、あれは?」
自転車やバイクなども説明しながら、車で30分ほどの場所にある大型のショッピングモールへたどり着いた。
「ここなら食材も着替えも買えるんだよ」
「へえー。人も多いなー」
「たくさんお店が並んでいるから、いつもお客さんが多いんだよね。はぐれない様に付いてきてね」
「了解~」
佐助はいきなり私の手を取った。これは手をつないでいるという奴ではないでしょうか……!
なにこれ夢小説?駄目だ、今日だけで数十年分の心拍を消費してしまった気がする。私の心臓持つの…?
「それで、着替えを買うって言ってたけど、服の大きさとか分かる?」
……だめだ、サイズ全然わからない。
私がやってしまったという顔をしていると佐助はにやりと笑って「一つ貸しね」と言って、家で待機している彼らの体形に合う服を選んでくれた。
化ける際に違和感がないように体形などもよく研究しているから、彼らの服のサイズを見繕うくらい容易いらしい。
素晴らしい能力だと思う。佐助に関しては現代でもうまく生きていけると思うんだよね。
何日こちらの世界にいるのかわからないが、一人5着ほど着替えを購入した。一応下着に関しても佐助にお任せしてしまったのでどんなものを買ったのかはよくわからなかった。
ふふ…結構いい値段だったけど、推し貯金がこんなところで役に立つなんてね。
ハハハ、こうなったら私のゴールドカードで豪遊よ!
着替えを一旦車においてから食材を買いに向かう。ショップのガラスに映る自分と佐助を見て、デートしてるみたいだななんて思って顔が熱くなる。
うう、妄想が現実になるってこれはなかなかに心臓に悪い。
「あ…そうだ!」
電気屋を見かけて、思わず私は2000円程度の安いデジカメを6台と高性能なコンデジを1台購入した。
「コレってどう使うの?」
一台を佐助にプレゼントした。
「写真っていって、その瞬間を絵として残せるからくりって感じかな。ここを押すと、撮影できるんだよ」
適当な風景を映して見せた。
「へぇ…。それで、なんでこんなものを買った訳?」
「現代機器を渡して困惑する武将の皆様が見たかった」
「なんか俺様に対しては考えを隠さなくなってきたね?」
「これでもまだ、自重しているんですよ。皆さんはどんな瞬間を残しておきたいと思うのかなと思って。
私は皆さんがここに居たって思い出を残しておきたい。だからカメラを使うんです」
困ったような苦笑いのような、複雑そうな顔をする佐助の顔を撮影した。
「あとね、この撮影したものはこちらの機会を使うと現像できます」
撮影した映像を近くにあった現像機で写真の状態にして佐助に見せる。
「えー、俺様ってこんな顔してた?……残しておきたい瞬間か」
写真を眺めながら、佐助は何を思ったんだろう。
どこか寂しそうな横顔……シャッター切るなというほうが無理ですよね。
「ある程度撮影したら、こうして絵にしますから。よかったらカメラで遊んでください」
「んー、気が向いたらね。でも、ありがとう」
さっき衣料品を買いに行ったときに購入したカバンに佐助はさっそくカメラをしまっていた。
しかし、現代の服でも着こなす…やっぱり佐助は顔がいいな。
「ほらほら、買い物済ませないと右目の旦那に怒られるよ」
「はーい」
食料品を買いに併設しているスーパーへ向かい、米や肉などとりあえず食料品を1週間分程度購入した。
使うかわからないけど、一応シャンプーなんかも買っておいた。もし使わなくても、後で景綱兄ちゃんが使うだろう。
「うわー…買いすぎたかなー」
カート2台を押しながら車へ戻る。本当に手伝いに来てもらって助かった……。
「あんなに沢山の食べ物が気軽に購入できるなんて、いい時代だね。食物だって季節関係なく置いてあるし…未来ってすごいね」
「そうだね。これが私には当たり前だけど…当たり前じゃなかったんだもんね」
車に荷物を積み込み、帰路に就く。
「あ、帰る前にちょっと寄り道ね」
そういって私の好きな和菓子屋さんによってから帰った。
食材買うので一生懸命で幸村のためのおやつを買っていないことを思い出したのだ。
「お菓子も種類が多くて驚いたよ」
荷物を降ろしながら、今日の買い物の感想を交わしていた。
「和海殿―!佐助ー!見てくだされ!」
幸村が着ていた服に見覚えがあった。
「あれってさ…和海ちゃんが着てた奴じゃ……」
「この時代のがくせいふくなるものをお借りしたのでござる!某にちょうどいい大きさでござるよ!」
「景綱にいちゃーああああん!」
叫びながらも、私は制服を着て嬉しそうにくるくる回る幸村を撮影した。回る可愛さ…犯罪級だな。
「おう、帰ってきたか。片づけていたら懐かしいものが出てきてな」
奥から出てきた景綱兄ちゃんは片倉小十郎の衣装に身を包んでいた。あれは合わせで写真を撮ってほしくて私が縫った衣装だ。
「わ、わた…わたし…処分したと思ってたのに…なんで?」
「なんでって、捨てるのはもったいないから預かっていてくれって言ったじゃねーか」
そうだったっけ…覚えていなかった。
「久しぶりに着てみたが、意外と着れるもんだな」
「あ、なら俺様の制服もある?」
楽しそうに笑う佐助。あるよ、ありますとも…。
がっくりうなだれながら部屋へ行くと、そこでは学バサが始まっていた。
妄想でこのくらいかなって衣装縫ったんですよ。それを皆さん着てくださって…いや、当時の妄想力すごいね。
それとも…夢小説っぽいご都合主義かな。どっちでもいいわ。
カメラ買ってきてよかった!!!
無心でシャッターを切り続けていた。心の中ではもう、鼻血が止まらない。出血多量で倒れるわ。
「へー、こういう感じか。どう、俺様も似合ってるでしょ」
いつの間にか着替えを済ませ、私にウインクしてくれた。
「佐助せんぱーい!!」
サービス精神旺盛すぎます……もう、死んでも悔いはない……