朝起きたら武将が部屋に居たんだがどうしたらいい
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景綱兄ちゃんが事態を収拾してくれている間に、私は着替えを済ませた。朝食……卵かけご飯でいいや…。
もそもそ食事をしているとインターホンが鳴る。
景綱兄ちゃんかな?ドアホールを除くと、立っていたのはお隣さんで、職場の先輩の風間小太郎さんだった。
私が住んでいるのはマンションで2階、風間さんはお隣の部屋で、景綱兄ちゃんはこのマンションの大家さん。
隣に一軒家を持っている。
「おはようございます。先輩、どうしたんですか?」
「その…賑やかだったから。…大丈夫?」
あまり口数の多い人ではないが、良く後輩たちを見てくれるいい先輩だ。
ただ、妙に前髪が長く、目元を隠しているため、どんな顔なのかよくわからない。
体格もいいし、後ろ姿はとてもかっこいい。多分彼女とかいるんだろうな。
「あ、はい…一応」
大丈夫なのかはよく分からないけれど、多分景綱兄ちゃんがいるので大丈夫なんじゃないかな。
「困ったことがあったら…頼ってくれていいから。その、お隣さんだし、和海さんは大事な後輩だから」
「あ、ありがとう…ございます」
優しい、ほんといい人だなぁ……。
連絡先は交換してあるが、仕事以外で連絡したことは無かった。
今後困ったことがあったら連絡していいと言ってくれた。なんて親切なんだろう。
先輩はこの後仕事なので、仕事に行く前に声をかけてくれたのだ。
今度何かお礼をしないと。
先輩を見送って、部屋に戻ろうとすると
「へぇー、あの人がアンタのこれ?」
「ひゃ!」
すぐ隣に佐助が立っていた。
「ち、ちがうって!風間さんは私のあこがれの先輩!」
私の男な訳ないでしょ!と突っ込みを入れるが、なんとなく納得していない態度だった。
「風魔…じゃなかった、風間ね。ところで、ここに書いてあるのってアンタの名字?」
「そう。北条和海が私の名前だからね」
「なるほど、納得」
「それより、その服装は一体……」
佐助の姿は学生服だ。
「ああこれ?その辺で見かけてさ。こういう服の子が多かったから変装してみたってわけ」
黒い霧を待とうと、最初に会った時と同じ迷彩柄の装束に早変わりした。
「すごく便利ですね……」
「あの……一つお願いしてもいいですか?」
「なになに?内容によっては聞いてあげないこともないよ」
私は部屋に戻り友人のコスプレ写真を引っ張り出してきた。
「こんな格好できませんか?」
学園BASARAの合わせをした時のものだ。許せ友人…。
「なんか、この子俺様に似てない?コッチの子は真田の旦那に似てるし……っていうか、和海ちゃんじゃない?こっちの子」
「お願いします、この格好して『おはよう、和海ちゃん』って言ってください!」
……私、学バサだと佐助と幸村推しだったんです。特に佐助に関しては夢小説結構書いてたくらい好き…。
「いや、その程度はお安い御用だけど…。何か見返りはないの?」
「何がいいですか、この世界の貨幣?食べ物?家具?」
何がいいのか、佐助は少し考えて「じゃあ食べ物」と答えた。
食卓の食べかけのご飯が見えたのだろうか?
「いいですよ、好きなものご馳走しますから!」
「りょーかい。よっと、こんなもんかな?」
あっという間に学バサの佐助が目の前に現れた……。癒しじゃないけど、これはこれでアリなのかも…。
「あ、あの撮影するんで!こっちに視線向けて、お願いします!」
スマホしかとりあえず手元にない。動画撮影の準備をして、佐助にセリフを言って貰う。
「おはよう、和海ちゃん。げんき~?」
「家宝にします!!」
「え、そんなに嬉しいの?」
へにゃっと軽く笑うの、ほんとありがとう。もう、心臓が限界です。
げんき~ってひらひら手を振るのとかホントもうファンサービスしすぎですよ、佐助さん!!
「最高です。ああ…夢みたい」
感動に浸っていた所、佐助の胃がくぅーっと鳴った。
「あ、ご飯にしましょうか。何かおかず作りますね…なにかあったかな」
「へー、この棚随分涼しいね。食材を保存してあるんだ」
「はい、ここだと長持ちするんですよ。こっちは凍らせておくこともできるんですよ」
冷蔵庫、冷凍庫の説明をしながら食事は簡単でいいと言われたのでおにぎりにすることに。
鮭、梅、おかかと無難なおにぎりを作った。
「へぇ、コメだけでも美味しい」
「新潟県魚沼産のコシヒカリですよ。私のお気に入りです」
コメにも種類がたくさんあると伝えると、今の時代は平和なんだねぇとしみじみ言われた。
戦国時代に比べれば、平和だろう。
なんてほのぼの食事をしていたら、すごい勢いの足音が私の部屋に向かってくる。
「……そういえば、なんでここに居るんですか?」
「ああ、そうだった。片倉の旦那に和海ちゃん呼んできてって言われてたんだ」
あははーなんて笑っているけど、これ私も景綱兄ちゃんに怒られるんじゃ……。
「さすけぇー!いつまでかかっておる!」
「はいはーい、今行きますよ。ってことで和海ちゃん、行ける?」
「あ、はい!大丈夫です。あの…あの方にもおにぎりあげたほうがいいですか?」
「それはありがたい」
真田幸村だとわかっているけど、自己紹介前に勝手に名前を呼んでいいか分からずとりあえず「あの方」よびでごまかしておく。
佐助が幸村におにぎりを渡すと、やっと大人しくなった。
静かになった幸村とともに景綱兄ちゃんの所へ向かう。
「おう、やっと来たか。回復までに時間がかかったな」
……ごめんなさい、撮影会してました。
「ちょっと隣の先輩とお話したりしてたから……。みんなと話できた?」
玄関で他のメンバーの様子を確認した。
とりあえず、ここは戦国の世から400年ほど後の未来である事
今の時代は武器を持ち歩かない
戦をしていない
BASARA技を使える人はいない
武器に乗って飛んだりしない
など常識を伝えたらしい。
いや、まって。本当に武器で飛んでたの?
「……いやいや。ご先祖様ぶっ飛びすぎでしょ。それと、景綱兄ちゃんは…片倉小十郎だったの?」
「まぁ…昔の事だ。今はお前の従兄の片倉景綱だ」
「現世でも片倉だったね。その…もしかしてBASARA技使える?」
「何度か使ったことはあるだろう?」
そういわれて思い返せば、めちゃくちゃ怒っている景綱兄ちゃん…あれ極殺だったかも……。
本気で怒らせないようにしようと心から誓った……。
もそもそ食事をしているとインターホンが鳴る。
景綱兄ちゃんかな?ドアホールを除くと、立っていたのはお隣さんで、職場の先輩の風間小太郎さんだった。
私が住んでいるのはマンションで2階、風間さんはお隣の部屋で、景綱兄ちゃんはこのマンションの大家さん。
隣に一軒家を持っている。
「おはようございます。先輩、どうしたんですか?」
「その…賑やかだったから。…大丈夫?」
あまり口数の多い人ではないが、良く後輩たちを見てくれるいい先輩だ。
ただ、妙に前髪が長く、目元を隠しているため、どんな顔なのかよくわからない。
体格もいいし、後ろ姿はとてもかっこいい。多分彼女とかいるんだろうな。
「あ、はい…一応」
大丈夫なのかはよく分からないけれど、多分景綱兄ちゃんがいるので大丈夫なんじゃないかな。
「困ったことがあったら…頼ってくれていいから。その、お隣さんだし、和海さんは大事な後輩だから」
「あ、ありがとう…ございます」
優しい、ほんといい人だなぁ……。
連絡先は交換してあるが、仕事以外で連絡したことは無かった。
今後困ったことがあったら連絡していいと言ってくれた。なんて親切なんだろう。
先輩はこの後仕事なので、仕事に行く前に声をかけてくれたのだ。
今度何かお礼をしないと。
先輩を見送って、部屋に戻ろうとすると
「へぇー、あの人がアンタのこれ?」
「ひゃ!」
すぐ隣に佐助が立っていた。
「ち、ちがうって!風間さんは私のあこがれの先輩!」
私の男な訳ないでしょ!と突っ込みを入れるが、なんとなく納得していない態度だった。
「風魔…じゃなかった、風間ね。ところで、ここに書いてあるのってアンタの名字?」
「そう。北条和海が私の名前だからね」
「なるほど、納得」
「それより、その服装は一体……」
佐助の姿は学生服だ。
「ああこれ?その辺で見かけてさ。こういう服の子が多かったから変装してみたってわけ」
黒い霧を待とうと、最初に会った時と同じ迷彩柄の装束に早変わりした。
「すごく便利ですね……」
「あの……一つお願いしてもいいですか?」
「なになに?内容によっては聞いてあげないこともないよ」
私は部屋に戻り友人のコスプレ写真を引っ張り出してきた。
「こんな格好できませんか?」
学園BASARAの合わせをした時のものだ。許せ友人…。
「なんか、この子俺様に似てない?コッチの子は真田の旦那に似てるし……っていうか、和海ちゃんじゃない?こっちの子」
「お願いします、この格好して『おはよう、和海ちゃん』って言ってください!」
……私、学バサだと佐助と幸村推しだったんです。特に佐助に関しては夢小説結構書いてたくらい好き…。
「いや、その程度はお安い御用だけど…。何か見返りはないの?」
「何がいいですか、この世界の貨幣?食べ物?家具?」
何がいいのか、佐助は少し考えて「じゃあ食べ物」と答えた。
食卓の食べかけのご飯が見えたのだろうか?
「いいですよ、好きなものご馳走しますから!」
「りょーかい。よっと、こんなもんかな?」
あっという間に学バサの佐助が目の前に現れた……。癒しじゃないけど、これはこれでアリなのかも…。
「あ、あの撮影するんで!こっちに視線向けて、お願いします!」
スマホしかとりあえず手元にない。動画撮影の準備をして、佐助にセリフを言って貰う。
「おはよう、和海ちゃん。げんき~?」
「家宝にします!!」
「え、そんなに嬉しいの?」
へにゃっと軽く笑うの、ほんとありがとう。もう、心臓が限界です。
げんき~ってひらひら手を振るのとかホントもうファンサービスしすぎですよ、佐助さん!!
「最高です。ああ…夢みたい」
感動に浸っていた所、佐助の胃がくぅーっと鳴った。
「あ、ご飯にしましょうか。何かおかず作りますね…なにかあったかな」
「へー、この棚随分涼しいね。食材を保存してあるんだ」
「はい、ここだと長持ちするんですよ。こっちは凍らせておくこともできるんですよ」
冷蔵庫、冷凍庫の説明をしながら食事は簡単でいいと言われたのでおにぎりにすることに。
鮭、梅、おかかと無難なおにぎりを作った。
「へぇ、コメだけでも美味しい」
「新潟県魚沼産のコシヒカリですよ。私のお気に入りです」
コメにも種類がたくさんあると伝えると、今の時代は平和なんだねぇとしみじみ言われた。
戦国時代に比べれば、平和だろう。
なんてほのぼの食事をしていたら、すごい勢いの足音が私の部屋に向かってくる。
「……そういえば、なんでここに居るんですか?」
「ああ、そうだった。片倉の旦那に和海ちゃん呼んできてって言われてたんだ」
あははーなんて笑っているけど、これ私も景綱兄ちゃんに怒られるんじゃ……。
「さすけぇー!いつまでかかっておる!」
「はいはーい、今行きますよ。ってことで和海ちゃん、行ける?」
「あ、はい!大丈夫です。あの…あの方にもおにぎりあげたほうがいいですか?」
「それはありがたい」
真田幸村だとわかっているけど、自己紹介前に勝手に名前を呼んでいいか分からずとりあえず「あの方」よびでごまかしておく。
佐助が幸村におにぎりを渡すと、やっと大人しくなった。
静かになった幸村とともに景綱兄ちゃんの所へ向かう。
「おう、やっと来たか。回復までに時間がかかったな」
……ごめんなさい、撮影会してました。
「ちょっと隣の先輩とお話したりしてたから……。みんなと話できた?」
玄関で他のメンバーの様子を確認した。
とりあえず、ここは戦国の世から400年ほど後の未来である事
今の時代は武器を持ち歩かない
戦をしていない
BASARA技を使える人はいない
武器に乗って飛んだりしない
など常識を伝えたらしい。
いや、まって。本当に武器で飛んでたの?
「……いやいや。ご先祖様ぶっ飛びすぎでしょ。それと、景綱兄ちゃんは…片倉小十郎だったの?」
「まぁ…昔の事だ。今はお前の従兄の片倉景綱だ」
「現世でも片倉だったね。その…もしかしてBASARA技使える?」
「何度か使ったことはあるだろう?」
そういわれて思い返せば、めちゃくちゃ怒っている景綱兄ちゃん…あれ極殺だったかも……。
本気で怒らせないようにしようと心から誓った……。