天下統一計画(仮)
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馬で走って数刻。尻が痛い……。
「チカが馬に乗れて助かったよ…」
俺は馬に乗ったことがないので、長曾我部と一緒の馬で移動している。
何故か伊達は俺と一緒に馬に乗ると大騒ぎしていたが、なんで伊達が俺を知っているんだ?
「まさか和海が馬に乗れないとは思わなかったぜ。それで……独眼竜とは知り合いなのか?」
「いや、知り合いじゃないと思う。一方的に知られている感じだな。はは、俺も有名人になったって事かな」
「本当に知り合いじゃないんだな……その、夢とかで会ったとか…」
「はは、随分ロマンチック…じゃなくて、情緒的な事言うじゃないか。夢の中で俺と伊達政宗が知り合ったとでも?」
冗談で言ったのだが、何故か沈黙。え、本当にそう思ってんの?
「和海は時々独眼竜みたいな言葉遣いをするからな。もしかしてと思ったんだよ」
「そんな訳ない、それに…夢は夢だ。この現実とは別の話だろう。
夢の中じゃ何度も俺は死んでるぞ」
思わず首を撫でる。本当に夢じゃないと困る。
「変な事言って悪かったな……。夢は、夢だよな」
長曾我部はなにか変な夢でも見たのだろうか?
まぁ怖い夢とかって引きずったりするからな。
「しかし、伊達との会話か……。毛利との約束もあるからな。さっさと解放されることを祈るわ」
「なに、アンタなら逃げるなんて楽勝だろう?」
「それもそうだね」
片倉は村の後始末をしてから来るらしいので、しばらく後になりそうだ。
俺と長曾我部は伊達に案内され、城内に通された。
「さっむ!戦中は動いてたからいいけど、座ってるだけだと寒いな」
「ここ座ってろ」
長曾我部は胡坐をかいた膝をポンと叩く。
「いや、なんか照れ臭くない?」
「乗馬の時、寄りかかってただろう。あれと一緒だ。……俺も寒いんだよ」
「そういう事なら…重かったらごめん」
長曾我部に寄りかかって座ると、後ろからぎゅっと抱きしめられる。
「チカ?」
「あったけぇー…」
どうやら俺は湯たんぽ替わりらしいな。
「おい、何してんだお前ら」
「この部屋寒いんだよ!」
信じられないものを見たというような顔をしている。
俺としては暖房器具何もないこの部屋が信じられないんだよ。
少しして火鉢を持ってきてもらい、南出身の二人は火鉢に張り付いた。
「それで、アンタらは何しにここまで来たんだ」
「俺は観光と竜のお宝を狙ってな」
「俺は観光。あと、余裕があったら勧誘?」
「どういう関係なんだ?」
伊達は俺と長曾我部を相互に見比べる。
「一応主従?俺は南で大将やってます」
「Ha、大将か……つまり今は、誰かに仕えているってわけじゃねーのか」
何が面白いのかニヤニヤしている。
「それで、伊達殿…どこかでお会いしたことがありましたか?」
「ああ……俺が覚えている限りで、アンタは2回伊達軍にいた」
マジか、どういうことだ?
「南に来る前は独眼竜の所にいたのか?」
「いや、そんなことは無い……けど。2回?どういう事だ」
伊達は俺に近づいてきてぎゅっと握手を交わした。なんだろう、友好の証ってわけじゃ―――
「うわああああ!」
思わず伊達の手を払いのける。
全身に痛みが走り、呼吸が出来なくなる。これは、猿飛との握手をした時の事を思い出そうとした時と同じ症状だ。
2回、俺は死んでいる。
1回目は伊達政宗に仕えて天下を目指した際に、2回目は片倉小十郎のもとに仕えて…どちらでも俺は死んでいる。
「おい和海!独眼竜、テメェ和海に何しやがった!」
「ha、アンタも見てただろう。手を握っただけさ。元親、アンタもコイツと手を触れたときに―――見たんじゃないか?」
見たってなんだ、長曾我部も何か言いたそうに俺の顔を見る。
落ち着け、実際何かをされたわけじゃない。
小刀を取り出して手の平に突き刺す。
今まで感じていた痛みは嘘のように引き、手の痛みのみに意識が集中する。
「思い出したか?」
「思い出したっていうのか……あれが本当にあった事だというなら、今のこの世界は何だ?」
「前世、アンタはそういっていたぜ」
俺は深く息を吐く。伊達の言う前世で彼を助けるために奇跡を使った。
仕えるべき者の願いをかなえるために、俺は自身の血を代償にする。
「……政宗が俺の事を覚えていたのは、血の所為か」
「恐らくそうだろうな。あの後しばらく大変だったぜ」
血を飲んだ者が願いをかなえる。ただし、血には依存性があり、一度口にしたら定期的に血を望むようになる呪いがある。
俺が死ねば、その呪いは薄くなり、次第に消える。願いをかなえた後、俺たちは呪いの元でしかない。
だから、俺の血縁者は殺されてもう残っていない。
「何の話をしてんだよ。和海手を見せろ」
慣れた手つきで長曾我部は俺の手を手当てしてくれた。
「……なぁ、チカ。どんな夢を、何を見たんだ?
俺はチカに対して特に何も見えていない。けどチカは何か見たんだろ」
怯えたような目で俺を見てすぐに目をそらす。やっぱり見たんだな。
「俺を殺す所じゃないのか―――」
「違う!あれは和海じゃない。あいつは……」
「もっと小柄で色気のある女だったんじゃないのか?」
ニヤニヤと俺を見下ろす伊達。思わず俺は伊達の脛を殴りつけてやった。
「やかましい。戦うにはこっちの方が都合がいいんだよ。
チカ、違うっていうなら忘れろ。そんなもん覚えていたっていい事なんかねぇんだから。
お前は、俺を見ろ。今の俺を見てろ」
うつむく長曾我部の頬を叩いて気合を入れる。
「……そう、だな」
「仮に前世で関係があったとしても、今は関係ない。俺は俺なんだ、過去の存在と重ねるのは止めろ」
まったく……いや、待て。俺は何度もこの世界を繰り返しているのか?
なんでだ?天下統一まで生き残っていられないからなのか?
「政宗、今回は覚えていないってことは、覚えていた時もあったのか?」
「ああ、小十郎に仕えていた時はしっかり覚えていたぞ。その時に何人かに仕えたって話をしてたぜ」
「そうか……ありがとう。ちょっとこれは観光してる場合じゃねぇな。チカ、帰るか」
「Hey、一泊してったらどうだ、今からここを出ていったら夜営することになるぞ」
……一泊か、なんか嫌な予感がするんだよな。
ただ、体力を考えたら泊まるほうが賢明だろうか。
「和海、帰りたきゃすぐに帰れる。今日は休んだ方がいいぜ」
長曾我部は怪我をした手を心配そうにぎゅっと握ってきた。
「……そうだな、お言葉に甘えさせてもらおう。一晩世話になる」
―――――――――――――
夕食を用意してもらい、食事をしていた所戻ってきた片倉と話をして伊達はすぐに出ていった。
女中は気にしないで泊まっていくようにと布団の用意をしてくれたが、寝付けない。
「和海……起きてるか?」
「ああ、起きてる。チカ、何か気になる事でもあるのか?」
「独眼竜の様子だ、何かあっただろう」
「織田の残党でもいたんじゃ―――」
そこまで言いかけて、思い出した。
「チカ、出れるか?政宗がヤバイ」
「どういうことだ」
急いで身支度を整える。
「多分、政宗が吹き飛ばされて死にかける。俺はその政宗を吹っ飛ばそうとするやつと話をしなきゃなんねーんだ」
「……前世の事は引きずらないんじゃないのか」
「前世とか生ぬるい話じゃねぇんだ…アイツはヤバイ。松永久秀、あれがいるなら天下取りなんて悠長な事言ってられなくなる」
俺の焦りに気づき、長曾我部も戦の支度を済ませる。
「一体何者なんだ?」
「…豊臣があの正確になった一因、いや原因だな。そして、欲望のままに行動する。
欲しいものを手に入れるためならなんだってするし、事あるごとに吹き飛ばそうとする。
冗談じゃないぞ、大爆発起こすやべー奴だからな」
ヤバイ人物だという記憶は残っているが、顔が思い出せない。
見ているはずなのに、どうしてだ。
長曾我部とともに伊達のいる場所へ飛ぶと、記憶とは違い松永に対して優位そうだった。
「あの男か?」
人質となっている兵が括りつけられた支柱の影から様子を伺う。
白と黒が特徴的な衣装の男……まさか、目があった?
いや気のせいだろう。偶然こちらを見ただけだろう。
「あの男で間違いない―――あの男は」
「久しぶりだね和海。何度巡り合おうと君は私のモノにならない。実に嘆かわしい」
このBASARA世界に来る前にも出会っている。似た男だと思うが、あまりにも似ている。
「Ha?…和海がこんな場所にいる訳」
伊達がこちらに視線を向ける。それよりも早く赤い閃光が俺に向かって飛んできた。
すごくゆっくりだった。
スローモーションで世界が動く。
地が爆ぜ、体が宙を舞う。そして長曾我部が手を伸ばすが俺の手は届かない。
「和海ー!!」
長曾我部が俺を呼んでいる。けれど喉は熱で焼けてしまったのか声が出ない。
熱い、熱く、体が焼ける。
そして冷たい水の中に体が叩きつけられた。そこで俺は意識を失った―――
「チカが馬に乗れて助かったよ…」
俺は馬に乗ったことがないので、長曾我部と一緒の馬で移動している。
何故か伊達は俺と一緒に馬に乗ると大騒ぎしていたが、なんで伊達が俺を知っているんだ?
「まさか和海が馬に乗れないとは思わなかったぜ。それで……独眼竜とは知り合いなのか?」
「いや、知り合いじゃないと思う。一方的に知られている感じだな。はは、俺も有名人になったって事かな」
「本当に知り合いじゃないんだな……その、夢とかで会ったとか…」
「はは、随分ロマンチック…じゃなくて、情緒的な事言うじゃないか。夢の中で俺と伊達政宗が知り合ったとでも?」
冗談で言ったのだが、何故か沈黙。え、本当にそう思ってんの?
「和海は時々独眼竜みたいな言葉遣いをするからな。もしかしてと思ったんだよ」
「そんな訳ない、それに…夢は夢だ。この現実とは別の話だろう。
夢の中じゃ何度も俺は死んでるぞ」
思わず首を撫でる。本当に夢じゃないと困る。
「変な事言って悪かったな……。夢は、夢だよな」
長曾我部はなにか変な夢でも見たのだろうか?
まぁ怖い夢とかって引きずったりするからな。
「しかし、伊達との会話か……。毛利との約束もあるからな。さっさと解放されることを祈るわ」
「なに、アンタなら逃げるなんて楽勝だろう?」
「それもそうだね」
片倉は村の後始末をしてから来るらしいので、しばらく後になりそうだ。
俺と長曾我部は伊達に案内され、城内に通された。
「さっむ!戦中は動いてたからいいけど、座ってるだけだと寒いな」
「ここ座ってろ」
長曾我部は胡坐をかいた膝をポンと叩く。
「いや、なんか照れ臭くない?」
「乗馬の時、寄りかかってただろう。あれと一緒だ。……俺も寒いんだよ」
「そういう事なら…重かったらごめん」
長曾我部に寄りかかって座ると、後ろからぎゅっと抱きしめられる。
「チカ?」
「あったけぇー…」
どうやら俺は湯たんぽ替わりらしいな。
「おい、何してんだお前ら」
「この部屋寒いんだよ!」
信じられないものを見たというような顔をしている。
俺としては暖房器具何もないこの部屋が信じられないんだよ。
少しして火鉢を持ってきてもらい、南出身の二人は火鉢に張り付いた。
「それで、アンタらは何しにここまで来たんだ」
「俺は観光と竜のお宝を狙ってな」
「俺は観光。あと、余裕があったら勧誘?」
「どういう関係なんだ?」
伊達は俺と長曾我部を相互に見比べる。
「一応主従?俺は南で大将やってます」
「Ha、大将か……つまり今は、誰かに仕えているってわけじゃねーのか」
何が面白いのかニヤニヤしている。
「それで、伊達殿…どこかでお会いしたことがありましたか?」
「ああ……俺が覚えている限りで、アンタは2回伊達軍にいた」
マジか、どういうことだ?
「南に来る前は独眼竜の所にいたのか?」
「いや、そんなことは無い……けど。2回?どういう事だ」
伊達は俺に近づいてきてぎゅっと握手を交わした。なんだろう、友好の証ってわけじゃ―――
「うわああああ!」
思わず伊達の手を払いのける。
全身に痛みが走り、呼吸が出来なくなる。これは、猿飛との握手をした時の事を思い出そうとした時と同じ症状だ。
2回、俺は死んでいる。
1回目は伊達政宗に仕えて天下を目指した際に、2回目は片倉小十郎のもとに仕えて…どちらでも俺は死んでいる。
「おい和海!独眼竜、テメェ和海に何しやがった!」
「ha、アンタも見てただろう。手を握っただけさ。元親、アンタもコイツと手を触れたときに―――見たんじゃないか?」
見たってなんだ、長曾我部も何か言いたそうに俺の顔を見る。
落ち着け、実際何かをされたわけじゃない。
小刀を取り出して手の平に突き刺す。
今まで感じていた痛みは嘘のように引き、手の痛みのみに意識が集中する。
「思い出したか?」
「思い出したっていうのか……あれが本当にあった事だというなら、今のこの世界は何だ?」
「前世、アンタはそういっていたぜ」
俺は深く息を吐く。伊達の言う前世で彼を助けるために奇跡を使った。
仕えるべき者の願いをかなえるために、俺は自身の血を代償にする。
「……政宗が俺の事を覚えていたのは、血の所為か」
「恐らくそうだろうな。あの後しばらく大変だったぜ」
血を飲んだ者が願いをかなえる。ただし、血には依存性があり、一度口にしたら定期的に血を望むようになる呪いがある。
俺が死ねば、その呪いは薄くなり、次第に消える。願いをかなえた後、俺たちは呪いの元でしかない。
だから、俺の血縁者は殺されてもう残っていない。
「何の話をしてんだよ。和海手を見せろ」
慣れた手つきで長曾我部は俺の手を手当てしてくれた。
「……なぁ、チカ。どんな夢を、何を見たんだ?
俺はチカに対して特に何も見えていない。けどチカは何か見たんだろ」
怯えたような目で俺を見てすぐに目をそらす。やっぱり見たんだな。
「俺を殺す所じゃないのか―――」
「違う!あれは和海じゃない。あいつは……」
「もっと小柄で色気のある女だったんじゃないのか?」
ニヤニヤと俺を見下ろす伊達。思わず俺は伊達の脛を殴りつけてやった。
「やかましい。戦うにはこっちの方が都合がいいんだよ。
チカ、違うっていうなら忘れろ。そんなもん覚えていたっていい事なんかねぇんだから。
お前は、俺を見ろ。今の俺を見てろ」
うつむく長曾我部の頬を叩いて気合を入れる。
「……そう、だな」
「仮に前世で関係があったとしても、今は関係ない。俺は俺なんだ、過去の存在と重ねるのは止めろ」
まったく……いや、待て。俺は何度もこの世界を繰り返しているのか?
なんでだ?天下統一まで生き残っていられないからなのか?
「政宗、今回は覚えていないってことは、覚えていた時もあったのか?」
「ああ、小十郎に仕えていた時はしっかり覚えていたぞ。その時に何人かに仕えたって話をしてたぜ」
「そうか……ありがとう。ちょっとこれは観光してる場合じゃねぇな。チカ、帰るか」
「Hey、一泊してったらどうだ、今からここを出ていったら夜営することになるぞ」
……一泊か、なんか嫌な予感がするんだよな。
ただ、体力を考えたら泊まるほうが賢明だろうか。
「和海、帰りたきゃすぐに帰れる。今日は休んだ方がいいぜ」
長曾我部は怪我をした手を心配そうにぎゅっと握ってきた。
「……そうだな、お言葉に甘えさせてもらおう。一晩世話になる」
―――――――――――――
夕食を用意してもらい、食事をしていた所戻ってきた片倉と話をして伊達はすぐに出ていった。
女中は気にしないで泊まっていくようにと布団の用意をしてくれたが、寝付けない。
「和海……起きてるか?」
「ああ、起きてる。チカ、何か気になる事でもあるのか?」
「独眼竜の様子だ、何かあっただろう」
「織田の残党でもいたんじゃ―――」
そこまで言いかけて、思い出した。
「チカ、出れるか?政宗がヤバイ」
「どういうことだ」
急いで身支度を整える。
「多分、政宗が吹き飛ばされて死にかける。俺はその政宗を吹っ飛ばそうとするやつと話をしなきゃなんねーんだ」
「……前世の事は引きずらないんじゃないのか」
「前世とか生ぬるい話じゃねぇんだ…アイツはヤバイ。松永久秀、あれがいるなら天下取りなんて悠長な事言ってられなくなる」
俺の焦りに気づき、長曾我部も戦の支度を済ませる。
「一体何者なんだ?」
「…豊臣があの正確になった一因、いや原因だな。そして、欲望のままに行動する。
欲しいものを手に入れるためならなんだってするし、事あるごとに吹き飛ばそうとする。
冗談じゃないぞ、大爆発起こすやべー奴だからな」
ヤバイ人物だという記憶は残っているが、顔が思い出せない。
見ているはずなのに、どうしてだ。
長曾我部とともに伊達のいる場所へ飛ぶと、記憶とは違い松永に対して優位そうだった。
「あの男か?」
人質となっている兵が括りつけられた支柱の影から様子を伺う。
白と黒が特徴的な衣装の男……まさか、目があった?
いや気のせいだろう。偶然こちらを見ただけだろう。
「あの男で間違いない―――あの男は」
「久しぶりだね和海。何度巡り合おうと君は私のモノにならない。実に嘆かわしい」
このBASARA世界に来る前にも出会っている。似た男だと思うが、あまりにも似ている。
「Ha?…和海がこんな場所にいる訳」
伊達がこちらに視線を向ける。それよりも早く赤い閃光が俺に向かって飛んできた。
すごくゆっくりだった。
スローモーションで世界が動く。
地が爆ぜ、体が宙を舞う。そして長曾我部が手を伸ばすが俺の手は届かない。
「和海ー!!」
長曾我部が俺を呼んでいる。けれど喉は熱で焼けてしまったのか声が出ない。
熱い、熱く、体が焼ける。
そして冷たい水の中に体が叩きつけられた。そこで俺は意識を失った―――