久しぶりの木の葉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
キバ「お?瑞乃じゃねぇか!」
ヒナ「瑞乃ちゃん、久しぶり
到着は今日だったんだね…」
『お久しぶりです』
「……皆さんお知り合いで?」
瑞乃さんと火影様のところへ向かっている途中、前方からやってきたキバ先輩とヒナタ先輩が俺達の前で立ち止まった
笑顔で挨拶を交わす三人にそう尋ねれば、皆さんが頷いた
「つか瑞乃、シカマルは一緒じゃねーのか?」
『まだ任務中らしいんです』
「そっか、だから最近見かけなかったんだ…
残念だったね、瑞乃ちゃん」
『………まぁ、そのうち会えますからね。そこまで残念ってわけでも……』
「とかなんとか言って、本当はカンタが出迎えで残念だったんじゃねーの?」
ニヤニヤと笑いながら瑞乃さんを肘でつつくキバ先輩
それに苦笑いを浮かべながらも、どこか顔を赤くしている瑞乃さん
ヒナタ先輩はニコニコと微笑ましそうに見ている
「………つか、え?
シカマル先輩とはどういう関係なんですか?」
『え』
「あれ、カンタ君知らないの…?」
「サクラ達に聞かなかったのか?」
「二人は、シカマル先輩がいないところでは言えない、って
結局教えてくれませんでした」
「あぁ…、二人なら言いそうだね」
「じゃあ俺らも黙っとくか
聞きたかったら瑞乃に聞けよ」
「…………。」
『え、えーと…
…………まずは火影様のとこ行きましょう!ね!』
「いまさら照れるのかよ」
「みんな分かってるのに…」
『では、2人ともまた!
行きましょうカンタさん!』
「え、はい
んじゃ、キバ先輩にヒナタ先輩、失礼します」
ぺこりと一礼し、瑞乃さんと綱手様のもとへ向かった
***
いつものように火影様の部屋の扉を叩き、中に入る
相変わらず若々しい姿の綱手様と、側に控えているシズネ先輩が笑った
「1年ぶりだな瑞乃
そしてカンタ、ご苦労だったな」
「お元気そうで何よりです」
『お久しぶりです。綱手様、シズネさん』
***
「──…ま、とりあえずこんなもんだ
去年もやったからだいたいは分かっているだろう」
『はい、大丈夫です』
「何かあったらカンタを使え
そのための代役だ」
「綱手様、人をパシリみたいに言わないでください」
「似たようなものだろう」
「否定はしないッス」
むす、とした顔をすれば綱手様はけたけたと笑った
「あぁ、そうだ
喜べカンタ、シカマルは早ければ明日帰ってくる
……いや、喜ぶのは瑞乃の方か?」
『皆さんそればっかり…
嬉しいですけどね!』
「………?」
やはり、シカマル先輩と瑞乃さんは何か関わりがあるようだ
………まさか、ね。あの先輩に限ってそんなことはあり得ない
『では、私は木の葉病院に行ってきます
カンタさん、また明日、よろしくお願いしますね』
「あ、うす」
そう言って火影室を出ていく瑞乃さん
今日の俺の仕事はコレで終わりだ
さーて、帰ろうかな
***
『サクラ、いの』
サク「!
瑞乃!久しぶりね!」
イノ「やだー、1年しか経ってないのにまた綺麗になってー…
……………ほんっとシカマルなんかには勿体ない」
『シカマルさんみたいな素敵な人、私には勿体ないですよ』
サク「会って早々にノロケなんか聞きたくないわよ
シカマル、明日帰るんでしょ?今日はどこに泊まるの?」
『適当に宿を探します』
イノ「だったらウチに泊まりなさいよ、サクラも
1年ぶりに女子会しましょ!」
サク「あ、いいわね」
『いいんですか?』
イノ「だーいじょーぶ!
そうと決まれば早く用事を済ませなきゃね!」
『あ、だったら私も先に用事済ませてきます
後でいのの家に行きますね』
イノ「そう、分かったわ!」
サク「後でね」
『はい』
にこりと2人に笑いかけると、サクラといのも同じように笑い、病院の中に消えた
今夜が楽しみだ
***
柔らかな風が頬を撫でる
2人と別れた後、私は慰霊碑にやってきた
『――…お久しぶりです、アスマさん』
途中の花屋で購入した花束を、『猿飛アスマ』と刻まれた墓石の上に手向ける
私の言葉に返事をするかのように、一瞬だけ風が強く吹いた
その風にあおられ、花がひらひらと揺れる
木の葉に来た時は、必ず慰霊碑に足を運ぶ
木の葉にいた頃にお世話になった人の内の何人かは、過去の大戦で命を落とし、この慰霊碑に名前を刻まれた
だから私は挨拶と近況報告のためにここへ訪れ、気が済むまで話し続ける
いつもなら時間を忘れて夢中になる私を、シカマルさんが呆れながら迎えに来てくれるのだが、あいにく今はいない
だから短めに話を済ませ、慰霊碑を後にした
『シカマルさんとはうまくいってますから、安心してくださいね』
立ち去る直前に私がそう言えば、また風が強く吹いた
それに顔をほころばせ、いのの家に向かった
.