恋人同士
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
サク・イノ「「うそぉ?!!」」
ヒナ「ほ…本当……?」
『ほ、んとうです……』
イノ「えっ?マジで?
シカマルと付き合い始めたの?!」
サク「本当にアイツと?!
いつ?!
まだ二日しか経ってないわよ?!」
『…二日前に……』
「「「えぇぇぇぇぇ?!!」」」
シカマルさん達が暁討伐から無事帰ってきたあの日
私達は特等席でお互いの気持ちを打ち明けた
それから二日
暁討伐に駆り出されたサクラ、いのちゃんはまだ休暇中で
ヒナタちゃんはたまたま非番だと言うので、四人で甘栗甘を訪れていた
四人がそれぞれ好きなものを頬張っていたら、女の子によくある恋ばなに変わって、そして上に戻る
イノ「やぁーっと言ったのねあのバカ!」
サク「長かったわねー!」
ヒナ「良かったね」
『……え?
皆さん知ってたんですか?』
三人の口調がどこか知っていたような感じだったので、思わず聞き返せば
サク「シカマルが瑞乃のこと好きなことくらい、みんな気付いてたわよ?」
イノ「私は中忍試験の時に気付いてたわよー」
ヒナ「わ…、私も…っ」
『……。』
イノ「気付いてなかったのは本人達だけよー」
『………あははー…』
―――――
キバ「お、シカマルじゃねーか」
シカ「!
キバ」
暁討伐の任務から二日
まだ休みだった俺は、ふらりと里を歩いていた
そしたら任務帰りらしい、少し服が汚れたキバと赤丸に会った
キバ「聞いたぜ?
暁の一人をお前が一人でやったんだってな
すげぇじゃん!」
シカ「……別に
今回ばかりは、な」
キバ「……それもそうだな」
「「………。」」
道のど真ん中で黙り込む
行き交う人々の騒めきがやけに耳についた
シカ「キバ、話があんだけどよ」
キバ「……、瑞乃のことだろ?」
シカ「……ここじゃ邪魔になるから、どっか場所変えようぜ」
すぐに背中を向けて歩き出すと、後ろからついてくる気配があった
――――――
キバ「――…で?
話ってなんだよ?」
適当な場所を選び、そこにあるベンチに座る
するとすぐにキバが尋ねてきた
シカ「――…、瑞乃と付き合うことになった」
キバ「……ふーん」
シカ「悪ぃキバ、お前の気持ち知ってたのに」
キバ「……。」
後ろめたさから、自分の手元を見ていた
キバのことを直視出来ねぇ
キバ「…………お前らが両思いだったことくらい、気付いてたぜ?」
シカ「…!
……え?」
沈黙の後にキバが小さい声でつぶやいた言葉に驚き、キバの顔を見た
赤丸を撫でながら少し笑う横顔は、少し辛そうだった
キバ「……気付かねーワケねぇだろ?
ずっとアイツのこと見てたんだから」
シカ「……。」
キバ「俺に対して申し訳ないとか思うのは筋違いだぜ!
そうなこと思うんだったら、アイツのこと大事にしろよ
泣かせたりしたら、俺はすぐに奪うからな!」
ニシシと楽しそうに笑うキバに感謝し、俺は口元をゆるませた
シカ「めんどくせぇけど、アイツは誰にも渡さねぇよ」
キバ「…へっ!
言うじゃねーか!」
赤「ワンっ!!」
ありがとな、キバ
――――――
シカ「………あ」
キバと分かれ道を歩いていたら、瑞乃の後ろ姿を見つけた
空色の髪の毛を揺らしながら颯爽と歩く姿は、もうすっかり木の葉の里と馴染んでいて
どこか嬉しかった
シカ「……瑞乃」
『!
あ……、シカマルさん…』
後ろから声を掛けられ振り向くと、少し気恥ずかしそうにしているシカマルさんがいた
あの日から会っていないから、私も少し恥ずかしい
イノ「あ~ら、噂の彼氏のご登場じゃなーい!」
サク「熱いわねー!」
『……二人ともおばさんみたいですよ』
ヒナ「あはは…」
シカ「……。(失敗した…)」
瑞乃の左右にはサクラ、いの、ヒナタの姿も
瑞乃にしか気付かなかった
『……どうかされたんですか?
シカマルさん』
シカ「あ、いや……
その、「シカマルー、瑞乃のこと送って行きなさいよー!」……。
おぉ…、………もういいのか?」
『…た、ぶん?』
シカ「なんだそりゃ…」
サク「いーのいーの!
瑞乃、またね!」
ヒナ「また…」
イノ「ちゃんと送りなさいよー!!」
シカ「へいへい」
『…また、今度』
元気に手を振りながら去って行く三人を見送った
『「………。」』
『……えぇと…』
シカ「……。(アイツら…)
――…帰るか?」
『……はい』
―――――
『「……。」』
サクラ達三人と分かれて、シカマルさんに送ってもらっている
いつもなら多少の会話はあるが、お互い黙りこくっている
隣を見る勇気がない
恥ずかしくて
シカ「…瑞乃、さっきいの達と何話してたんだ?」
『え?』
シカ「あ…、いや
嫌なら別にいいんだけど…、いの達のからかい方が酷かったから何話してたのかなーって…」
『あぁ…、それは
――…シカマルさんと、付き合い始めました
って……話してました…』
シカ「!」
一気に顔を赤く染める瑞乃を見て、自分の顔に熱が集まるのを感じた
瑞乃は俺の彼女で
俺は瑞乃の彼氏で
そう思うと
どこかくすぐったいような、嬉しいような、いろいろな感情が沸き上がった
『シカマルさんは?
今日はまだお休みですよね
何してたんですか?』
シカ「俺?
――…俺は、キバに宣言してきた
瑞乃は渡さねぇって」
『えっ…』
かっ、と顔に熱が集まる
シカ「……これから、よろしく」
『……はい!』
そう言って笑ったお前が
とても綺麗だった
―――アトガキ―――
第2章スタートです
設定は第1章と変わりませんが、一番変わったのは
シカマルと瑞乃ちゃんが恋人同士だということ
です
最初は二人の初々しい感じが出せたらいいなー
なんて
カップルなりたてのギクシャクした感じ大好きです(笑)
それでは、第2章も楽しんでいただければ幸いです
.
1/1ページ