再会
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
綱「お前には、砂から来る使者の案内役を頼む」
ぅわ、めんどくせぇ……
ただでさえ中忍試験の係りもめんどくせぇってのに、その上案内役もかよ
はあーぁ
シカ「……了解ッス」
綱「砂の使者は上忍一人と聞いている。そいつに宿の場所とかを教えるだけでかまわん」
シカ「へぃ、んじゃ失礼します」
この後も中忍試験の会議がある。だから少し急いで火影様の部屋の扉を開くと、ちょうど扉を開けようとしていたシズネさんとぶつかった
シカ「すんません、大丈夫ッスか?」
シズ「えぇ、こちらこそごめんなさいね」
簡単に謝罪を済ませ、俺はすぐに部屋を出た
シズ「綱手様、風影からお手紙です」
綱「なに?」
すぐにシズネから手紙を受け取り、目を通す
綱「――…砂の医療を発達させるため、木の葉で医療を学ばせてほしい…か。なるほどな
中忍試験の係りである上忍と共に瑞乃という者を送る…
…瑞乃?」
聞き覚えがあるその名前に少し頭を捻ると、優秀な側近がすぐに答えた
シズ「彼女はサスケ奪還任務のさいに増援に来てくれた方で、ナルト君達の治療をしてくれた女の子ですよ」
綱「……!あの青い髪の毛のガキか!
なるほどな、確かにあの子ならいい人選だ」
シズ「…では、風影からの頼みをお聞きになるのですね?」
綱「あぁ。同盟国からの頼みだ、断る理由もない。長期任務として瑞乃を送るのなら、宿よりもアパートとかの方がいいだろう
シズネ!すぐに手配してくれ
………この子は、サクラ達のいい刺激になるかもな」
―――――――
テマ「もうそろそろだな…」
『久しぶりだなぁ…』
砂から何日かかけて、やっと木の葉の大門が見える場所まで来た
二年ぶりだ
テマ「!
あそこに立っているのが案内役の者か?」
『?
あ、本当だ。誰かいる
―――――………!!』
目を凝らして見たら、大門のところでこちらを見ていたのは
中忍ベストを着て、だるそうに手をポケットに突っ込み、昔と変わらぬ鋭い目をもった
シカマルさんだった
シカ「ふぁ~あ………。そろそろ来るかな…」
木の葉の大門の下で、そろそろ来るだろう砂の使者を待っていた
ふと道の先を見ると、二人組がこちらに向かって歩いてきている
……………二人組?
綱手様の話だと、砂の上忍一人だけ
おいおい…二人とか聞いてねぇよ。しかも、一人はあの強気な女じゃねぇ?
ぅわー、めんどくせぇ
もう一人は知らねぇ奴だよな……。つーかフード被ってるし服装もシンプルだし、性別分かんねぇな
テマ「…案内役はお前だったのか」
シカ「…めんどくせぇけどな
つか、砂の使者は上忍一人だけって聞いてたんだけど
どーなってんだ?」
テマ「………聞いてないのか?」
シカ「??」
俺の言葉にテマリはひどく驚いた
テマ「おかしいな……
おい、私は火影のもとへ行くからこいつ頼む」
『え?!』
シカ「はぁ?何言ってんだよ。俺はあんたらの案内役なんだから、案内す「ここから見えてるから問題ない。じゃあな」――あ、おいっ!
………ったく、めんどくせぇーなー」
『……。(めんどくせぇって言うの、変わってないな…)』
二年前よりも背が高くなり、どこか男らしくなったシカマルさん。テマリは何とも思わなかったみたいだけど、私はなんか少し緊張する
目を見れなくて、フードを深く被りなおした
『……ごめんなさい、テマリが勝手に…』
シカ「あ?別にいーよ
………あんたは初対面だよな?」
『!!
え…』
シカ「?」
初対面かと聞けば、こいつは少し肩を揺らした
俺の砂の知り合いは、テマリと我愛羅とカンクロウ
あとは、瑞乃だけだ
瑞乃の空色の綺麗な髪の毛が頭に浮かぶ
あの頃抱いた淡い恋心は、だいぶ前に蓋をした
もう会わない、そう思っていたから
『………初対面じゃないですよ』
シカ「え…?」
聞き返すと、目の前の人物はゆっくりとフードに手をかけた
『お久しぶりです、シカマルさん』
シカ「…………お前……!」
現われたのは、昔好きだと言った
空色の髪の毛
そして
昔よりも綺麗になった
瑞乃の笑顔だった
シカ「…………瑞乃……」
『!
覚えててくれたんですね』
忘れるわけない
その髪も、笑顔も
シカ「……髪の毛のびたな」
昔は肩につかなかった髪の毛は、今では胸元に達している
『…シカマルさんが………』
シカ「俺?」
『シカマルさんが好きだって言ってくれたから、この髪が好きになれたんです
だから、のばしたくなって…』
シカ「……。」
あの頃蓋をしたハズの感情が、再び沸き上がってくるのを感じた
二年越しの恋が
また始まる
.