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おれはびょうきにでもなったのだろうか。
なんて、そこまで出来の良くない頭でぼうっと考える。
ここ最近の俺は、どうにもおかしい。
熱もないのに気付けばぼーっとしているし、これは元からかもしれないが、別の事が気になって勉強に身が入らない。
そして何より。
「デュース?」
ばく、ばく、ばく。
そう、これなのだ。
監督生の顔を見ると、途端に心臓が痛いくらいに鳴り出す。
心臓が動き過ぎて、飛び出るんじゃないかと自分で心配になるくらいに。
思考も上手く働かない、言葉も上手く出ない。
「顔赤いけど大丈夫?」
ああどうすればいいんだ、監督生は俺の事を心配してくれているのに。
頭の冷静な部分ではわかっている。
これは恋なんだと。
ぼーっとするのも勉強に身が入らないのも、監督生の事を見たり考えたりしているからだと。
でも、それを監督生に伝えたとしてどうなる?
監督生、グリム、エース、そして俺。
今の楽な関係を崩してまで想いを伝えて、振られでもしたら立ち直れない自信がある。
「ああ、大丈夫だ。次の授業は教室が違ったな、急ごう。」
なんて、当たり障りのない返事をして席を立つ。
不意に、監督生に袖を掴まれた。いや、摘まれたという方が正しいかもしれない。
「心配くらいさせてよ。……好きな人の心配なんて、してもし足りないくらいなんだからさ。」
「……は。」
ちょっと待て、今、監督生はなんて言った?
さぁ次の授業だー、と監督生は急いで教科書やらノートやらを片付けて教室を出ていってしまった。
ちらりと見えた監督生の耳が、赤くて。
ばく、ばく、ばく。
ああ、まただ。
頼む心臓、今後鳴りっぱなしでもいいから。
今だけでも、監督生を追いかけるだけの力を、身体に回してくれ!
なんて、そこまで出来の良くない頭でぼうっと考える。
ここ最近の俺は、どうにもおかしい。
熱もないのに気付けばぼーっとしているし、これは元からかもしれないが、別の事が気になって勉強に身が入らない。
そして何より。
「デュース?」
ばく、ばく、ばく。
そう、これなのだ。
監督生の顔を見ると、途端に心臓が痛いくらいに鳴り出す。
心臓が動き過ぎて、飛び出るんじゃないかと自分で心配になるくらいに。
思考も上手く働かない、言葉も上手く出ない。
「顔赤いけど大丈夫?」
ああどうすればいいんだ、監督生は俺の事を心配してくれているのに。
頭の冷静な部分ではわかっている。
これは恋なんだと。
ぼーっとするのも勉強に身が入らないのも、監督生の事を見たり考えたりしているからだと。
でも、それを監督生に伝えたとしてどうなる?
監督生、グリム、エース、そして俺。
今の楽な関係を崩してまで想いを伝えて、振られでもしたら立ち直れない自信がある。
「ああ、大丈夫だ。次の授業は教室が違ったな、急ごう。」
なんて、当たり障りのない返事をして席を立つ。
不意に、監督生に袖を掴まれた。いや、摘まれたという方が正しいかもしれない。
「心配くらいさせてよ。……好きな人の心配なんて、してもし足りないくらいなんだからさ。」
「……は。」
ちょっと待て、今、監督生はなんて言った?
さぁ次の授業だー、と監督生は急いで教科書やらノートやらを片付けて教室を出ていってしまった。
ちらりと見えた監督生の耳が、赤くて。
ばく、ばく、ばく。
ああ、まただ。
頼む心臓、今後鳴りっぱなしでもいいから。
今だけでも、監督生を追いかけるだけの力を、身体に回してくれ!
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