2人だけのクリスマスの日
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『…そうじゃなくて…!』
『…?』
ソファから身を乗り出す夜天。なぜ彼が不機嫌になるのかわからない真珠は首をかしげる。結局その日はそのまま終わってしまった。
(これじゃあ僕だけがクリスマスにこだわってるみたいじゃないか…)
あの日以降真珠とゆっくり話す時間も取れないままクリスマス特番に年末特番の収録なんかで時間が取られてしまい現在に至る。更には自分たちの出番はまだまだ先なのに、歌番組のゲストに出てくる人たちへのコメントなんかを求められるため、生放送の開始から拘束されているこの番組への苛立ちが表れてしまった。
もちろんお仕事のためそんなことは感じさせないように笑顔を作るように気を付けてはいるが、いつも一緒にいる星野と大気は誤魔化せなかったようだった。
「ったく、これでオレたちの出番になったら怖いぜ…」
自分達の出番にはまだまだ時間はあるが、夜天の不機嫌を吹き飛ばせそうな話題も、貢物も自分たちには見つからない。この生放送が無事に終わることを星野と大気は願った。
玄関先に置いた電話が鳴り響き真珠は受話器を取る。電話の向こうで話すのは美奈子だった。
昨日は皆で例年通りのクリスマスパーティーをした。美奈子は確か今日は生放送の歌番組の最前列を確保すると言っていたと思ったがどうして電話をして来たのだろうか、尋ねてみた。
「どうしたのって、夜天君よ!夜天君!」
「夜天がどうかしたの?」
「ちょっと、番組観てないの!?」
「ええ、夜天たちスリーライツは夜の7時ごろに歌うって聞いていたから、その頃にテレビを付けようかと…」
普段テレビを見ない真珠は彼らが歌う時だけテレビを付ければいいと思っていたが、受話器の前の美奈子から大きなため息が漏れ出た。
「あのねえ!!」
こういう番組では生放送でも歌わない時にコメントを求められることがあり、テレビに映ることがあると教えてもらう。付き人をしていた時代に一日がかりの生放送なんてなかったから、知らなかった。
「そうなの…」
「で、夜天君!スリーライツのコメントで喋るのだいたい星野君と大気さんで、たまにカメラに映ったかと思ったら笑顔だけどなんか怒ってるような気がしたのよ!」
流石に夜天もその辺りはわきまえていると思うと返すが美奈子様の観察眼を侮るなかれと圧され、真珠は彼の不機嫌な理由で思い当たる先日のクリスマス前の話をする。