2人だけのクリスマスの日
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「はぁ~スリーライツやっぱ素敵だわ~」
歌番組の生放送は無事に終わり、まだざわざわとしている女の子たちの間を通りながら美奈子が言った。
「っていうか…」
こそっと真珠に耳打ちする。
「夜天君の言葉、絶対、真珠に向けてだったね」
グフフと笑う美奈子に、真珠は少し照れながら答えた。
「そうだといいな…。歌っている時も何度か夜天と目が合った気がして…」
「絶対真珠を見てたわよ」
この幸せ者!!とバンと背中を叩かれる。
「もうっ…!!」
叩かれた場所を押さえながら美奈子を軽く睨みつけるが、すぐに笑顔になる。美奈子が行こうと言ってくれなかったらこんな気持ちを持てなかったかもしれないから。
「ありがとう」
「やっぱ真珠は私がいないとダメなんだからぁ~!」
「そうみたいね」
そう言って2人で笑い合って帰り道を歩いていた時、コートに入れていたポケットの中で何かが震えた。
『スグカエル マッテテ』
表示されたメッセージを読んでそれを入力している彼の姿が浮かんできて頬が緩んだ。
「ほほう…ラブラブですなぁ~」
メッセージを覗き込んだ美奈子からポケベルをさっと隠す。別に見られて困るメッセージじゃなかったのになんだか誰にも見せたくなかったから。
「じゃあ帰るわね。今日は本当にありがとう」
「はいはぁい。夜天君たちによろしくね~」
手を振る美奈子に見送られ真珠は家へと小走りで向かった。
ガチャ
玄関の扉が開く音がして真珠はリビングの扉を開けてその人物を出迎える。
「お帰りなさい」
「ただいま」
「あれ?星野と大気は?」
夜天だけが入ってくるのでどうしたのかと尋ねると、2人はまだ残って出演者たちとクリスマスだからと用意された食事を楽しんでいるらしい。
「僕だけ先に帰ってきたんだ、それとこれ…」
夜天が手に持っていた袋を真珠に渡す。一つは小さな紙で出来たバケツに入った溢れんばかりのチキン。そしてもう一つは見慣れない小さな白い箱。
「クリスマスにはチキンとケーキだって、聞いたから」
少し照れたようにそっぽを向いた夜天に真珠はクスリと笑い、そっと二つの袋を床に置いた。そして、夜天を抱きしめた。