星の輝きと歌声だけの真実
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希望の光を繋ぎ、みんなの光を繋ぎ、彼女達を対抗できるように光輝かせること、そして、あの時別れたギャラクシアを銀河の星々が生まれる場所に帰すことが今の自分に出来ること。
出来ればその戦いに向かう前に夜天と話しがしておきたかった。大切なことを伝えるために電話をかけているのに。呼び出し音が耳に響くたびにまた弱い自分が顔を出す。
(…だけど、私は彼に何を伝えるの…?)
今ここで夜天と話して、何を伝えられるだろう…。出てほしいけど、出てほしくない…。
「…何も伝えることなんて…。ないじゃない…」
一度受話器を握りしめ、静かにそれを下ろした。そう、夜天達は今忙しいのだから…。そう自分に言い訳をして…。
ガチャリと家の扉を開ける。靴を脱ぎながら今日の疲れを落とすようにため息をついた。
「本当、今日は疲れたよ…。インタビューに問い合わせ…」
急に発表したファイナルコンサート。そして、スリーライツの解散宣言。マスコミから色々としつこく聞かれ、出待ちまでされていたのだ。それを何とか振り切って帰って来たのが、予定の時間を大幅に過ぎた今。
「電話が鳴っていますね…」
玄関先に置かれた電話が着信音を響かせている。そして、ディスプレイは暗闇を照らすようにチカチカと着信音に合わせ点滅していた。
「どうせ、今後のスケジュールとか、ドラマの撮影とかでギャーギャー言われるだけだって」
靴を脱ぎながら今日のインタビューを思い出し星野が告げた。大気もそれもそうだと特に気にすることなく靴を脱ぎ始めた。一番先に脱いだ夜天が廊下を通り過ぎる。
だけど電話の横を通り過ぎる時、何か引き寄せられる力を感じて立ち止まった。
(だって、スケジュールの確認とかでしょう?)
そう思うも、何か違う気がする。そう、この電話を今とらなければ後悔するような…。そんな気が…。
(電話の光が真珠の光に見えるから…?だって真珠は…)
「夜天…?電話がどうかしたのですか?」
電話の前で立ち止まったままの夜天に大気が声をかける。それに、夜天はそっけなく返事をした。視線は電話のディスプレイに目を奪われたまま。
「それにしても、しつこい電話だよなぁ。いつまで鳴らすんだ?」
これほど鳴らして相手が出ないとなると諦めてもよさそうなのだが。ずっと電話を見つめたままの夜天の横から星野が声をかける。どうして、こんなに着信の相手が気になるのだろうか。
もし、ディスプレイが着信の相手を教えてくれればすぐにでも受話器を上げて話すのに。手を伸ばしかけ、少し思いとどまる。もし、違う人だったら、面倒になることは分かり切っていること。
でも、自分の思っている人物ならば、ファイナルコンサートの前に伝えたいことがある。それが終われば少なからず自分は最後の戦いに向かうことになるのだから。一度拳を握りしめて、夜天は受話器を持ち上げた。