それぞれの戦い方
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「星野、ちょっと、プリンセスは誰と話してるの?」
「…真珠ですか…?」
大気の言葉に星野は驚いた表情に変わる。その顔を見て大気はため息をついた。簡単なことだ、火球が知らない人と話すわけがない。
それに、星野が火球を連れて出て行き、火球と自分の距離を置いても大丈夫と判断した人物。自分達の知っている人物でその条件に当てはまるのは彼女しかいない。
空を優しく照らしていた、月明かりが静かに暗雲の中に消えて行く。
「プリンセスと話しがしたいって、さっき電話があったんだ…」
辺りには人工的な明かりしか見えなくなっていた。
「何の話をしてるの?」
夜天の視線は星野でも火球でもなく、その奥にいる真珠の方を向いていた。
「わからない…。たぶん希望の光とギャラクシアの話しだとは思うけど…」
彼女達の会話は聞こえてこない。きっと自分に聞こえないように声のボリュームを落としているのだろう。そして、自分達の会話も静かで彼女達には聞こえていない。一度も彼女が動いていないのがその証拠。
(真珠がそこにいるのに…)
もし、今出ていって彼女を捕まえたとしても自分は何を言えるのだろう。あれだけ酷いことをして、別れたあと、何を話すことが出来る…。今まで通りの会話が出来るのだろうか…。
ギュッと拳を握りしめ真珠の方向を見つめる夜天の肩を星野が押す。
「…星野…?」
「話し、あるんだろう…。行ってこいよ…」
「だけど…」
「大切なのは真珠の事を想う気持ち…。真心だぜ」
グッと親指を立てる星野。
「なにそれ…」
「ほら、さっさと行ってこい!プリンセスと話し終わったらあいつ帰るかもしれないだろう」
ドンと押されて夜天は前につんのめる。一度星野を睨みつけた後、静かに真珠の元へと向かって行った。
「星野、意外と良いこと言いますね?」
「ん?ああ、とある占い師に教えてもらったんだよ」
大気に顔を向け星野はニッと笑う。その顔につられて大気も少し吹き出してしまった。2人の視線はそのまま真珠と夜天へ…。
プリンセスが現れてくれたから、もう障害はないはず…だからもう一度2人の輝きが繋がりますように…。ただ、それだけを願っていた。こちらに近付いてくる影に真珠は目を凝らす。
「…夜天…」
そのシルエット、そして輝きは見間違えるはずがない。
「…真珠…」
ただ、じっとお互いを見つめたまま何も話さない2人。その姿をみて、火球はそっとその場を離れ、星野達の元へと向かう。
「…火球を連れ出して、ごめんなさい。大切なお話しがあったから…」
「…うん」
「火球が見つかってよかったね」
そうただそれだけ言えれば十分だから…。これ以上一緒に話していてはいけない…。離れられなくなってしまう…。
「あのさ…僕…」
夜天が何かを告げようと手を伸ばす。が、その時ポツリと頬に滴が当たった。