それぞれの戦い方
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「スピカは今、ヒーラーと喧嘩中なのかしら?」
その言葉に真珠は先ほどまでのシリアスな雰囲気をぶち壊されたと苦笑する。こんな時に突拍子もないことを言いだすのは、彼女のお得意のことらしい。
「香炉の中で見ていました…。あなた達が戦っているところも、いつもと違う言い争いをしているところも…」
セーラームーン達の戦いを見ていただけではない。彼女達のやり取りもしっかりと見ていた。キンモク星の時とは違う険悪な喧嘩…。
「喧嘩と言うか…。単なるすれ違いです…」
「すれ違いですか…?」
「ええ。私は私のプリンセスを守るために、彼は火球あなたを守るために…。その思いが少し、すれ違っただけのことです」
火球が気にすることはないと真珠はにっこりと笑いかける。
「ヒーラーがプリンセスのことを大切に思っているのは、前世の時からわかっていることですから…」
「ですが、スピカ…」
「私も、ヒーラーも大切な守るべきプリンセスがいる…。ただ、それだけのことなんです…」
ヒーラーは出会った時もスピカのことを警戒していた。プリンセスに近づけないようにと…。だから夜天の気持ちはちゃんと分かっている。そして、きっと夜天もわかってくれているはずだ。
彼が自分のプリンセスを大切に思うように、真珠にも大切に思うプリンセスがいるということを。お互いがお互いの一番になる事は出来ない。それはとても辛く、寂しい事実だけど…。
どちらもそれを譲る事は出来ない。出来るはずがないのだから…。
「だから、火球は気にしなくても大丈夫です…。私は星を繋ぐ戦士ですから…」
きっといつか、自分達の光はもう一度重なり合ってくれる。そう信じているから…。
「星野…!」
バタバタと走ってくる音が聞こえる。ハッと顔を上げ、その方向を見た。辺りは暗く、その人物は影と声でしか判別が付かない。
「全く、プリンセスを連れてこんなところで…」
「一体何してるの?」
ようやく自分で顔が分かる位置に来た彼らに口元に手を当て、静かにするようにと告げる。そっと後ろの様子を見ると、まだこちらの様子には気付いてないようだった。
「プリンセスは、誰と話しをされているのですか…?」
星野の肩から火球と話している相手を見ようとする大気。しかし、その位置からでは火球と被り姿を見ることが出来ない。
「…」
大気の質問に星野は答えるのを少し躊躇った。先ほど真珠に夜天に会わないのか?そう聞いた自分に彼女はその答えに少し曖昧に返事していた。ここで夜天が姿を見せればきっと真珠は帰って行ってしまうだろう。