学園祭の戦い
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「真珠ちゃんも、逃げて…」
「それは出来ない…」
「でもっ!!」
「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさとスターシードを渡しな!!スピカも、セーラームーンのスターシードもね!!」
クロウの言葉に真珠は覚悟を決めたようにクロウを真っ直ぐ見つめた。
「…私のスターシードをあげる。私の物さえあればギャラクシアは満足するでしょう。だから、今ここでブラックホールを暴走させるのは止めてもらえるかしら…」
「真珠ちゃん!!ダメだよ!」
(真珠、やっぱりあなたはそういう子よね…)
助けに行きたいけれど、助けに行くことは出来ない。ヒーラーがギュッと拳を握りしめるのをファイターは感じた。そう、自分がこの星に降り立ったのは自分のプリンセスを見つけるため。
だから、その手掛かりを消されるわけにはいかない…。
「ヒーラー!」
「ファイターは黙ってて!!」
「でも、分かってるの!?」
「分かってるわ…。言われなくても、私が一番分かってる…」
「だったら!!」
「ファイター!!」
真珠の声がファイターに届く。彼女はファイター、メイカー、そしてヒーラーを見つめ、にっこりとほほ笑んだ。
「ありがとう。私達のこと考えてくれて…。だけど、分かってるの。私達は別々のプリンセスを守る戦士だから…。それに…」
このままここでブラックホールを暴走させられては彼女達の探しているプリンセスの手がかり、ちびちびが香炉ごと巻き込まれているのは目に見えている。だからこその、条件なのだ。
「…バカよ、あなたは…」
「それは、お互い様でしょ…?」
真珠とヒーラーがクスリと笑った。ただ、それだけで以前と同じ柔らかな空気が流れた気がした。そしてクロウの方へと向き直る。
「…だから、プリンセスと他のセーラー戦士達は見逃して…」
抵抗する意思はないと真珠は両腕を広げる。
「わかったわ。じゃあ、行くわよ…」
クロウのブレスレットが真珠に向けられる。光が出てくるのを見つめ、そっと目を閉じた。そしてその光は真珠を目指して飛んでくる。
「……」
握りしめた拳が震えているのが分かる。
(今度こそ絶対守るって決めたのに…。真珠…っ…)
彼女を見つけた時、そして、自分のプリンセスを守るために戦っているとわかった時、守り切ると、そう誓ったのに。こんなに近くにいても守る事の出来ない無力さをただ、呪うしか出来なかった。
オーディションの時美奈子に言われた言葉が蘇る。
『近くにいても守れない事、あるわよ…』
(本当に、その通りよ…)
ただ、真珠の最期を見つめることしか出来なかった。