学園祭の戦い
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「この香炉…。私が前世でとてもお世話になった人の物なの」
「…ええっ!!」
その言葉に驚かないはずがない。どうしてそれをちびちびが持っているのか。それをちびちびに問うて見るが、もちろん彼女から満足な答えが返ってくるはずがない。
「別にどこで手に入れたのかとかはどうでもいいのよ…」
自分のクリスタルを取り出し、真珠は香炉に近づけた。すると、とても温かい光が辺りを包みだす。
「ちびちびちゃんが、守ってくれているのね」
「ちびぃ!」
そうだと言うようにちびちびは頷いた。きっとちびちびはその正体を何気に分かっているのかもしれない。そして、ちびちびに隠された何かの力が、あの人を癒してくれているのだ。
「どうして、夜天君も大気さんも、ちびちびちゃんのその香炉を狙っていたのかしら…」
真珠の知り合いの香炉であるなら、真珠が取り返そうとするのは分かる。だが、どうして夜天達がその香炉を狙ってちびちびを襲ったのだろう。
「…この香炉は、スターライツの探している大切なあのお方の物だからよ…」
香炉から微かに香る金木犀の優しい香り。夜天の物とはまた少し違う香りは火球のもの。きっと彼らもそれに気付いたに違いない。
「…ちびちびちゃんには怖い思いさせちゃったね…。ごめんね」
「でも、どうして、夜天君と戦う必要があったわけ?真珠の話だったら向こうも聞いてくれたんじゃ…」
美奈子が聞く。自分たちの言葉なら届かないかもしれないが、真珠の話しは聞き入れてくれてもおかしくないのに、そうじゃない理由を知りたい。真珠が理由もなく夜天達と戦うはずがないのだから。
「解雇した人間の話しなんて聞くはずないでしょう?それに、夜天達に余裕が無かったから」
「余裕…?」
そう、あれだけ必死に探していたプリンセスの手がかりが見つかったのだ。しかも目の前にあるのに、それをみすみす見逃せるほど彼らに余裕があるわけじゃない。街中で聞こえてくる彼らの歌声は少し焦りを含んでいたから…。
「きっと、強硬手段に出るしかない。いますぐ香炉を取り返さないとって思っていたんだと思う…。それに、まこちゃんのこと挑発してしまうくらい本気だったから」
「いくら挑発されたとはいえ、悔しいな…」
夜天に拳を受け止められ、その挙句、自分はそれを振り払うことも出来なかったのだ。パンと拳を叩きつけまことが告げた。
「…守護戦士達は少し戦闘力が落ちているみたいね…」
「どういうこと?」
レイが身を乗り出してくる。
「…今のあなた達は夜天達の戦闘力に劣るってこと…。プリンセスを守るって言っても、盾になって代わりに攻撃を受けるくらいで精一杯だと思うわ…」
「私たちじゃうさぎちゃんを守れないってこと?」
美奈子が真珠に言うと、彼女は静かに頷いた。