重なれない輝き
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何とか自分の家に辿りついた真珠。今は出来る範囲の傷の手当てをしているところ。
「私としたことが…。ドジったわね…」
傷薬を塗りながらしみるその痛さに顔を歪める。ガーゼを当てながら考えた。
「星野とうさぎちゃん…。求めあってるのね光が…」
自分には光がはっきりと見えてしまうから、引き離されてしまうその輝きを見るのが辛い。それは周りの人たちが本人達を想っての行動だということも理解はしているのだが、やっぱり辛くなってしまうのだ。
(夜天との光も、重なり合ったのに、離れて行ってしまっている…。戦士として目覚めていればよかったの…?私は星を繋いでお互いに輝かせることの出来る戦士なのに…)
ギュッと傷口を握りしめてしまう。その傷口からガーゼに血がしみ出していた。
プルルルル
電話の音が鳴り響く。この家には真珠以外の人は誰もいない。彼女が出なければ自然と機械が留守番電話として取ってくれる。その声が聞こえてくるまで真珠は静かに音に耳を傾けた。
「…ただいま、留守にしております。ピーと言う発信音の後に、メッセージを20秒以内でお入れください…」
機械の音が鳴り響き聞こえてきたのは聞きなれた声。
「…真珠ちゃん…。うさぎです…。怪我大丈夫かな、ひどくならないように、消毒だけはちゃんとしておいてね…。それからっ…!!」
ツーツーツー
留守番電話の時間が終わったのだろう、冷たい電話終了の合図とともに、うさぎの声は消えた。
(私も求めているのかもしれない…。うさぎちゃんの光を。そして、その光に包まれて許されることを…)
だけど、それはまだ許されないことだから…。傷の手当てを一通り終えた後、一休みをするために自分の部屋へと向かった。その時家の前に人影があったことに気が付かずに。
もし、この時に私があなたに気付いていたのなら何か変わっていたのかな…。
もし、この時に僕が君の家のチャイムを押していたら何か変わっていたんだろうか…。
ただ、後悔してももう遅い。戦いはもう取り返しのつかない所まで迫って来ていたから…。