重なれない輝き
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「じゃあ、真珠がファージと戦っていたことも知ってるのか?」
「なに…、それ!」
星野の言葉に初耳の夜天は支えていた体を離してしまった。
「じゃあ、さっきまであそこに真珠がいたってこと?」
「ああ」
夜天に頷く。そして、真珠がファージと戦い傷だらけになっていたことを告げる。
「何それ…。傷だらけって…、じゃあ、真珠はどこにいるんだよ」
「天王達が来たら、帰って行ったよ」
「…そう…」
「あいつ、ファージの攻撃から俺達を守ろうとあの時みたいに俺達の前に立ったんだ!あのまま天王達が来なかったら直撃受けた…」
「真珠はそんなに弱くないでしょう…」
「…夜天!お前な!!いい加減にしろよ!」
身を乗り出した星野が少しふらつく。それを支える大気。
「何を意地はってんだよ!お前また繰り返すつもりか!」
「…別に、意地なんて…」
「あのまま真珠が直撃受けてたら、またいなくなってたんだぞ!この意味分かってんだろ、お前は!!」
「そんなの、星野に言われなくても…!」
「だったら、とっとと追いかけろよ!今のお前は助けられる位置にいるじゃないか!」
「…っ…!大気ごめん!!」
夜天が逆の方向に駆けだしていく。メガロポリスの出口の方へ。
「星野…あなた…」
「…お前にも分かってるんだろう…。あいつらの輝きが求めあってること…。頼むよ…。あいつらの仲まで引き裂かないでくれ…」
もう、自分の大切な人苦しむ姿は見たくないから。たとえ、自分たちの目的が遠ざかる事になっても。
メガロポリスの出口付近にまで走って来たものの、辺りに真珠の姿は見えない。さっきの星野の話しでは真珠の怪我の状態はひどそうだ。だとしたらそんなに遠くまで行けるはずがないと思うのだが。
『ヒーラーも同じでしょう?大切な人を守るためなら危険を顧みず飛び出していたはずよ…』
(大切な人…。真珠にとって大切な人って誰?セーラームーン、星野?それとも…)
『女の子は、無事?』
あの時スピカは何の関係もないキンモク星の住人の心配をしていた。自分はボロボロになって何日も眠りについたというのに。
『この星の人達は他人のために自分の危険を顧みず飛びこめるの…。それがこの星に住む人々の本来の姿よ』
(そんなの…。僕には分からないよ…。それで、真珠を失うことになるのなら…)
『私はこの星の人々を信じてる。そして、プリンセスと、プリンスを信じてる』
(信じるって何だよ…。だって、君のプリンセスと僕達はまだ会ったばかりで…)
『うさぎちゃんといる時みんな、笑ってたじゃない!あれは本心じゃなかったの?』
(分からない。分からないけど…。真珠…ただ、君に会いたいんだ…)
自分で距離を開けたはずなのに、どうしてこんなに心が彼女の光を求めてしまうのだろう。だけど、すれ違いの運命はまだ始まったばかりで…。