夢の終わり
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(ダメ…止めて…)
緋連の体を巡る気が黒い何かに支配されていく。体を押さえて蹲る緋連。
「柳宿…」
彼の名前を呼んだ時、緋連の体が朱く光りだした。
「…っ、はあ、はあ…」
苦しい、だけど負けるわけにはいかない。必死に体を起こし緋連は立ち向かった。
「っく、まだ動けるとは…弱い神子の割には頑張りますね」
「…たとえ、弱くても私は負けるわけにはいかないの…!!」
ガンと緋連が蹴り上げた足を受け止める。風が緋連の服を裂き、柳宿と同じ文字が浮かんでいる鎖骨を露わにした。
「…神子と七星士の関係…本当に、不思議なものですね…」
「てやぁぁぁ!!」
冬雅目掛けて緋連が飛び上がる。だけど、その拳は届かず、彼が起こした風によって吹き飛ばされた。
「っ…くっ…」
地面に叩きつけられる。背中が痛む、体の中を巡る嫌な気が暴れている。それでも、立ち上がらないといけないのに、自分がここで倒れてしまったらきっとこいつは美朱たちを狙うから。
「緋連ー!!」
遠くの方で聞こえてくるその声に立ち上がった体から力が抜けていく。
「…ゲホっ…」
口から出てきたその赤いもの、そして駆けてくる菫色が揺れているのを見ながら緋連は意識を手放した。
サラリと風に髪の毛が揺れる。
「この地に降り立ったのはもうずいぶん昔のことだな…」
以前訪れたことのある街並みはだいぶ変わっていて、以前のような光景は見当たらなかった。
「…これが懐かしいということなのか…」
風が少女の横を通り過ぎて行く。
「ここの風は、あの地とは全く違うな…。あいつの風とも…」
通り過ぎる風を手で感じながら歩き出す。
「さて、急がなければ…」
自分がこの地に降り立った理由のためにまた戦いへと向かって歩き出した。