神子を知る者と神子の記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ほら、泣いてないの。力使ったんだから、補充しないといけないんでしょう?」
そうだ、戦いで使った力を少しだけでも足しておかないとこれから先の戦いに支障がでてしまう。
「じゃあ…柳宿の字のところ…そこに気を集中させてもらえるかな…?」
そう言って緋連は柳宿の来ている服を少しだけはだけさせ、彼の七星士の字が出る場所を露わにする。柳宿が七星士として力を使えば出てくる「柳」の文字。
その場所に気を集めてくれればいい、後はそこに流れる気を自分がもらうだけだからと。柳宿が井宿に教えてもらった通りに気をその場所に集め始めて少しした後、彼の字が浮かび上がり、柳宿の気がその場所に集まってきたことを示した。
緋連は一度息を吐き、その場所に優しく口づけた。
「…っ!!」
体中をピリッとした痛みが駆け巡り、それが終わったかと思うと柳宿は何とも言えない脱力感に襲われる。思った以上に気を集めてしまったのだろうか、体中の力が抜けて寝台に倒れ込んだ。
「上手くいったのかしら…?」
それでも、心配な緋連の顔を見ると彼女は自分の襟口を少しはだけさせ、柳宿と同じ場所に現れる「柳」の文字を見せた。
「柳宿の気がちゃんと入ってきたよ…。でも…」
寝台に倒れ込んだ柳宿を見て緋連が落ち込む。彼の力をもらうということはこれを繰り返すということ。寝台に倒れ込むほどの気を毎回もらうということ。
いくら井宿に気の扱いを教えてもらったと言っても、この状態で敵が襲ってきたときのことを考えると柳宿にもらうことはあまり良策ではない気もする。
「ちょっと気を込めすぎたかしらね?」
初めてだったから仕方ないわと、不安な顔でのぞき込む緋連の頬に触れた。
「で、どう?落ち着いた?」
「うん、なんかすごく馴染んでる気がする…」
「そう、それなら良かったわ」
「だけど、柳宿には無理させちゃうね…」
そう言った緋連の額にペシッと軽い痛みが走った。
「あたしがいいって言ってんだから気にしないの」
それに今日は初めてだったから仕方ないと、これから緋連に気を渡していくうちに扱い方にも慣れてくるだろうと続けた。
「ありがとう…」
そう言って彼に抱きついた。柳宿も優しく緋連を抱きしめてくれ、2人はいつものように夢の中へと誘われていった。