神子を知る者と神子の記憶
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「…玄武の神子…」
「緋連?」
フルフルと首を振った。玄武の物語はこの世界では200年以上も前のことだから。アイツがそんな長い間生きていたはずがないと。
「…何でもない…そんなことありえないもの…」
消えていく記憶を必死にかき集めてみても、何もわからない。わかるのはアイツが言っていた『神子の力を私のものにする』つまりは緋連を狙っていること。
「また何か仕掛けてくるかもしれない…」
アイツは神子の力が弱っていることを知っているのだろうか。
『神子、私を覚えておいでですか』
そう言って掴んできたアイツ。アイツは自分のことを知っている。そしてそれは『神子』の記憶の中にあるのだろう。
「どのみち石を取り戻すためにも戦わなくちゃいけない…」
「グダグダ考えててもしゃあないな」
皆が決意を固めた時だった。
「あっ…時間だ…!」
美朱の持っている腕時計が光だし、魏と共に朱い光に包まれていく。
「美朱!気を付けてね、アイツがそっちの世界にも行くことが出来るなら、2人を狙ってくるかもしれないから!」
「うん!!緋連もだよ!絶対無茶はしちゃだめだからね!!」
そう言い残して2人は元の世界へと帰っていった。
「今日は皆疲れただろう。ゆっくりと休むがよい。緋連も、石のことは残念だが、しっかりと休むのだぞ」
ポンと優しく置かれた手。それに、頷くことしか出来なかった。
「あたしがしっかり見張っておきますわ!」
そう言って柳宿がポンと自身の胸を叩く。星宿は臣下の記録を見てみると言って部屋を後にした。もし星宿に神子のことを語った人物が、アイツと同じならば…宮殿にいたという記録が見つかるかもしれない。
そこから何か手掛かりを探れるかもしれないと。皆はそれぞれの部屋に戻り思い思いに過ごしていた。
「ねえ、井宿と相談したいだけだから…」
「ダメよ」
言い合う2人。緋連は先ほどの戦いで使った力のために井宿に気をもらいに行きたい。が、柳宿はそれを許してくれない。だけど、本当のことを柳宿に言えずこのやり取りが続いている。
「だったら、井宿をここに呼んだらいいじゃない」
「でも、そしたら柳宿は…?」
「一緒にいるわよ?」
何か不都合でもあるのか?と言いたげな顔で緋連を見る。
もちろん井宿とやましいことがあるわけではないが、緋連には不都合な理由があるから、部屋に井宿を呼ぶとしても柳宿にはいてほしくない。