神子を知る者と神子の記憶
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「あ、あいつ!」
向かいの屋根に立つのは獣の姿をした魔神。美朱はその姿に覚えがあるようで指を指して叫んだ。
「魏の部屋にいたやつと同じ!」
「ってことは、あいつを倒せばええんやな!!」
翼宿が鉄扇を構える。
「烈火…」
「翼宿待って!!」
「神焔!!」
緋連の制止もむなしく、翼宿は鉄扇を振り下ろす。だが次の瞬間翼宿の鉄扇から出た炎は風によって煽られそいつに届くどころか、宮殿内に火をつけていく。
「消化しないと!!」
来ている服を脱いでバタバタと火を消そうと試みる魏達。
「…神子、お会いしたかったですよ…」
「えっ…」
声が聞こえたと思うと目の前に誰かが立っていた。
「何百年とこの時を待っていました。神子の力を私のものに出来る時を…!!」
ガシッと先ほど傷ついた腕を掴まれ、その痛みに顔をゆがめた。
「…覚えておいでですか?私のことを…」
「…っ!!離せっ!!」
目の前のそいつに蹴りを繰り出すがその前に飛びのいてよけられてしまった。あまりに強く握られたその場所の痛みが強くて緋連はその場に座り込む。柳宿が駆け寄り、それを他の七星士がかばうように立つ。
「全く、今も昔も七星士とは面倒な存在ですね…」
「あんたいったい何なの!!」
美朱が叫んだ。
「朱雀の巫女に用はありません…」
そいつの手が開いたと思ったら、風が美朱を襲おうと吹き付ける。それは魏が何とか美朱を抱きかかえて転がり避けることが出来た。
「っ…!!」
それでも2人を襲おうと暴れる風から護ろうと緋連が立ち上がり、風を受ける。ただ今の緋連の力では防ぎきれず、そのまま吹き飛ばされ壁にたたきつけられてしまった。
ズルッとそのまま滑り落ちる緋連、背中を痛みが走り起き上がることが出来ない。
「やはり、神子は神子ですね…。まあ、今日はあいさつ程度に済ませておきましょうか。目的は果たせましたので」
そいつの手には柳宿の石が握られていた。
「あたしの石!返しなさい!!」
柳宿がそいつに殴りかかろうとするが風がシュンと横切ったと思ったらもう目の前にそいつはいなかった。
「っう…」
風が柳宿の腕を切りつけたらしく、柳宿は血が流れる場所を抑えた。