秘め事の連鎖
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「あー!!なんかモヤモヤするー!!」
頭をガシガシとかいて机の上にダンと拳を叩きつけた。一応力は抑えたから机は真っ二つにはならずに済んだが、少しひびが入った。
「何をそんなにイライラしてんねん…」
向かいの席に座り、自分の話に付き合ってくれている翼宿がポソリと落とした言葉。ギンと翼宿を睨んだ。
「オレに当たったかてしゃあないやろ、緋連にちゃんと言わんかい」
「言ったって答えてくれないから、こうモヤモヤしてるんでしょうが!」
「ほなら井宿に聞いたらええやないか」
「とっくに聞いてるわよ!「オイラの口から言うことではないのだ」って」
「ほなら、緋連が言うまで待ってたらええやろ」
「いつまでよ!」
「オレが知るか!」
ダンと今度は翼宿が飲んでいた杯を置いた。
「ただいまー!!」
その声が聞こえて柳宿はすぐに席を立ち、その声の主の元へと向かう。
「緋連…」
井宿に挨拶をしていた緋連をギュッと抱きしめた。
「柳宿?どうしたの?っていうか、お酒くさい…」
「翼宿と飲んでたのよ。で、あんたはこんな時間まで何してたわけ?」
「うーん、市街の見回り…?もしかしたら国の人たち狙うかもしれないじゃない?」
「嘘」
「嘘じゃないよ」
それよりも、こんなに早い時間から飲んでいたのかと緋連は柳宿に聞いた。
「飲まないとやってられないことがあるのよ」
「えー、なにそれ…もう、ほらお水もらってくるから先に部屋帰ってて」
抱きつく柳宿を引き剝がし、部屋へ行くように促す。柳宿は何かブツブツと言いながら言われた通りに部屋へと向かった。
「飲まないとやってられないこと?」
「キミのことなのだ」
「私のこと…」
「いい加減本当のことを話した方がいいのだ。今はまだ大丈夫かもしれないが、何かのきっかけで誤解が膨らみ、思ってもいない結果になることだってあるのだ。その時に後悔しても遅いのだ」
「…井宿…」
「今はまだキミに言われた通りに黙っているが、オイラが限界だと判断したら柳宿に言うつもりなのだ」
「…っ」
ギュッと握った拳は震えていて、まだそれを伝える決心がついていないことを物語っていた。
「考えてみる…けど…」
それを言える日は来るのだろうか…。
「柳宿、入るよ!」
侍女たちに用意してもらった水と念のために用意してもらった二日酔い用の薬をもって部屋に入る。柳宿は机に突っ伏していた。
「酔った柳宿初めてかも…」
そう言いながらコトリと水を入れたコップを柳宿の前に置く。
「柳宿、ほら、お水もらってきたから」
「ありがとう…」
水を飲み干した後柳宿は緋連をじっと見つめた。
「あ、もう一杯飲む?」
空のコップを受け取ろうとした手を掴まれる。ビクッと反応してしまった。