思い通りにいかない力
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「大丈夫?まだ回復してないのなら…」
「違う…太一君!!」
何かを感じた時だった、地面が太極山すべてが震えはじめ、美朱の足元に黒い影が現れそれは一瞬にして美朱を飲み込んだ。
「…美朱…!!」
手を伸ばした魏と一緒に美朱は地面へと飲み込まれていく。
「…すごい邪気じゃ…ここまで魔神の力が及ぶとは…」
「美朱…!!」
ダンと緋連が美朱と魏が消えていった場所に拳を打ち付ける。だけどその場所はもう太極山に戻っていて美朱たちが連れられた場所へと連れて行ってくれることはなかった。
「こら!クソババア!!この非常時に何寝てんねん!!」
目をつむりながら何かをしている太一君に翼宿が叫ぶ。一瞬の間を置いて太一君が答えた。
「誰がクソババアじゃ!!魔界への入り口を開いとるんじゃ!!」
その言葉の後に、太一君が地面へと神力を集中させた。
「よっしゃあ!いくでー!」
行く気満々の翼宿をお前では行けないと制す。そして一つの玉をその神力で開けた入り口に投げた。程なくしてその場所から美朱と魏が帰ってくる。太一君の投げた玉は娘娘で、2人を無事に連れ帰ってきてくれた。
「よかった…無事で…」
帰ってきた美朱に緋連は抱きついた。
「オレが消滅…する?どういうことだ?」
朱雀に願って美朱の世界に生まれ変わらせてもらったのではないか、ちゃんと自分はあちらに存在しているのではないかと続ける魏。緋連はその言葉に自分と同じものを感じてギュッと拳を握っていた。
「今のお前の記憶は朱雀が作ったものじゃ、朱雀に祈ったその場でお前は美朱の世界に転生はしたが完全にはいかんかったようじゃな」
完全に宿南魏としての転生が出来ず、鬼宿のとしての記憶をこの世界に置いてきてしまったのだと。
「だから、あの石が必要なのね…」
美朱の元に現れた朱雀星君が言っていた。記憶の石をすべて集めることが出来れば魏は消滅しない。美朱の世界で完全な人間になれると。
「そうだ!あの魔神…天罡とかいうやつが言ってた。消滅するのは魏だけじゃなくて、朱雀も朱雀七星のみんなもって…」
「朱雀の力が無くなったら私たちは存在していられないということね…」
美朱の言葉に緋連は前を見た。迷っていられない。魏の記憶の石を早く集めなくてはいけないと。
「美朱、朱雀はお前に助けを求めた。今度の敵は強大じゃ、だが幾多の困難を乗り越えたお前たちならきっと今回も乗り越えられるじゃろう」
魔神の封印が解かれる前にどうにかして朱雀の力を取り戻さないといけない。