玄武の神座宝
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「緋連!おいっ!お前ならこの壁どうにか出来るんだろう!!」
鬼宿が縋りつくが緋連はそれを静かに振り払った。
「緋連、お前は美朱を見殺しにっ!!」
「たまちゃん!」
緋連の胸ぐらを掴む鬼宿を柳宿が諌める。緋連はそれに動じずに目を瞑ったまま何かをしているようだった。
(冷たい、私このまま、死ぬの…)
(美朱、聞こえる…?)
(緋連…。私、凍っちゃった?)
(大丈夫。負けたくないんでしょう?強く願えばいい。それはあなたの力になる。神座宝を見つけて鬼宿と一緒に過ごすんでしょ?こんなところで負けて本当にいいの?)
北甲国に来た時に約束をしている2人の姿を見た。それが朱雀に願う一番の願い。2人には幸せになってほしい。それはここにいる誰もが思っていることなのだ。
(私、負けたく…ない!神座宝を手に入れて、鬼宿と…!!)
美朱がそう強く願った時、緋連の体を朱い光が包んだ。すると美朱に貸した柳宿の腕輪が小手に変わった。
「…鬼宿、あれ見てみぃ!!」
いくら叩いても割れない氷の壁の前で項垂れる鬼宿に翼宿が美朱を指して言った。その声に鬼宿が美朱を見たとき、美朱を包んでいた氷が、綺麗にパリンと砕け散ったのだ。美朱の体中を朱い光が包み込んでいた。
「あたしの腕輪が…」
「柳宿の力。って言うか、巫女の気が腕輪を小手に代えたみたいね」
スッと手に印を結ぶと見えない透明の壁がガラガラと崩れ落ちる。氷の中から出てきた美朱は息を整えていた。鬼宿が駆け寄った。
「さて、玄武七星士、朱雀の証の朱い光が美朱を纏っていることはもうお分かりでしょう?」
「…ああ…」
「それに、巫女は七星士しか使えないその腕輪を小手に変える力を見せてくれました。これ以上の証拠がどこにありますか?」
緋連の言葉に斗宿と虚宿はそっと頭を下げた。
「…巫女を含め、皆さまには大変失礼をいたしました」
「ってことは、神座宝の場所まで案内してくれるの?」
美朱の質問に斗宿が頷く。その言葉に喜んでいる美朱達。柳宿はそっと鬼宿に近付く。
「たまちゃん…。次緋連の胸ぐらつかんだりしたらただじゃおかないわよ」
と、にっこりと告げた。鬼宿の表情は周りの笑顔とは反対に恐怖に青ざめた表情へと変わったのは言わなくても分かる事である。