玄武の神座宝
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「美朱、前に来て…」
「巫女って試すって言われても…。私、何も力持ってないんだけどなぁ…」
「大丈夫よ。あなたの中にある朱雀の力、きっと護ってくれるわ。それから柳宿…」
手を握ってくれている人の顔を見上げる。
「腕輪、美朱に貸してあげて」
「これ?」
「でもそれって、柳宿にしか使えないんじゃ?」
そう、これは北甲国に旅立つときに太一君にもらった腕輪。柳宿の気に反応して腕輪が小手になる仕組み。だから本来であれば彼にしか使えないもの。緋連は美朱には使えない代物を美朱に渡してどうしようというのだろうか。
緋連に言われたとおりに柳宿は腕輪を美朱に渡した。
「で、私は何をすればいいんですか?」
腕輪をつけた後、美朱は緋連達よりも一歩前に出て2人に問う。
「着ている物を脱げ」
斗宿が告げた。その言葉に七星士達からブーイングの嵐。何を想像しているのかと緋連はため息をついた。
「美朱、脱げる範囲でいいよ。下着までだったらいいんじゃないかな?」
その言葉に意を決したのか、美朱が服を脱ぎ始めた。後ろで鬼宿が他の七星士に美朱を見るなと彼らの視界を遮ろうと必死に動いていた。緋連はそれを何も言わずにじっと見つめていた。
その変化に隣にいる人物が気付かないはずが無い。ギュッと彼女の肩を握りしめる。
「柳宿?」
「緋連は、緋連よ。だから負けちゃだめよ」
「ありがとう」
優しく包んでくれる彼の温もりに緋連は微笑んだ。服を脱ぎ終え一歩前に出た美朱の姿を見つめる。
「よし、そのまま動くな…」
虚宿に手を翳されると美朱の体を冷たい冷気が包む。そのすぐ後に自分達の目の前に氷の壁が張られたのを緋連は感じた。氷の壁を作った本人を見つめる。彼は何も言わずに美朱を見ていた。
「…冷たっ…」
美朱の体中を氷が包んで行く。ピキピキと足から腹にかけてあっという間に凍ってしまった。負けられない。その思いが美朱から緋連に伝わってくる。
「もう、やめろ…!!」
それを見ていられなくなった鬼宿が一歩踏み出すが、氷の壁にぶち当たり、後ろに倒れこんでしまう。
「…氷壁を作られたことも気がつかないとは…。さて、神子一体どうしますか?」
斗宿が緋連の顔をみて問いかける。だけどそれに緋連は微笑みで返しただけ。
「私は美朱のこと信じているわ。あの子は負けるはずないもの」
「それはどうでしょうね…?」
ピキピキと氷は美朱を包んで行く。ついに、体中、頭まで氷に包まれてしまった。氷の中には美朱の姿。鬼宿が氷の壁に拳を打ち付けながら美朱の名前を叫び続けていた。