玄武の神座宝
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やめなさい!玄武七星士、私達は争いに来たわけではない!」
「そんなこと、信じられるかって言うんだよ!!」
もう一度弓を構える。しかしそれも緋連にによって簡単に砕かれてしまった。
「私達は争いに来たんじゃ…」
ぐらりと視界が歪む。まだ、尾宿と戦ったダメージが回復していないせいで体がふらついてしまう。
「緋連!」
支えようと駆け寄ってくれる柳宿を緋連は、後ろへと突き飛ばす。彼を狙って氷の竜が襲って来ていたのだ。彼の代わりにそれを緋連が受けた。
「…うあっ…」
4体の氷の竜が緋連の両肩、両足にかみつき牙を喰い込ませていく。また、緋連の体からは血が流れ落ちる。
(どうして緋連ばっかり、傷つくのよ!!)
護ると決めたはずなのに。自分は護られてばっかりだ。先ほどの戦いでも今も…。どうして、自分は彼女を護れないのだろう…。
「もうやめなさいよ!!」
その氷を操っている人物に柳宿は殴りかかった。
「柳宿っ!!」
その姿に他の皆も彼の姿を見つめる。痛みに顔を歪めながら緋連もそれを見つめた。
殴りかかってくる柳宿に避けようともしない斗宿。柳宿の拳は確かに彼の体をとらえていた。
「えっ…?」
拳が確かに斗宿の胸元を捉えていたはずなのに、その体を自分の拳が当たることなく通り過ぎていく。そして、その勢いのまま柳宿の体は斗宿の体をすり抜けた。
「どういうこと…」
「玄武七星士は200年前に死んでるから…。彼らは、残留思念…霊魂なの…」
緋連の言葉に真意を窺うかのように目の前にいる2人の顔を見た。
「そういうこと、俺らの肉体は200年前に滅んでるってことだ。残念だったね。お宝目当ての盗賊さん」
「盗賊じゃないわ。私達は朱雀の者。玄武の巫女が残した神座宝に用があって来た…」
パキッと緋連の腕や足を咥えていた氷が砕けて行く。緋連の体を朱い光が包む。
「あの光は…」
「玄武七星士、聞きなさい。私は朱雀の神子…。この者達は、朱雀七星士、そして、朱雀の巫女です。危害を加えるのを許すことは出来ません」
ハッと緋連の顔を見る。その顔は間違いなく神子の顔だった。
「そんなこと、信じられるものか…!」
「道を開けなさい!同じく、神獣に選ばれた者同士が争う必要はない!」
緋連のその声に押されて虚宿と斗宿が少しだけ後ずさる。いつの間にか柳宿は緋連の側に来ていた。
「緋連…?」
「大丈夫。私は私だもの…」
ギュッと彼の手を握る。
「…ならば、そこにいる巫女が本物かどうか確かめさせてもらう…」
「あなたの体から出る朱い光は、確かに朱雀のもの…。ですが…」
「…何をさせるつもり?内容によっては玄武七星であろうと…」
「悪いようにはしません。それに神子がいると言うなら、私達の術は簡単に解かれてしまう…」
斗宿の言葉に緋連は頷く。