玄武の神座宝
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軫宿の力でも完全に傷が癒えなかった緋連の回復を待って柳宿が洞窟の入り口を塞いでいる大岩を除けた。まだ力が完全に回復していない緋連は柳宿の背に体を預けて洞窟の中へと入っていく。
「うわぁ、真っ暗…」
洞窟の扉が閉まった音がすると闇に包まれる。前も後ろも見えない闇が広がる。
「でも、おかしいのだ…。青龍の1人が倒されたのに、何もしかけてこないなんて…」
「…考えても仕方ないよ。きっとチャンスを狙ってるんだと思う…」
仲間の七星士が倒されたというのに、他の青龍七星士からのアクションは何もない。付近にも青龍たちの気は感じ取れなかった。それでも彼らがこのまま引き下がるわけはないと確信している。そのうち何かしらを仕掛けてくるはずだと。
ドタッと誰かがこける音がして翼宿が鉄扇で火をつけてくれる。こけたのはやはり美朱で、その足元にはたくさんの骸骨が並べられていた。
「…なんで、人の骨が…」
美朱を抱き起こす鬼宿。そして、そんな彼らを後ろから何かが狙った。
「鬼宿!避けて!」
緋連の声に美朱を庇った鬼宿。何かが彼の腕を掠っていった。
「…氷の矢?」
鬼宿たちの後ろの岩壁に刺さった矢を見つめる。緋連は柳宿に背中から下ろしてもらうと前を見据えた。
「神座宝を狙って来たのが運のつきだったな!」
「神座宝は誰の手にも渡さん!!」
ぼうっと浮かび上がる二つの影。それは、ありえないくらいの気を放っていた。
「誰なの!姿を見せなさい!」
美朱が言うと、その二つの影はしっかりと姿を現した。二つの影が纏う気、その気に緋連は覚えがあった。
(玄武の気…!?)
そのうちの一人隻眼の男が何か呪文を言っているのが聞こえてくる。それに対処しようと緋連も印を結ぶ。隻眼の男から氷の魔物が出てきて自分たちを襲おうとしたのを緋連の術が砕き落とした。
「あなたたち…」
「ほう。久しぶりに手ごたえのある者が来たな…。オレの名前は斗宿」
「オレの名前は虚宿!」
彼らの名前を聞いて、他の七星士、美朱も驚きの声を上げる。
「斗宿に、虚宿…。玄武七星士、ね」
「んな、アホな。あいつら200年前に死んどるはずちゃうんか…!」
そう、この国に訪れた時に長老から聞いたのだ。玄武の巫女は200年前の人物だと。ならばなぜ目の前にいる2人が玄武七星の名を名乗るのか。
「そこを通しなさい!私たちは朱雀の者です!」
緋連が2人に呼びかける。
「朱雀の…?」
「信じるな斗宿!どうせ、今までの神座宝目当てのやつらと一緒さ!」
虚宿と名乗る少年が弓を構える。しかし、それを放つ前に緋連が矢を壊した。
「なっ…!」
弓を構えていた本人がそれには一番驚いていた。