キミと過ごすクリスマス
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今日はクリスマス。誰もが家族や友達、そして恋人、大切な人と一緒に過ごす特別な日。もちろんそれは、現代に転生して出会った自分達にも当てはまること。
「今日はお母さまたちが許可をしてくれたのかしら?」
そう言って横を歩く彼が話しかけてくる。朱雀を巡る物語の中、出会った2人。現代に転生して、2人が巡り合えたのは本当に奇跡だったと思う。
「うん。お父さんは別に構わないって言ってくれたよ。お母さんは、お父さんが説得してくれたみたい」
両親のやり取りを思い出して少し笑みがこぼれる。母に今日のお泊りのことを伝えた時に少し渋っていたが、それでも今日出かけるときには「行ってらっしゃい」と送り出してくれた。
「嫁入り前の女の子なんだから!って、言ってたけど…」
「そりゃ、心配でしょうよ」
自分達は転生前からの付き合いで、恋人同士だったからお互いのことは分かっているけれど、両親はそうはいかない。
いくら自分が良好な関係を築いていても大切な娘を男の元へ送り出すのはまた話が違ってくるだろうと。
「私は柳宿だったら別に、いいのに…」
小さくつぶやくとコツンと彼の拳が額にぶつかる。
「そういうこと簡単に言わないの…!」
「本当のことなのに…」
少し頬を膨らませてむくれる緋連。わかっている、両親が自分のことを大切にしてくれていることを。そしてその両親の想いを壊さないように柳宿が護ってくれていることも。
「早く柳宿と結婚したいなぁ~」
あの世界で彼と交換した指輪を空に翳して呟いた。
「そうね、あたしもあんたと結婚したいわ。だけど、今しか楽しめないこともたくさんあるんだから、一緒にゆっくり進んでいきましょう」
彼の手が空に翳した手に重なった。
その後はクリスマスムードに沸く街を歩いてたくさんの時間を過ごした。街を歩く人は日が傾くにつれてドンドンと溢れてくる。イルミネーションの電飾がついて、普段は静かな夜が明るく照らされる頃、2人は街に飾られている大きなツリーの前に立っていた。
「どうしたって私たちの顔しか映らないよね…」
必死に手を伸ばしてみるが、インスタントカメラは目の前のツリーの全貌を入れることは出来ないだろう。
「いいじゃない、2人の隙間からツリーが見えるんだから。これはこれでいいわよ~」
そういってカメラのシャッターを押す。パシャリと撮った写真を今すぐに見ることは叶わないが現像した時のお楽しみだと言ってもう二回シャッターを切った。