過去~星の記憶・次に出会うまで~
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眠っているあなたを見ていると、いつの間にか口喧嘩がないと寂しくなっていた自分がいることに気が付いた。私たちがした最後の会話覚えてる?あんなのがあなたとの最後の会話だなんて嫌だって思ったの。
ゆっくりと体を癒してほしいけれど、目を覚ましてほしいという気持ちも混在していて…。ねえ、あなた本当に何もしてない?
私があなたの光に惹かれるように何か術でもかけたんじゃない?そんなことを考えるくらいに自分の光があなたに向かっていることに気付いた。
プリンセスや仲間たちと同じくらいにあなたの存在が大きくなっているって話をしたらどんな顔をするかな?
「プリコンは終わり?」なんて言うのかしら。不思議ね、私もあなたもお互いの言葉を漏らさずに言い合いしていたなんて。
あの時あなたがいなくなってから気付いたこの気持ち。もっと早く気付いていれば良かったわね。私たちは別々の星を護るセーラー戦士。
護るべきものも目的も、全てが違う戦士だから。いつまでも一緒にいられるはずがないと分かっていたはずだったのに…。
部屋の扉を開けて、静かに眠るスピカの側に行く。彼女が眠り続けて3日ほどが経とうとしていた。毎日様子を見に来ているヒーラーは彼女の部屋にキンモク星に咲く花を毎日飾っていた。
「ったく、いい加減起きなさいよ…」
静かに眠るその人に言葉を落としてみるがそれは届いたかはわからない。彼女からの反応はなく、それは部屋に溶けていったから。
「少しくらい返事してくれないと、張り合いがないわ」
布団の中の手を優しく握った。その手はまだ自分を握り返してくれることはない。スピカの怪我は酷く、いつ目覚めるかは分からないと聞いていた。
「私や女の子を庇うからよ…。本当、バカ。早く目を覚まして。たくさんあなたに言いたいことも怒りたいこともあるんだから」
コンコン
扉を叩く音に手を離して応対する。部屋を訪れたのはファイターとメイカーで、彼女たちも時間があればスピカの様子を見に来てくれていた。
「スピカの様子は?」
何か変わったことはなかったかと尋ねるがヒーラーは特に何もないと返す。
「いつもと一緒よ。眠っているだけ…起きる気配も何もないわ…」
「そう…。でも今はゆっくりと眠らせてあげましょう。目覚めてしまったら、また戦いの運命が始まるのだから…」
街を破壊し尽くしたあいつは、どこかに息を潜めているのだろう。不思議なほどにあれから何もない。もしかしたらスピカの目覚めを待っているのかもしれないと思うほどに。