戦いの始まり
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月の王国がまだ光り輝いていた時。銀河で1人のセーラー戦士が生まれた。彼女は守護する星を持たず、銀河を彷徨い歩き、銀河で戦っていた。長い長い戦いに疲れ果てたその時に月へと降り立った。
月の王国に受け入れられたその戦士は月を守護する戦士たちと協力して月を護るために戦った。彼女の戦闘力はどの戦士よりも高かった。その戦士と一緒に戦場に出れば負けることはないとそう言われていた。その戦士の幸せは自分を受け入れてくれたクイーンと月を守護する戦士たち、そしてプリンセスの笑顔を見ることだった。
その幸せは続いていくと思っていた。あの悲劇の瞬間までは。
「お呼びでしょうか、クイーン」
目の前に座る自分の護るべき方に跪き挨拶をする。月の王国の女王クイーンセレニティに呼ばれ戦士はその場所にいた。
「あなたに大切な使命を授けます」
この月を狙うたくさんの者たちから戦って護ってきた。こんな風にクイーンに呼ばれるときはいつも何かが月を狙っている時。
「この月が曇って来ているのは知っていますね?」
クイーンの言葉に頷く。最近の月は変わらない輝きを保っているように見えるが、少しずつ輝きが失われているのに戦士たちは気付いていた。
「私の力が至らぬために、申し訳ございません…」
銀河を彷徨っていた自分を受け入れてくれたこの月を護りたいのに。何かが銀河で起きている。この月を脅かすことになる何かが。
「大丈夫。あなたは、あなたに出来ることをしてくれていますから」
玉座から下りてくるクイーン。その仕草一つ一つに見惚れてしまう。
「最近、太陽の動きが活発になっていることは気付いていますね…?」
「はい。やはりあの太陽から何ものかが幻の銀水晶を狙っていると思われます」
「月と地球の関係は良好です。しかし、それを良く思わない者がいるのもまた事実」
最近では月のプリンセスと地球の王子、エンディミオンが秘かに会っていることにクイーンは胸を痛めていた。その逢瀬が悲しい出来事になるのではないかと。そして、セレニティを守護するセーラー戦士たちはその恋の行方が辛いものにならないかと心配していた。
「あなたには他の星に行き、星たちの輝きを繋いでほしいのです。これから来る大きな戦いのために」
「この月を離れるということですね…」
握った拳。この月を離れて星たちを繋ぐ。それは自分にしか出来ないこと。
「このままでは小さな星々の光が消えていく…」
「ですが、それでは月の守護は…」
「外部のセーラー戦士、プリンセスを守護するセーラー戦士がおりますから」
だから安心してくれと微笑むクイーン。これが悲劇の始まりに過ぎないことはまだ誰も気づかなかった。
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