星の輝きと歌声だけの真実
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昨日降った雨が上がり、太陽の光が真珠の家に差し込む。眩しさに手を翳しながら真珠はそっと家の門を後にした。
文化祭の時に月野うさぎのもつスターシードが真のスターシードだと敵にバレてしまった。きっとニャンコは何かしら仕掛けてくるだろう。それに、昨日火球と話していた希望の光の事。
「…私のこの力、使うのは希望の光も何も無くなった時…」
そう、その時にしか自分の力は使わない。もう、大切な者を失いたくない。そして、この星を…、大切なプリンセス達がいるこの星を絶対に壊したくはないから…。
だから今は星を繋ぐことに専念しよう…。キュッと唇をかみしめ真珠は静かにその場を後にした。自然に足が向いていたのだろうか辿りついたのは学校。
うさぎ達は今日も登校しているはずだ。今日は制服を着てはいないので校舎に入るわけにはいかない。そっと、自分のクリスタルを握りしめ祈りを込めた時だった。
ピーッ!!
甲高い笛の音が聞こえてくる。まだ授業の時間ではないはずだ。なら、避難訓練でもあったのだろうか?
そんなことを考えていると真珠の真正面からドタドタと地面を揺らしながら走ってくる1つの影が見えてくる。それは真珠に気付くことなく目の前を通り過ぎ、校庭に砂埃を巻き上げ校舎の中へと消えて行った。
「…今のって、レイちゃん…よね…?」
何事なのだろう?そう首を傾げる。先ほど聞こえてきた笛の音、そして駆けてきたレイ。二つを考えると信じられないような答えが導き出されてしまった。
「…きっと、今の笛がレイちゃんを呼び出す合図…ね…?」
うさぎに危険が迫った時に笛を鳴らすように、そう決めていたのだろうか。きっと彼女達の事だ他にもたくさんの防犯グッズなんかも用意しているだろう。
「でも、レイちゃんよく笛の音聞こえたわよね…」
よっぽどの地獄耳なのだろうとクスリと笑う。
(どうか、セレニティと守護戦士達の光が永遠に繋がっていられますように…)
クリスタルをてのひらの上に浮かせる。そのクリスタルは微かに光り輝いて、いくつかの光を放ち、彼女達がいる教室へと向かって行く。
そして、彼女達の守る星と同じ色にクリスタルが光輝き、その光は消えて行った。
「…彼女達の個々の輝き。綺麗ね…」
自分には自分だけの星が無いから、銀河中の星の光が無いと自分は輝く事が出来ないから。
(…私の星は無いから…。クリスタルの光が無くなってしまえば私も…)
今クリスタルは確かに光り輝いてはいる。だけど、それは真珠の光じゃない。他の星のセーラー戦士達の輝きが集まって、1つのステラ・クリスタルになっている。
クリスタルの輝きは真珠自身の輝きではなく、他の戦士たちや星たちの光を受けたもの。そして、その光の結晶となったこのクリスタルを守る自分の使命。もしこれをギャラクシアに渡してしまえば全ての星は消えてしまうだろう。
(そんなことはさせない…絶対に…)
このクリスタルも自分のスターシードも渡さない。何があっても絶対に…。そして、希望の光も繋いでみせる。そう誓って真珠はその場を後にした。