重ならない輝き
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正体をお互いにばらしてしまった次の日、スリーライツと真珠は教室に姿を現さなかった。
昨日の今日で真珠達とどう接していいのか考えていたうさぎ達だったが、教室にぽっかり空いた席を見つめていると少し辛くなったのは本当の事。
放課後、いつも通り集まったクラウンで、スリーライツ達の事を話していた。
「…仲良くなったつもりで、全然お互いの事分かってなかったのかなぁ…」
「私たちも、自分達のこと何も話してなかったものね…」
「真珠ちゃんも、こうなる事分かっていたから私達に教えてくれなかったのかなぁ」
話せるときがきたら話すと言っていた真珠。その時じゃなかったから、飛行機の中で変身を止めていたのだろうか。
彼女が静かに片付けていた背中を見ていることしか出来なかった自分たち。その背中はとても、寂しそうで、泣いているようで…。
窓の外を見つめていたうさぎが、クラウンに向かって歩いている1人を見つけ立ちあがった。
「うさぎちゃん?」
突然立ち上がるうさぎに皆が注目する。うさぎの視線は自動ドアに注がれたまま。ドクンドクンと心臓が早く打つのが分かった。
静かに1つの影が自動扉の前に現れる。
「いらっしゃいませ」
ウェイトレスがその人を案内しようと出てくるが、それを断り、その人は自分達の元へと歩いてきた。
「真珠ちゃん…」
「ここにいると思ったわ…。レイちゃんはまだ来てないのね?」
「レイちゃんは、アルバイトがどうのこうのって…」
「そう…。今日は学校行けなくてごめんなさい。全部話すわ。今まで黙っていた事…それから、スターライツとの関係も…」
うさぎの隣の席に静かに腰かけ真珠はウェイトレスに注文した。真珠が注文した紅茶が運ばれてくるまでお互いに会話は一度も無い。他愛ない会話を繰り返した日常にはもう戻ることは出来なかった。
「何から、話したらいいかな…」
カチャリとコップが置かれる。真珠に全員の視線が集まった。
「私の戦士としての使命をまだ詳しく話した事はなかったわね…」
いつかの公園でせつながチラリと言ったスピカの戦士としての使命。星を繋ぎ輝かせる戦士だと。
あの時はせつなと争いそうになっていたため、詳しく聞く事は出来なかったが、今やっとそれが聞けるのだと静かにその話に耳を傾けた。
遠い昔、自分が戦士の1人として生まれ落ちてからしてきたことを全て話した。クイーンも火球も受け入れてくれた真実。そして、辛い過去。何を背負っているのか…。
あの時何故真珠が泣いていたのか、アルテミスにはようやく分かった。彼女が背負っている宿命は自分たちよりも、とてつもなく重く、厳しいものだったから。