休息の時
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薄暗い夜の街、真珠は灯りの消えた十番商店街を歩いていた。目的地はゲームセンターの「クラウン」。真珠達がいつも利用している喫茶店のクラウンもオーナーが一緒らしい。
「すみません、元基さん」
ゲームセンターの前で待ち合わせていた人物に真珠が声をかける。元基はこのゲームセンターの店員で美奈子やうさぎ達とも仲が良く、真珠もお世話になっている人物。
「それより、こんな遅い時間に出歩いて大丈夫かい?」
「大丈夫ですよ。私結構強いですから」
にっこりと笑う真珠に元基は確かにと笑った。
「はい。じゃあ、この店の裏口の合鍵ね。真珠ちゃんなら安心して渡せるけど。調べものもほどほどにして出来るだけ早く帰るようにね」
元基の手から真珠の手に、1本の鍵が渡される。
「ごめんなさい無理言って」
「大丈夫、大丈夫。あ、でも、物の配置は変えないでくれよ。バイト達に説明する時困るから」
「わかってます」
「じゃあ、気をつけてね」
真珠は元基に頭を下げると、ゲームセンターの裏口へと回る。うさぎたちに内緒で調べ物がしたいからと元基に頼んでいた。このクラウンのセーラーⅤゲームから繋がる司令室へと入るために。
「今度元基さんにお菓子作ってお礼しなくちゃ」
静かに裏口に入り、鍵を回して中へと入る。セーラーⅤゲームの前に来て、特別なスペルを紡いだ。真珠の言葉を受けてそのゲーム機は下から階段を現した。
「久しぶりだわ…司令室…」
カツンカツンとゆっくりと階段を下りて行く。真珠が降りた後、ゲーム機は元の位置へと戻って行った。自動扉の開く音がして大きな扉が開く。
目の前に広がるのはとてつもなくたくさんのコンピューターたち。その中の1つを起動させ真珠は持ってきた飲み物を口に含んだ。
「さてと、まずは、敵の事ね…」
夜天と一緒に行ったペットショップでもらったプロデューサーの名刺を取り出す。根津宙子…。その名前を入力したが、どうやら地球に存在する人物ではない事が分かった。
「やっぱり、彼女が敵の1人ということ…?」
初めてファージを見た時に彼女は自分の事を「セーラーアイアンマウス」と名乗っていた。しかし、彼女からはセーラー戦士の持つクリスタルの輝きを感じられない。すでに何ものかに奪われ、操られていると言うことなのだろうか…。
敵の目的はスターシード…。しかし、今までのスターシードは黒く染まり、その輝きを維持しているものはない。敵はそれをみていつも外れだと言っていた。ならば、その輝きを維持できるものが敵が狙っているスターシードと言うことだろうか。
「スターシード…。それぞれが持つ個々の輝きのことなの…?」
スターシードと検索画面に入れてみるが、しっかりとした答えは得られなかった。敵が狙っている当たりのスターシードとはどんな輝きの物なのだろうか、1つなのだろうか、それとも複数あるのだろうか。
「…火球が言っていた星の輝きの事なのかしら…」
人は誰しも1つの輝きを持っている…。その輝きは何度生まれ変わっても変わることはない…。
もしそのことなら。なぜ敵はそのスターシードを狙っている…?
目的は…?地球のどこに巣食っている?
コンピューターを叩いてみてもそれらしい答えはもらえない。
「銀河テレビ・プロデューサー…か」
最近出来た銀河テレビ…。夜天達の収録で何度か訪れているが特に怪しい感じはしなかった。なにか怪しかったらさすがにスリーライツの面々も気付いているだろう。
しかし、根津が銀河テレビのプロデューサーを名乗っているのなら怪しい感じもしてくる。
「銀河テレビ…調べた方がいいかもしれないわね…」
今度、夜天達の収録と重なった時に調べてみよう。表向きは普通のテレビ局でも、裏に何かあるかもしれない。彼らの付き人をしているおかげでテレビ局への出入りは簡単に出来る。休憩時間終了までに帰ればきっと大丈夫なはずだ。
その日から真珠は毎晩付き人の仕事が終われば司令室に敵の事を探るため、新しい情報を手に入れるために通うことになった。