孤独の星たち
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次の日、夜天はペットの紹介番組の出演を見事に成功させる。ルナの笑顔がひきつっている気がしたのは真珠だけだろうか…。
「でね、昨日ルナが夜天君と一緒にテレビに出てたの!」
「そ、そうなんだ」
「だから、追跡」
昼休みうさぎ達に誘われて真珠は一緒に裏庭に出かけていた。ルナには夜天の家にいることは内緒にしてもらっている。
自分も黙っておかなければ美奈子たちが怖いことは十分にわかっている。
「追跡って、別に夜天はルナを誘拐したわけじゃないと思うんだけど…」
というかルナが夜天のルックスに惹かれてついてきたと言っても良いだろう。
夜天に笑顔で手を差し伸べたからと言って、ルナにはその場から逃げられることも出来たのだから。裏庭の大きな木の下で夜天は誰も寄せ付けずに小説を読んでいる。
こそこそと茂みの隙間から夜天の様子をうかがううさぎ達。真珠は、少し離れた場所で事の成り行きを見守っていた。
「あの…」
そんな真珠に1人の生徒が話しかける。
「何か、用ですか?」
「こ、これ…!」
女の生徒から差し出されたのは一通のラブレター。不思議そうにそれを真珠は見つめる。もちろん自分宛でない事は分かっている。
「星梨さんですよね…?」
「そうだけど。あなたは?」
いきなり手紙を差し出されても困る。封をしてあるシールはハートマークなのだ。ああ、すぐに察しがついた。
「…そういうのは自分から渡した方がいいと思うけど…」
「あ、あの、渡してもらうだけでいいんです!私、あの…」
「…ま、本人読まないかも知れないわよ」
「い、いいんです…」
まあ、これを口実にうさぎに夜天と話すきっかけをあげてもいいかもしれない。この女の子には失礼だと思ったが…。
「渡すだけだよ」
女の子からラブレターを預かり、真珠はうさぎ達の元へと歩く。女の子は真珠に頭を下げ、その場を走り去って行った。
「うさぎちゃん、はい」
うさぎにラブレターを渡す。
「えっ…!?」
目をパチクリとさせて、真珠を見るうさぎ。
「何これ?」
「何ってラブレター」
「…ラブレター!?」
あわあわと腕を動かすうさぎ。何を慌てているのかと真珠は首を傾げる。
「真珠ちゃんが、うさぎちゃんにラブレター…!?」
「ちょっと、まこちゃん…」
「真珠ちゃんの気持ちは嬉しいんだけど、私には、まもちゃんが…」
一体何の勘違いをしているのだろう。
「そのラブレター夜天宛てだから」
しかし、その言葉は更に混乱を呼んだ。
「夜天君に、ラブレター、ですって!!」
美奈子に胸倉を掴まれてブンブンとゆすられる。
「ちょ、美奈子ちゃん落ち着いて…!」
まことがどうにか止めてくれる。真珠は制服を直すと、美奈子にため息をついた。
「どうして、私が夜天にラブレターを書かなくちゃいけないよの…。夜天のファンからのラブレター」
「もう、ややこしい言い方をするあんたが悪いのよ!」
「そのラブレターきっかけにして、夜天に話しておいでよ。ルナの事も気になるでしょう?」
「ありがとう、真珠ちゃん」
ラブレターを持ちながらうさぎは夜天へとかけて行く。