叶えたかった未来
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柳宿の実家に行くために市街を歩いている。
思い出すのは初めてこの世界に辿りついた時の事。
柳宿と出会い、鬼宿と一緒に沢山の衣服や髪飾り、アクセサリーなどを買いそろえたことを思い出しながら歩いていた。
「なぁに、何か欲しいものでもあった?」
市街のお店を見つめながら歩いている緋蓮に柳宿が話しかける。
それに緋連は首を振り答えた。
「欲しいものがあったらいいなさいよ」
ポンと頭に手を置かれる。それに緋連は頷いた。
ルンルンと市街を見ながら歩く柳宿は出会った当初の柳宿と同じ。
以前は鬼宿がいて、柳宿は女の格好をしていたが、今は男の人の格好で、自身も彼が男だと知っている。
その上、手を繋いで歩いているなんて、ちょっとしたデートみたいだと思った。
「あっ…!」
緋連の声に立ち止まり、何かあったのかと彼女の顔を覗き込む。
「ちょっと、柳宿ここで待ってて!!」
「あ、ちょっと、緋連!!」
するりと握っていた手から彼女の温もりが離れていき、彼女の姿も人込みへと消えて行った。
またあの時のようにはぐれるわけにもいかず柳宿は仕方なく通りゆく人達の邪魔にならないように端の方に避けて彼女の帰りを待つ事にした。
あの時出会った商人を見つけた。ただの口約束だったからもしかしたらもうあれは置いてないかもしれない。
柳宿と一緒にペアで持てたらと思った商品。
それを確かめたくて商人の元へと駆け寄って行った。
「おう、綺麗なお譲ちゃん、この前のちゃんと置いてあるよ!」
駆けてくる緋連の姿をみるなり、商人は彼女が欲しかったものを商品台とはまた別の場所から取り出してくれた。
「あ、ごめんなさい。その今日は…」
通りがかりに商品の事が気になって寄っただけで、今買うお金はないのだと緋連は頭を下げる。