侵入者
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あの日、朱雀が再び目の前に現れた。
朱雀の神子として朱雀の皆と一緒に戦った時からどれくらい経ったのだろうか…。
彼の温もりと一緒に朱い光に包まれていた事は憶えている。
だけど、その後の事は憶えていない。
気がつけば、朱雀が紅南国の空を舞い、人々の姿をただただ見つめていた気がする。
再建に追われる人達、戦争が終わって幸せそうにしている人達。
大好きな皆の姿を見つめていた。そんな時間がずっと自分の中で流れていた。
そんな時、今までとは違う感覚に包まれて私は自身の意識をはっきりと持った。
「朱雀の神子、そなたにもう一度戦ってもらわねばならぬ…」
「…朱雀…」
感覚がハッキリと蘇ってくる、静かに目を開くと目の前に朱雀星君の姿があった。
「…また、私に戦いに行けと言うのね…」
朱雀がこの姿の自分を、神子を求める時はいつもこの世界で何かが起こる時。
それも、戦いが…。
だけど、自分の親友であった美朱や唯がこの世界で残りの四神の巫女となり全て終わったはずだ。
なのにどうして目の前の朱雀は戦いに行けと言うのだろうか。
「そなたと朱雀の巫女にしか、頼めぬ」
そこで気が付いた、目の前の朱雀星君は以前に朱雀の巫女が呼び出した時よりも神々しさが無くなっていることに。
「…一体何が…!」
「朱雀の巫女の世界で我の神力が失われつつある…」
朱雀の巫女の世界ということは、美朱や唯のいる世界。
こちらとは違う、もう1つの異世界の事。
そこで朱雀の神力が失われているとはどういう事なのだろうか。
かつて朱雀、青龍、白虎、玄武の力を合わせ、異世界を侵そうとしていた邪悪な存在を封印したのだという。
だが最近、誰かが異世界での朱雀の力を奪い、邪悪なものを封じ込めていた封印が解かれようとしているというのだ。
そして、それは異世界を侵そうとまた邪悪な力をつけてきているという。
朱雀は神力が弱っている自分の代わりに神子に行ってほしいのだと、皆の元に危険を知らせるために、そしてまた再び朱雀に力を与えるために。
「…行くわ…。皆の所へ…」
グッと拳を作り、朱雀へ一度頭を下げ少女は戦いへとまたその身を投じるために歩きだした。