突き付けられる現実たち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
玄武の神子に引かれて続く道の先。何かに引っ張られる感覚がして、ピクリと体が反応した。
パチパチと瞬きを繰り返すと眼前に広がる景色は見慣れた天井。
「…私…」
ゆっくり体を起こす。意識を失う前に感じていた重く嫌な気は体から消えており、わずかではあるが朱雀の気が以前のように感じられた。
そして、横には玄武の神子。
「ありがとう、玄武の神子…。でも、玄武の神子の玉も割れちゃったんだよね…」
「構わない。お前の危機を感じて私は来たのだから」
「いつまで、いられるの…?」
玉が消えたということは他の神子と同じように消えることは決まっているのだろう。緋連をこの場に連れて帰ってきてくれた玄武の神子との別れがいつになるのだろうか。
「まだ、することがある。それが終わるまではいるつもりだが…」
それは天の定めだからわからないと続けた。玄武の神子がしなくてはいけないこと。予想はつく。あの冬雅という敵のこと。
彼は玄武の神子に仕えていたと言っていた。きっと四神の神子としてみんなと一つだった時に玄武の神子は感じていたはずだ。冬雅の存在を。
「私よりもお前のことだ…」
「…私のこと…?」
体から魔の気が消えた。これでみんなとまた一緒に戦えるから、緋連の問題は解決したのではと思うのだが、玄武の神子はそう簡単なものではないと続けた。
「見ろ」
そう言われて手鏡を渡された。
「…っ!!」
その手鏡を見て緋連は絶句し、手が震えた。
「元より私たちの存在は曖昧なもの。朱雀の力が弱まり、加護を断ち切ったからだろう…」
「前に見間違いかもって思っていたけど…」
もう一度鏡を見つめる。だけどその鏡の世界に緋連は映らなかった。
「それと、朱雀の玉にヒビが入った影響がどう出てくるかはわからない」
「…そう、か…」
ギュッと拳を作り、目を瞑る。そして、緋連は息を吐いた。