思い出探し
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朱雀を呼び出し、美朱達と別れて紅南国に帰って来てから約2年が経とうとしていた。
紅南国はまだまだ元通りとはいかなかったが、それでも前の様な活気を取り戻しつつあった。
この国を守るために一緒に戦った朱雀の仲間、柳宿は時々ではあるが、自身の妻と色々な話しをするのに宮廷を訪れている。
だけど妻、鳳綺が言うにはほんの一瞬、確かに彼は辛そうな表情をしているらしいのだ。
その表情の意味を紅南国皇帝の星宿も、そして鳳綺も理解していた。
しばらく公務で忙しく、柳宿とも会う機会が減っていたが、少し落ち着いた頃に星宿は自身の息子の芒辰や鳳綺の話し相手になってくれないかと、理由をつけて彼を招いたのだ。
いくら皇帝に許可をもらっているとはいえ、そう頻繁に来られるものでないことくらい誰もが分かっている事だろう。
同じ七星士として戦ったと言っても、皇帝と一般市民との交流は何か理由をつけないと難しいものがあった。
「柳宿の様子はどうだ…?」
柳宿となかなか話す時間が取れない星宿は先ほどまで彼と話していた鳳綺に尋ねる。
柳宿が行きたい所があるからと鳳綺に告げて席を外したため、鳳綺も星宿に柳宿の様子を話そうと彼の元へとやって来たのだった。
「普通にお話しはしておりますわ。ただ、時々ですが遠くを見る事があるようなきがします…。きっとこの宮殿で彼女と過ごした事を思い出しているのかもしれません…」
「そうか…」
そう、柳宿と彼女はいつも一緒だった。
この宮殿で、いくつもの時を過ごしていた。
彼女が過ごしていた部屋もしっかりと残してある。
いつでも、彼女が帰って来てもいいようにと。
『―――の記憶を残しておけるように…』
そう言って朱雀の巫女、夕城美朱は朱雀に願ってくれた。
だから、こうして自分達は彼女の記憶を持っている。そう、一部を除いては…。
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