神子の力
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山賊たちのいた
しかし張宏の空は暗く、カラスが声をあげ飛び回っている。歩いている人々は亡くなった方たちの遺体を乗せどこかへと走って行く。そんな光景が繰り返されていた。
星宿も自分の治めている一部がここまでの状況になっていたとは知らなかったのか、絶句していた。
「美朱、見て…」
柳宿が美朱から預かっていた、太一君の玉を見せる。その玉の中には「癒」という文字が浮かんでいた。
「癒し…治癒力ってところなのかな…」
「もしかしたら、その生き返らせるって能力持っている人かもしれないよ」
美朱が「一石二鳥じゃん!!」と大きく手を振り上げると、後ろを歩いていた女性にぶつかってしまう。
「あ、ご、ごめんなさい」
倒れこむその女の人に美朱が大丈夫かと駆け寄ると何を思ったのかいきなり胸を触り始めた。
「美朱!!」
ガンと緋連のげんこつが飛び、柳宿がその女の人に謝る。
「だって、過去に2回もだまされてるから…」
「気持ちは分かるが初対面の人に失礼だ!」
緋連が美朱に怒り、女の人に謝ると彼女はふらついた。
「もしかして、変なところぶっちゃいました…?」
「いいえ、ですが、早く揚さんのところへ行かないと…」
ふらつきながらも歩こうとする彼女に美朱が先ほどの詫びにと言って彼女を背負っていくことを申し出た。辿りついた場所は普通の民家。扉を開けると家の住人達が一斉にこちらを見る。
「ああ、少華さん急に苦しみだしたと思ったら…」
「大丈夫よ。任せてください…」
そう言って彼女はベッドで横たわる男の人の側に行き静かに口づけをした。
(…今の…!!)
少華と呼ばれたその人が唇を離し少しすると、横たわっていた男が目を覚ました。家の中にいた全員がわっと喜ぶ。
「…あの力は…?」
緋連が聞くとその家の主人らしき男が嬉しそうに答えてくれた。どうやらここ最近この村で原因不明の病がはやっているらしい。
妖怪の類のもので、普通の医者には治せないのだと。ただ、苦しみながら死に至る病。
少華の力では病は治すことはできないがこうして亡くなった人を蘇らせることが出来るのだと。