七星士を探して
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ザッと砂利を踏む音がして目の前にその人物が現れる。どうやら考えていることは同じだったらしい。
「お前…」
「鬼宿はこの国に残って美朱の傍にいて」
緋連は両手を広げてこの先には行かせないと体で示した。
「ダメだ。お前は残って美朱を護らないといけないだろう?」
「…美朱、柳宿達他の七星士達には結界を張っていくわ」
その結界に何かあればわかる。倶東国との距離程度だったら何かあっても対処は出来ると。だから、鬼宿は美朱の傍に戻れと言おうとした時だった。鬼宿が自分目がけて突進してくる。
「くっ…」
間一髪で避けた緋連に鬼宿は「さすがぁ!」と感心した声を上げた。
「鬼宿、あなた…」
「倶東で結界を張るより、こっちにいて護る方が体力使わないだろう?」
「でも、私は…」
「「巫女を護る」って言うんだったら俺を行かせてくれ」
鬼宿の真剣な表情に何も言えなかった。鬼宿は何かを覚悟している…。本気だ…。
「俺の代わりに美朱を護ってくれ。あ、ただし無理はするなよ、美朱が悲しんじまうし」
「無理なんて、これは私の役目…っ!!」
鬼宿の足が風を切って緋連の頬寸前で止まる。風が頬を強く打ちつけた。
「その続きの言葉を言うな…」
「鬼宿…」
「お前は、お前のままで…「緋連」のままで護れ」
「どういう意味…」
「唯を説得して、四神天地書もとり返してくるさ」
まかせとけとにっこりと笑う鬼宿。彼の意志は変えられないと思った。だから、緋連は頷いた。あなたの変わりに美朱を護ると。
「じゃあ、行くな…」
背を向ける鬼宿に緋連は呼び止める。
「じっとしててね…」
いつか倶東国で鬼宿に送った気。その時よりも少しだけ多く、強い想いで送った。額に「鬼」の字が浮かぶと体が熱くなり、何かが駆け巡った。
「っ…サンキューな」
「鬼宿に何かがあったら私が分かるわ。いつでも行くから…」
「俺はどこぞのお姫様か」
そう言って鬼宿は倶東国へと向かっていった。部屋に戻り、ベッドの上で鬼宿を行かせた選択は間違っていなかったのかと考える。
自分は「神子」として何が出来るだろう…ずっと考え続けた。